1月に、島原・天草へ行ってきました。
【島原・天草4泊5日】
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) January 16, 2023
①島原鉄道 大三東駅
②雲仙地獄
③世界遺産 原城跡(※霧スゴスギィ…)
④世界遺産 天草 崎津集落
決して行きやすいエリアではないけど、風土と歴史が大変おもしろかった
移動経路、交通手段&所要時間等ブログに記録予定#全国旅行支援 #楽天トラベル#ひとり旅 pic.twitter.com/HkTUwRXVO3
今回の旅程はざっくり;
という感じ。
島原(長崎)と天草(熊本)をめぐる、4泊5日のひとり旅。
きょうは3日目の記録。
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3日目:有馬キリシタン遺産記念館、原城跡、島鉄フェリーで天草へ
7時に起床。
前日は土砂降りの中を歩いたり、なかなか定刻通りとはいかないバス便にドキドキしたりで、疲れてた感じ。
ぐっすり眠った。
この日宿泊していた「原城の宿 城」は、お料理もとってもおいしそうだったのに、予約時に食事つきプランを選択しなかった痛恨のミス…(出発前日予約だったので、すでにキャンセル料発生期間だった)。
当然朝食もついてないので、バス通り沿いのコンビニで調達して歩きながら食べればいいかーと思っていたら。
朝ごはんを逃しそうだったので、途中のコンビニでおにぎり買って歩きながら食べようと思ってたけど、イートインがあったのでおでんも追加
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) January 13, 2023
ついでに、雨がほぼあがって太陽ものぞき見えてきた😭😭😭
ファミマ、ありがとー😭😭😭 pic.twitter.com/JZohk3EhKS
座って、あたたかいものを口にできた。
ありがたやありがたや。
09:00 有馬キリシタン遺産記念館
ぽつぽつ降ってた雨が止んだら、濃い霧がでてきた。
九州、あったかいよねえ…。
坂道をのぼりながら霧の中を歩くこと20分ほどで、有馬キリシタン遺産記念館に到着。
入ってすぐのホールの壁面には、北村西望によるレリーフ。
長崎の平和公園にあるかの有名な「長崎平和祈念像」の作者でもある北村西望は、まさにこのあたり、南島原の出身なのだそう。
館内の展示は、キリスト教伝来、キリシタン大名の発生、キリシタン大名の不義による幕府のキリスト教不信、有馬から松倉への藩の体制変化、弾圧と島原・天草一揆、鎖国の完成と「崩れ」への流れがとてもわかりやすくなっている。
原城での戦いの様子の説明や、原城跡地から発掘された遺物の数々の展示もあり、「キリシタン遺産記念館」の名前の通りのスポットだなと。
むかーし学校で受けた授業では、「島原・天草の乱」といえばキリスト教信仰を原動力とした蜂起だったイメージだったけど、実際は有馬氏から松倉氏への体制変化による圧政や暴政、天変地異による飢饉、重税など、当時の民衆にとってあたりまえに現実的な問題も大きく絡んだ一揆だったことがよく理解できて、ぼんやりしていた史実の輪郭がくっきりしたような感覚があった。
11:00 原城跡
有馬キリシタン遺産記念館のスタッフさんに教えてもらった近道を通って、原城跡へ向かう。
急に雨が止んでじりじりと太陽が照り付け始めて暑い!と思った途端に、またものすごく霧が濃くなってきた。
世界遺産&国指定史跡「原城跡」に到着!
この丘の右手には、有明海が広がってるはずなんだけどなあ…。
だめだこりゃ 笑。
石垣にはところどころに鏡石があり、この石垣が安土桃山時代の様式で組まれていることがわかる。
のどかな風景を眺めながら坂を上がって行ったところに、ワンコインガイドの案内所があったので、お願いしてみた(500円)。
“原城跡”は『島原・天草一揆』の終焉の地として知られていますが、一見すると、あぁ”跡”よね…と感じてしまう方もたくさんいらっしゃいます(^^;)
ただ、この場所は”何もない”ことに意味がある場所なので、ガイドさんの話を聞くと「なるほどね!(゜o゜)」となること請け合いです!
南島原ひまわり観光協会HPより引用
ほんとにね、めっっっちゃ「跡」!!!なんにもない!!!
