先日、夫とふたりで新潟県の佐渡島へ行ってきました。
佐渡島。
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) November 27, 2022
すっごくおもしろかった。 pic.twitter.com/vMkHY8M2bN
今回の旅程はざっくり;
- 0日目(夜行バス泊):YCATから高速バスで新潟駅へ
- 1日目(両津泊):新潟港からフェリーで佐渡島へ、宿根木&万畳敷
- 2日目(両津泊):尖閣湾、姫津大橋、大間港、北沢浮遊選鉱場跡、佐渡金山、
- 3日目(夜行バス泊):両津港散策、トキのテラス、加茂湖展望の丘、両津港からフェリーで新潟港へ、高速バスでYCATへ
- 4日目:早朝YCAT着
という感じ。
「2泊3日(夜行バス移動のため実質2泊5日)」のふたり旅。
きょうは2日目の記録。
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2日目:姫津大橋、尖閣湾、大間港、北沢浮遊選鉱場跡、佐渡金山
07:30 ホテル天の川荘で朝食
夫が「すっごい良く眠れた」とゴキゲン。
7時半、朝ごはんを摂りに最上階のレストランへ向かう。
焼鮭、きんぴら、ポテトサラダ、卵、海苔、お浸し、おつけものと、ごはんにお味噌汁。
どれもとってもおいしかった。
そして、レストランから見える景色も最高。
牡蠣養殖のいかだがたくさん浮かぶ加茂湖や、大佐渡側の山並みがきれいに見えた。
8時半、レンタカーを停めていた駐車場へ。
2日目、しゅっぱーつ!
10:00 姫津大橋
国道350号線を通って国仲(くになか)平野を走り、真野湾にぶつかったところで北上していくと、しばらくして海岸に大きな橋が架かっているのが見えた。
向かってみる。
姫津漁港。
姫津大橋。
アーチ形の大きな橋で、開放されている時は歩いて渡れるらしいけれど、この時はもうシーズンオフで入り口が閉じられていた。
結構風が強い日だったので、橋の上にあがっていたらそれはそれですごく怖そうだなと思った。
10:15 尖閣湾揚島遊園
姫津漁港から10分ほどで、尖閣湾揚島遊園に到着。
尖閣湾は姫津から北狄まで約3kmの海岸に広がる5つの小湾の総称です。天下の絶景と賞され世界一と呼ばれている北欧ノルウェーのハルダンゲル峡湾の景観に勝るとも劣らず、正に東西両洋に対をなす海岸美として『尖閣湾』と命名されました。
尖閣湾揚島遊園HPより引用
ごつごつと入り組んだ湾に、時々地響きがするほど強く波が打ち付けてくる。
ここ揚島は、古い方の映画『君の名は』の舞台となった場所。
「まちこ橋」との別名を持つ遊仙橋を渡った先の揚島も、ごつごつした流紋岩が切り立った崖状になっていて、立っているだけでもお腹のあたりがぞわぞわするような怖さがある。
荒々しさが美しい景勝地。
園入り口のカフェスペースで、焼きイカと焼きさざえを。
ずいぶんりっぱなさざえ、磯のかおりたっぷりでおいしかった。
ここ尖閣湾は、夏になるとトビシマカンゾウの花がいっぱいに咲き乱れるそう。
見てみたい。
12:00 吹上海岸、弁慶のはさみ岩
尖閣湾揚島遊園を出て、もと来た道を戻り始める。
吹上海岸。
海中に濃い緑色の大きな岩がデンと鎮座していて、浜には真っ白な岩がゴロゴロしている。
よく見ると、緑色の鶯豆が入った白いお餅みたいな石が転がっていたり。
変わった石だなーと思っていたら、球顆流紋岩というものだったらしい。
佐渡島ってほんと面白い。
吹上海岸脇の車道から少しはいったところには、弁慶のはさみ岩。
すんごいはさまってる!!!
