先日、下関・門司・小倉3泊4日ひとり旅に行ってきました。
きょうはその2日目の記録。
関門海峡をあるいて北九州門司側へ移動し、いつか見てみたいとかねがね思っていた美しいJR門司港駅を満喫した日。
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2日目：唐戸市場～火の山～関門人道トンネル～門司港駅
06:00 唐戸市場散策＆あこう煮魚定食
5時半に目が覚め、（またまたまたまた）ウズハウスの6階テラスへ。
東の空がだんだん金色に輝いてくるのがとても美しかった。
さっと準備して、唐戸市場へ向かう。
市場の前の、ふくの袋競りの像。
唐戸市場に着いた時には、もうとっくに袋競りは終わってしまってた。残念（行くならもっともっと早い時間だよね）。
でも場内の鮮魚の販売店はまだまだ活気があって、買い物客とお店の人のやりとりを見ているのがたのしい。
ふぐもいっぱい売ってたし、なんとふぐの自動販売機まであった。
さすがである。
そろそろおなかが空いてきたので朝ごはんと行きたいところだけど、評判の高い唐戸市場1階でのお寿司は現在金・土・日のみの提供とのことで、この日はやっていなかった。
…前日の想定外の唐戸市場休場とか、お寿司は週末だけとか、ちゃんと下調べして来ないとこういうことが起きますよねー（自戒）（まあでもこういういきあたりばったり旅が好き）。
唐戸市場2階の市場食堂まぐろとかめで、「あこう」の煮魚定食の朝ごはん。
夏の下関ならではの味覚、あこう。
ものすごくおいしかった！
お腹一杯になった唐戸市場からゲストハウスへの帰り道、赤間神宮に立ち寄ってみる。
前日の夜に「耳なし芳一」の像がいまいちよくわからないまま逃げ帰ってきてしまったので…。
ちょうど朝のおつとめの時間だったのか、神主さんの祝詞を聞くことができた。
そしてその社殿の奥、宝物館を左手に回り込んでいったところに、「耳なし芳一」像が。
前日の夜は、右手奥に見える塚と祠がそれだと思って手を合わせて早々に逃げ出てきてしまったけれど、こっちまで入ってくる必要があったのね。
…だけど。
この芳一像、横を通るとセンサーか何かでスイッチが入るようになっているのか、いきなり琵琶と笛と謡の『平家物語』が始まって、それが
めっっっちゃ怖い！！！
芳一像は妙にリアルだし、芳一像のさらに奥は壇ノ浦の戦いで敗れた平家一門の墓所になってるし、ほんとになんだかよくわからないけど
めっっっちゃ怖い！！！
これ、前夜に間違えずにここまでたどり着けていたとして、暗い中でこの音楽が突然始まったら、マジで腰を抜かしてた自信がある…。
赤間神宮で、「芳一さん」が見つからなかった夜。https://t.co/M5VG61fDYV
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) August 16, 2022
この翌朝、明るい時に再挑戦したら芳一さん見つかったんだけど…。
これがあの暗さで突然流れてきたら、マジで腰抜かしてた自信がある（さらにこの横は平家一門のお墓）。 pic.twitter.com/zEXsmjEGsc
だって、こんなにあかるい朝、蝉がうるさいほど鳴いてる中でもやたらめったら怖かったもん…。
とにかくしっかり手を合わせて頭を下げて帰ってきた。
おじゃましました。
10:00 火の山ロープウェイへ
ウズハウスへ戻って荷物をまとめ、10時にチェックアウト。
景色最高で居心地のいい宿だった。
関門海峡を一望できる、火の山へ向かう。
火の山ロープウェイの乗り場まで行けそうなバスが1時間に一本だけ、ウズハウスの目の前の赤間神宮前を通りそうだったので、バス停へ行ってみた。
10:09 赤間神宮前のバス停で、「国民宿舎前行き」のバスに乗車。