でも、このなんにもなさこそがここの要なんだよね。
天草・島原の乱後、石垣等全部くずされて、鎮圧されたキリシタンたちの遺骸も首を切って長崎でさらし首にした残りはそのまま地中に埋められて、長い年月の間にそこが畑になり、ぽつぽつと近隣の村人の墓地ができたりして、むかしそこにあった壮絶な戦いの跡は、ただただのんびりした海沿いの美しい高台の風景になっていて。
大根畑になってるあたりから出土した黄金のクロスが、発掘した地元の人から古物商の手を経て大阪のお金持ちの手に渡ったところで、実はローマ法王から贈られたものだったことがわかり、今では3億円の値段がついている上に貸し出しもされなくなってしまったとか、乱の終息後に石垣がすっかりなくなったのは松倉氏が島原城の石垣に使うために全部持って行ったと地元ではまことしやかに伝えられてきていたけれど、実際はくずして全部地中に埋められていたとか、いろんな話が結構えげつないというか、人間の業がぎゅっと詰まっている感じで、ものすごく面白かった。
北村西望による天草四郎像も、十字架の碑も、世界遺産の規定からすると本来ならすべて取り除いて、「当時の状態」に戻さないといけないらしい。
柵の外、海沿いの草地には3体の像。
いつだれが置いたものかわからないけれど、左からザビエル、天草四郎、四郎の姉を表しているともいわれ、かれこれ40~50年はここにあるとのこと。
この像も撤去すべきという勧告があったようだけど、柵の外でありあくまで世界遺産の認定の範囲外ということで、このまま置いておくことになってるそう。
大事にされているんだな…ということ以上に、この地がそういういろいろごちゃまぜながらとにかく「鎮魂の場所」として機能していること自体に、ものすごく「日本」らしさが感じられたのがまたよかった。
40分ほどのガイドツアーを終えたところに、別の年配の女性ガイドさんが合流してきて立ち話になった。
自分たちが子供の頃、親から「鍋を洗うから城山(現在の原城跡)へ行って”へぇ(灰)”を取ってこい」と言われてよく火山灰を取りに来ていたとか、むかしはこの下で毎日のように泳いで遊んでいたんだけど、海岸沿いの洞穴に一か所だけ真水が湧いているところがあって、のどが渇くとそこで水を飲んではまた遊んでいたとか、なんというかこの地が「天草・島原の乱」の悲惨な歴史の跡地ではなく、かといっていまのように「世界遺産」でもなく、ただののどかなお山だった時期の話が聞けてたのしかった。
ガイドさんたちと別れ、追手門方面へ歩き出すと、右手には一揆軍が3か月もの間ここに立てこもって戦うことができたひとつの大きな要因だという「蓮池」の跡地。
下の泥岩層と、上のASO‐4火砕流堆積物の間を通って湧き出てきた真水が、溜まっていた場所。
昔の人は地形地質の特徴をつかんで活用するのが上手だよねえ。
天気が良ければ向こうにきれいに海が見えたはずだけど、とにかく霧がすごい。
向こう側から歩いてくる人の姿も、近くまできてようやくはっきり見えるぐらい。
ほんとうにのどかな原っぱでしかない道を歩いていく。
板倉重昌の碑。
三河から送り込まれて来て、いろんな立場や思惑の間で板挟みになり焦って一揆軍に突撃していきあっという間に討ち取られてしまった、気の毒な大将。
墓石は前日に島原で訪れた江東寺にあったけれど、その墓石も実はもともと別の場所にあったものが「島原大変」で流され埋没、そののち発掘されいまの場所に祀られたとのことで…。
なんだか、死して後まで大変な目に遭ったひとだったんだなあと。
同郷、相あわれむ(?)。
12:30 原城温泉真砂で具雑煮定食
追手門側から原城を後にし、前日の夜に温泉に入った原城温泉 真砂へ。
島原名物の具雑煮を食べてみたかったのですよねえ。
具雑煮定食(1,100円)。
固形燃料に着火してもらい、待つこと10分。
鰤やアナゴなどの海の幸と、鶏肉や凍り豆腐などの山の幸がいっぱいのお雑煮。
うまみたっぷりでおいしかった!
このレストランはる乃、海に面していて明るくてとてもいい雰囲気だったのでゆっくりしても良かったけど、あいにくの霧で海も全く見えないので、さっさと天草へのフェリーに乗る口之津港へ向かうことにした。
前日宿泊した原城の宿 城で預かってもらっていた荷物をピックアップし、浦田観音バス停から13:21のバスに乗車。
13:50 口之津港ターミナル到着
バスに乗ること20分ほどで、口之津港ターミナルに到着。
14:30発の便に乗るぞー!
え…、マジか…。
濃霧のため運航見合わせ中で、チケットが買えなかった…。
濃霧でフェリーが運行見合わせ中マジカ!!!
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) January 14, 2023
島原側はだいぶ霧が晴れてきたけれど、天草側がどうもダメらしい。
おみやげ屋さんの店員さんたちが「こんなこと、わたしがココに勤め始めてから初めてだわあ!」と世間話中。
いや、これ後続の便もこのまま欠航になった場合、天草で予約しているホテルに今日中に到着するのはどう考えてもムリだよな…。
島原港まで戻って、熊本港行きフェリーに乗る???