はさまってる岩の真下あたりまで降りていったら、いまにも落ちてきそうで心臓がバクバクした。
12:15 大間港
さらに戻って、大間港。
ここはかつて、鉱石の積み出しや資材の運び入れに使われていた港。
発電所の建物や石積護岸、トラス橋、ローダー橋脚、クレーン台座などがいまも残っていて、非常に興味深い。
この発電所跡など、崩れてあちこち穴だらけの上に草が生えていて、一歩間違えたらフツーに人が落っこちたりしそうなんだけど、とくに立ち入り制限などはされずに自由に見ることができるのが、いい意味でスゴイと思った。
見たい人が自分の責任で気を付けて見ればいいと思うしね。
うろうろ歩き回っていると、空がにわかに真っ暗になり、冷たい風がぴゅうぴゅう吹き、ぽつぽつ雨が。
一気に寒々しい景色になったと思ったら、またぱあっと晴れてススキの穂がキラキラ光りだしたりして、自然と人工、光と影の対比が本当に美しいスポットだった。
構内に、今後整備して遺構として保存していくためのプロジェクト概要の説明板などもあったので、こんなに自由に入って満喫することはそのうちできなくなりそう。
北沢浮遊選鉱場跡ほど話題に上がってこないけど、産業遺構好きとしてはたまらない場所だった。
13:30 北沢浮遊選鉱場跡
大間港を出て、北沢浮遊選鉱場跡へ。
もともとは銅の製造過程で行われていた技術であった浮遊選鉱法を金銀の採取に応用し、日本で初めて実用化に成功したものです。戦時下の大増産計画によって大規模な設備投資がされ、1ヶ月で50,000トン以上の鉱石を処理できることから「東洋一」とうたわれました。
佐渡市公式観光情報サイトより引用
ここは「ラピュタっぽい場所」として有名になったらしい。
ラピュタをしっかり観たことがないのでちょっとよくわからないのだけど、こういうのが「ラピュタっぽい」のか…なるほど…。
構内に北沢TERRACEというカフェがあったので、ランチを。
窓際の席から選鉱場跡がよく見えて、すごくよかった。
わたしは佐渡産島黒豚のボロネーゼランチ。
もちっとした平打ちの生パスタにボロネーゼソースが良く絡んだパスタはもちろん、セットのミネストローネスープとサラダもとてもおいしかった。
夫はカフェオレとスパイシーチリドッグ。
自家製のチリソースがおいしかったそう。
構内を散策し、50mシックナーの横まで来て上を見上げたら、裏手の山の中腹に車が停まってるのが見えた。
あそこに行ったら、北沢浮遊選鉱場跡の全体がものすごくよく見えそう…。
行ってみた。
おおおー!よく見えるーーー!!!
たしかにラピュタっぽいーーー!!!(?)
それにしても。
こういう近代産業遺構を見るたびに、絶え間ない研鑽と情熱で日本を近代国家に導いてくれた先人の努力に頭が下がる思いがする。
と同時に、それを食いつぶしながらの地盤沈下にずるずるずるずる歯止めが効かなくなっているようにしか見えないいまの潮流に、ゴメンナサイという気持ちになったりもする。
15:00 佐渡金山
北沢浮遊選鉱場を出て、佐渡金山へ向かう。
道中、道遊の割戸が見えた。
ほんとに山がぱっくり割れてる。
佐渡金山には、明治時代の坑道を巡る「道遊抗コース」と江戸時代の坑道を巡る「宗太夫抗コース」がある。
どうせなので両方巡れる共通券を購入。
チケットが金色にキラキラしててかっこいい。
まずは道遊抗から。
中はトロッコの線路が走っていて、かなり近代的。
…と思ったら、佐渡金山って1989年まで採掘してたのだそう。
1989年なんて、つい最近じゃん…!!!
道遊抗コースを出て10分ほど山道を上がっていくと、道遊の割戸のそばまで行けた。
鉱脈に沿って人力で露天掘りしていった結果、山がぱっくり割れたように見えるところまで掘り進むことになったわけで、人間の金に対する情熱ってすごいな、という感じがする。
ぱっくり。
道遊抗を出たところにある展示スペースには、掘削に使われていた道具や機材が保存されている。
金庫にはもちろん、当時貴重だった窓ガラスにも盗難防止としてスリーダイヤマークが入っていたりして、日本の近代史を掘っていったらどこからでも顔を覗かせるだろう三菱の存在感がスゴイ。
トロッコの線路をたどりつつ、次の見学コースである宗太夫抗へ向かう。
宗太夫抗は江戸時代の坑道跡で、実物大の人形で当時の作業の様子や流れが見られるのも面白い。
途中、かの有名な「なじみの女に会いてえなあ…」のお人形もあった。
楽しみにしていたのでタイミングを待ち構えて動画まで撮ったのに、後から見たら音声が全然入ってなかった。残念。
思わず買いそうになったバッグ(左)#佐渡島 pic.twitter.com/XMqGVEG00D
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) November 29, 2022
(「なじみの女に会いてえなあ」バッグ、買いそうになった…。)
金山見学の最後は、1億円インゴット取り出しチャレンジ!