これを逃すと次は一時間後らしいし、距離的には近いとはい火の山えロープウェイの乗り場は結構高いところにあって、この暑さの中を歩いてのぼっていくにはちょっとしんどいので、無事にバスに乗れてよかった。
バスに乗っていて、これもぜひ見たかった導灯（どうとう）脇を通る。
これは前灯だね。狭い海峡を安全に航海していくためのしくみ、素晴らしい。こういうの大好き。
5分ほどで、火の山ロープウェイの乗り場前に到着。
往復チケット（520円）を購入して、ロープウェイに乗車。
展望台に上ってみれば、関門海峡のこの景色～！
空！海！雲！船！橋！街！緑！美しい！
小一時間ほど景色を眺め、夏休みのイベントか何かで来ていた小学生と一緒に下りのロープウェイに乗車。
帰りは、壇ノ浦古戦場跡の公園まで歩いて下ってきた。
11:30 関門トンネル人道を歩く
関門橋の橋脚のふもとに、関門トンネル人道入り口（下関側）が。
ここに！来たかったのですよねえ！関門トンネルを歩いて渡ってみたかった！
歩行者は無料、だけど、自転車やバイクは20円の通行料がかかるらしい。はじめて知った。
自転車もバイクも乗れる大きなエレベーターで地下に下りると、国道2号の標識が。
国道2号なんだ…。
国道1号の次…。
大阪から門司まで…。
なんかロマンだ…。
トンネルの下関側入り口と門司側入り口の間の距離は、780m。
下関側を出発して緩やかに下るトンネルの中をゆっくり歩いていくと、真ん中に山口県と福岡県の県境が。
境目、好きすぎる…。こういう、境とかへりとかキワって、なにか掻き立てられるような感じがあって、どうにも見てみたくなるんだよねえ。
ここから、トンネルは門司に向けてゆるやかにのぼっていく。
関門トンネル人道入り口（門司側）に到着。
ほんとにこの海峡の下を歩いてきたんだなあー！たのしかったー！
関門橋の下の海沿いに、和布刈（めかり）神社。
海側にも灯篭と鳥居があり、海側から階段をあがった正面が和布刈神社社殿となっている。
むかしは海から参拝してたんだろうな。
階段に腰かけて海峡を見ていると、大きな船がひっきりなしに橋の下をくぐって進んでいき、その波が灯篭の周りで白く渦を巻いては打ち寄せてきて、ものすごく癒された。
12:20 北九州銀行レトロライン潮風号 乗車
もともと、門司側に渡った後はJR門司港駅周辺まで25分ほど歩いていけばいいやーと思っていたのだけれど、前日に巌流島に行ったときにもらったパンフレットの地図の門司側に、「北九州銀行レトロライン潮風号」というトロッコ列車の絵が描かれていて。
関門トンネル人道の門司側入り口から7～8分ほど歩いたところにある「関門海峡めかり駅」から門司港駅付近まで、期間限定でトロッコ列車が走っているらしいので、それに乗ってみることに。
さっきロープウェイでのぼった火の山を向こう岸に見ながら、海岸沿いに歩きはじめる。
あっという間に関門海峡めかり駅に到着。
子ども連れの家族がいっぱいいた。（そうだよね、夏休みだもんね。）
300円の片道切符を購入し、トロッコ列車に乗車。
トンネルをくぐり、門司の海岸線をなぞりながら走る。
10分ほどで、終点九州鉄道記念館駅に到着。
たのしかった！
ここからJRの門司港駅はすぐ。
こんな列車が走っているとは現地に来るまで知らなかったけど、たのしかったし、炎天下門司港駅まで歩いてこなくて済んでほんとに助かった。
12:30 JR門司港駅
そしていよいよ、念願の門司港駅…！これを見てみたくて今回の旅に来たのです…！
あああ、やっぱり美しい…！
そして駅舎の北側で、かつて鉄道を降りて本州側との連絡船に乗る人たちが門司港に向かって歩いていた地下通路の上の道路の高まりもしっかり感じられ、ワクワクが止まらない。
『ブラタモリ』の門司回で紹介されていて、こちらもぜひ見てみたかったので。