それだって、動いてるかわからないよね…。
島原鉄道で諫早まで戻って電車に乗り、佐賀とか久留米を回って熊本へ入って、さらにそこから天草へ南下していく???
いや、どんだけ遠回り…?!?!?!ムリよー!!!
とりあえず1時間後の次の便まで様子を見て、それも欠航するようならもう今日中の天草はあきらめて、島原でどこか宿を探してもう一泊だな。
天草で予約しているホテルに電話をして状況を説明したら、ここでもそんなこと聞いたことないといったようにびっくりされつつ、「状況が確定次第ご連絡いただければ無料でキャンセルさせていただきますので」と言ってもらった。
よし、とりあえず様子を見よう。
14:30 口之津港から鬼池港へ
14:25、突然、「出航します、チケット発券開始します」という館内アナウンス。
15:30の便は出るのか!と思って売り場に急いだら、そうではなく、欠航だった14:30の便が急遽出航できることになったとのこと。
え、あと5分で出るってコト…?!
大慌てでチケットを購入し、フェリーへ急ぐ。
乗れた…、よかった…。
口之津港ターミナルには郷土資料館が併設されていたので、なんなら次の便に乗ることにしてゆっくり展示を見てもよかったのだけど、次の便も出航できるとは限らないし。
行けるときに行っておくに限る!
ホテルに「急に出航が決まって、乗れました!そちらに行けます!」と電話。
ほっとした。
相変わらず曇っていて雲仙のすがたは全然見えない。
でも、島原・天草の乱の前に双方の領民たちが集まって相談をしたという「談合島(湯島)」がぺったりと海の上に浮かんでいるのは見えた。
バイバイ!長崎!
ものの30分ほどで、天草の鬼池港に到着。
こんにちは、熊本!
近…。
フェリーが動いてくれてホントによかった…。
15:35 鬼池港から本渡バスセンターへ
鬼池港にも天草四郎。
15:35発の九州産交バスに乗り、海沿いにのどかな道を走ること30分。
本渡バスセンターに到着。
そしてこの日の宿は、本渡バスセンターのすぐ目の前のホテルサンロード。
楽天トラベルでは熊本の全国旅行支援クーポンが出ていなかったのでふつうに宿泊予約を取っただけだったのだけど、チェックイン時に「一度キャンセルしてこちらで予約を取り直させていただけるなら、割引料金になり地域クーポンをお出しできます」と言われ…。
よくわからないけれどそうさせてもらったら、宿泊費が2割引になり、熊本県の地域クーポン3,000円分がもらえた…。
よくわからない…けどありがとうございます…。
ついでに部屋まで無料アップグレードされていた。
よくわからない…けどありがとうございます…。
どういうアップグレードだったのかはわからないけど、とりあえずお風呂とトイレと洗面所が全部別々だった(わたし的にはスゴイ部屋)。
この日から2泊で予約してたからだろうな。
17:00 藤家で夕食
早速、いただいた地域クーポンを使えるお店を検索して、行ってみた。
スペアリブうっっっっっま!!! pic.twitter.com/Ywod91Q3cQ
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) January 14, 2023
お通しで出てきたナマコぽん酢から、奴風クリームチーズ、サラダ、地物のアジのみりん干し、名物のスペアリブ、焼酎まで、どれもとってもおいしかった。
かなり食べてお腹いっぱいになったのにお会計が3,000円行ってなくて、もらった地域クーポンを使いきれなかった。
明日もここに来よう。
19:00 宿へ帰還、就寝
まだ19時になったところだけど、さっさとホテルへ戻る。
このホテル、ロビーにデザイン系の書籍や写真集がいっぱいあって、ロビー周辺でならソファー等に座って自由に読める。
ゆっくり過ごし、お風呂に入って就寝。
おやすみなさい。
おわりに
霧、霧、霧、のいちにちだった。
島原から天草へ渡るフェリーが濃霧で欠航と聞いて、口之津港から島原港へバスで戻り、鉄道で有明海をぐるっと迂回して熊本に行き、そこから天草へ南下していくルートをアプリで検索してみた。
…14~16時間かかるようなプランばっかりで、まったく現実的じゃなかった。
フェリーってすごいなと思った。
▼楽天トラベルの全国旅行支援。宿泊自体が割引になるのはともかく(そもそもの元値が上がっていることも多いので)、地域クーポンがついてくるのがかなりありがたい。長崎ではカフェ、ランチ、温泉などに使わせてもらいました。
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