12.5㎏の延べ棒を30秒以内に手前の穴から取り出すというもので、成功すると記念品が貰えるらしい。
ケースの上には30秒をカウントするタイマー、部屋の隅にはちゃんと監視用の防犯カメラもある。
わたしは手がものすごく小さいのでひょっとしたらイケるんじゃないかなどと思ったけど、甘かった。
簡単そうに見えるんだけど、全然ムリ!1億円ってめちゃくちゃ重い!30秒ってめちゃくちゃあっという間!
それでも、壁に貼られたその月の成功者リストにはやっぱり女性の名前が多かった。
検索すると攻略法を紹介するページや動画も出てくるので、訪れる際にはぜひ予習をどうぞ(笑)。
17:00 北沢浮遊選鉱場ライトアップ
金山の見学が終わって外へ出るともう真っ暗。
17時から北沢浮遊選鉱場跡のライトアップが始まると聞いていたので、再び行ってみた。
佐渡島、北沢浮遊選鉱場のライトアップを、タイムラプスで。
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) December 21, 2022
遠くで雷もピカピカ。#佐渡島#北沢浮遊選鉱場跡#ライトアップ pic.twitter.com/DSj9roMCtU
暗闇に浮かび上がる遺構、きれいだった。
このあと、両津へ戻る道中は土砂降りに。
この日はもともと午後から雷雨もある予報だったので、それも考慮したうえでの順番であちこちまわっていたのだけど、結局ここまで天気が持ってくれたのでラッキーだった。
19:00 いしはら寿司
帰路の土砂降りは、ホテルに戻るころにはすっかりあがっていた。
この日の夕食は、夫が前夜に目をつけていたいしはら寿司へ。
たまご。
ほっけ。
茶碗蒸し。
佐渡産銀鮭、まはた。
上寿司。
佐渡産銀鮭、ぶり、ひらめ。
鯖寿司。
佐渡産銀鮭、まはたのお寿司が超おいしかった。
鯖寿司も中にガリと大葉が入っていて、爽やかで箸が進んだ。
そして、ここでいただいた日本酒「北雪」の純米酒があまりにおいしくて…!
帰りのフェリーに乗る前にお土産屋さんで小さいサイズを買ってきたのだけど、そこで「北雪はロバート・デ・ニーロのレストランNobu御用達の酒」だと知った。
特に好みだった純米酒、ふんわりと芳醇でとてもおいしい。
大瓶で欲しい…!
夫は結局、上寿司と鯖寿司と追加の佐渡産銀鮭&ひらめまで食べ、前夜からここに目をつけていた甲斐もあったというもの。
前日もらった新潟県の地域クーポンも使えた。
ごちそうさまでした。
20:30 ホテルへ帰還、就寝
ホテル天の川荘へ戻り、1階の大浴場でお風呂に入る。
前日もこの日も貸し切り状態で、ゆっくりできた。
明日は早めに起きて、両津周辺の朝さんぽに出かけよう。
おわりに
この日訪れた佐渡金山。
金山から掘り出した鉱石から金を取り出し、精製し、貨幣にするまでの一連の作業をすべて執り行っていたという相川地区の町並みもじっくり見たかったけど、まったく時間が足りなかった。
金山以外の相川地区まで掘り下げて回ろうと思ったら、旅程的にもういちにち欲しいところかなという感じがした。
個人的には尖閣湾から大間港を見られたので、十分満足だったけどね。
▼楽天トラベルの全国旅行支援。宿泊自体が割引になるのはともかく(そもそもの元値が上がっていることも多いので)、地域クーポンがついてくるのがかなりありがたい。食事を摂ったりおみやげを買ったり、重宝してます。ありがたやありがたや。
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