駅舎の中へ入るとこれまた美しいスタバがあったので、まずはひとやすみ。
電車に乗り降りする人、駅を見に来た人の流れが楽しくて、2時間ぐらいぼーっと見てた。
門司港駅の中をじっくり見たかったので、構内の窓口で入場券（170円）を購入。
門司港駅の写真でお昼Ver.と夜Ver.の2種類があり、夜Ver.の方を。
さて、門司港駅の散策を開始。
15:09、JR九州特急かわせみやませみが到着（入場券買っててよかったー！）
10分ほど停車している間に車内をちょっと覗かせてもらったら、ものすごく豪華で美しい意匠がちりばめられた列車だった。
この小さな男の子、デジカメを持ってパパと二人でホームを走り回って夢中で写真を撮っていて、もうほんとに電車しか目に入っていなくてうれしくてうれしくて顔がニコニコ！目がキラキラ！で、見ているこっちのニコニコも止まらなくなるぐらい、めっちゃくちゃかわいかった。
あまりにもエモい光景で、自分の子供が小さかった頃のことなんかも思い出してしまって、見ているだけでなんだか胸がきゅっとしてしまった。
16:00 門司港散策
門司港駅を堪能したので、こんどは門司港へ行ってみる。
駅前の交差点の向こうはもう門司港。
ギラギラと照り付ける太陽で、海もキラッキラ。
歩行者専用のはね橋、ブルーウィングもじ。
1時間に1度ぐらいのスケジュールで、橋が上がったり下がったりする。
高知で見に行った手結（てい）可動橋もそうだけど、はね橋ってなんか好き。見に行きたくなる。
ひとと船の生活圏の境界線が時間によって動き、お互いにやりくりして成り立っている感じが、面白いんだと思う。
17:00 門司港ゲストハウスPORTO（ポルト）チェックイン
暑くて暑くてたまらないので、一旦この日の宿へ向かうことに。
こちらは車両通行用の関門国道トンネル、国道2号。
さっき通ってきた関門人道トンネルも、国道2号。
門司港から歩くこと10分ほどで、門司港ゲストハウスPORTOに到着。
遊郭として使われていた木造3階建ての建物をリノベーションした空間は、どこを切り取ってもステキだった。
暑い中、朝からずっと歩き回ってきて疲れたので、館内あちこち写真を撮ったりしながら2時間ほど休憩。
19:00 門司港レトロ展望室からのマジックアワー＆夜景
この日の門司港の日没は、19:15。
日没後のマジックアワーとその後の夜景を見たくて、門司港レトロ展望室（300円）へ行ってみた。
門司側から見る、下関の夕暮れ。
昨日はあちら側にいて、夕景を見ていたんだよね。
門司港の夜景。
港と鉄道を軸に出来上がってきた街なのがよくわかる。
船や電車、車や人が絶え間なく行き来している様子がおもしろく、見飽きなかった。
20:00 楓やで夕食、ゲストハウスへ戻って就寝
20時、ゲストハウスPORTOのスタッフさんに教えてもらったお店、楓やで夕食。
地のお魚、九州の料理、お酒、どれもおいしくてとてもいいお店だった。
ゲストハウスへ戻ってシャワーを浴び、就寝。
よく歩いたー。
2日目まとめ
2日目は、下関の火の山展望台から関門海峡を一望し、関門トンネル人道を歩いて関門海峡を越え、かねてから一度は行ってみたい見てみたいと思っていたJR門司港駅の美しい駅舎に入ることができ、楽しすぎたいちにちだった。
それにしてもまいにちまいにち焦げそうに暑いので、翌3日目は早起きして門司港周辺の散策に出かけ、そのあと小倉の旦過（たんが）市場へ足を延ばす予定。
▼日傘も帽子もサングラスもアームウォーマーもハンディファンも水筒もばっちり入っているけど、荷物はリュックひとつ。だから、暑い中でも結構歩ける。
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