先日、長野県(と新潟県)へ行ってきました。
今回の旅程はざっくり;
という感じ。
きょうは2日目の記録。
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2日目:JR大糸線、南小谷駅、糸魚川ヒスイ海岸
05:56 JR大糸線 松本発
この日は松本のコワーキングスペースでWeb会議をしながら仕事をするという夫と別れ、松本駅から始発で糸魚川へ向かう。
乗客は、地元らしき若者がちらほらと、大きなザックを足元に抱き込んだ年配の男性登山者が4~5名。
登山者はみんな、穂高駅で下りて行った。
車窓はずっと、北アルプスの山稜が水を張った田んぼに影を落とす、美しい景色。
そのうち、線路の先に雪をかぶった大きな山々が立ちはだかるように見えてきた。
爺ガ岳と鹿島槍ヶ岳らしい。
圧倒される。
07:02、信濃大町駅着。
南小谷行きへ乗り換え。
07:21 信濃大町発
07:21、信濃大町発。
ここからの車窓も素晴らしかった。
木崎湖、中綱湖、青木湖の仁科三湖は、青く静かな湖面の向こうに緑の山と白く雪をかぶった山と青い空と白い雲が広がる景色。
白馬駅のあたりなどは、白い雪をまとった山稜が屏風絵のようにぐるりと取り囲みながら鎮座していて、景色や空気の透明感がまるでヨーロッパみたい。
白馬へはスキーで何度も来たことがあるけど、初夏の好天下ではこんな景色にみえるんだ!と新鮮だった。
08:20 南小谷着
08:20、南小谷駅に到着。
糸魚川へ向かう便まで2時間弱あるので、駅の外へ出て歩いてみる。
朝ごはんを食べずに出てきたので、このあたりで何か食べられればいいなーなどとかるく思っていたのだけれど。
…ない。
…なんにもない。
…かろうじてみつけたコンビニも、まだ開いていない。
次の列車までの乗り継ぎ1時間半の駅のまわりでかろうじて見つけたコンビニの開店が9時半(おなかすいた) pic.twitter.com/RT7Ybve6ml
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) June 5, 2023
どうしようもないので、川にかかる橋の上でぼーっと景色を見て過ごす。
あっという間に時間が流れていく。
悪くない。
デイリーヤマザキ、ありがとーーー!!! pic.twitter.com/6wWDBoAtdC
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) June 5, 2023
開店したコンビニで朝ごはんを買い、南小谷駅へ戻ると、糸魚川行の列車がホームで待っていた。
これ、松本方面から乗って来た右側の青系カラーリングの車両が「JR東日本」、ここから糸魚川へ向かう左側の赤系カラーリングの車両がなんと「JR西日本」で、ここ南小谷駅は在来線では唯一のJR東日本とJR西日本との境界駅になっているのですよねえ。
しかも、JR東日本側は電化区間、JR西日本側は非電化区間。
萌え。
鉄道、たのしい。
10:04 南小谷発
あ、さっきまでぼーっとしてた橋が見えた!
川に沿って走りながら、次から次へと鉄橋やトンネルを抜けていく。
この川は、姫川。
上流からこの川の流れに乗って糸魚川まで下っていき、海岸でみつかるのが、かの有名な糸魚川のヒスイとのこと。
たのしみ。
11:03 糸魚川着
松本を出て5時間、ようやく糸魚川に到着。
ヒスイ王国館
糸魚川駅の構内に、ヒスイ王国館という施設が。
すっごく大きなヒスイの原石がデーンと置かれていた。
ところどころ緑や赤、青が混じった岩肌がつやっと輝いていて、とてもきれい。
ヒスイを見つける!という気持ちがさらに高まる。
日本海展望台
駅前から海側へ出たすぐのところに展望台があるというので、行ってみた。
日本海、どーーーん!!!
さっきまで山また山の風景の中にいたのに、いまは海を前にしてる。
鉄道ってやっぱりすごいな。
右手側には、昨年夫と出かけた佐渡島がきれいに見えた。
ヒスイ海岸
それにしても、めちゃくちゃ暑い…。
ピーカンのお天気で、帽子をかぶってアームカバーを着けて日傘をさしていても、じりじり日焼けしていくのが分かる。
こんなに暑いなら、糸魚川駅からそのまま日本海ひすいラインに乗り換えてえちご押上ひすい海岸駅で下車して、ヒスイ海岸に先に行けばよかった…。
でも、日本海ひすいライン自体そんなに本数が走ってないし、これから糸魚川駅に戻って次の便を待つとしたら、時間的なロスが多すぎる。
歩いたほうが早い。
ということで、海沿いの国道8号線を歩いてヒスイ海岸へ向かう。
約30分で、ヒスイ海岸に到着!
暑いーーーーー!
ヒスイ海岸は色とりどりの丸っこい石がごろごろしていて、白い波が打ち付けるたびにカラカラと石が転がり、しゅわしゅわと波が石の間に吸い込まれていく音がする。
先ほどずっと見てきた姫川の上流にある、小滝川ヒスイ峡での採掘は禁止されているのだけれど、姫川の流れに乗ってこの海岸に辿り着いたヒスイは拾ってOKなのだそう。
事前に調べたところによると、ヒスイの原石は
- 白っぽい(緑系のイメージが強いけど、実際は白)
- 角ばっている(硬いので他の石よりも角が残りやすい)
- 重たい(他の石よりもずっしりとしている)
- キラキラ光る(光を通す)
とのこと。
AppleWatchのタイマーを30分にセットし、時間限定でヒスイ探しを開始!
目を皿のようにしながらヒスイ海岸を2往復してみたけど、
…ない。
…見当たらない。
…というか、逆に足元に転がってる白っぽい石がどれもこれも全部ヒスイに見えてくる 笑。
まわりを見渡してみれば、ゴム長靴で波打ち際(波がかなり強い)まで出て行っては石をひっくり返している人、漁師さんが着ているつなぎのようなズボンを履いてバケツとスコップを持っている人、長い棒の先にステンレスのちいさなザルがついたような道具でひょいひょいと石を掬ってはじっくり見て確認している人がいて、ああ、本来これぐらいしないと見つからないようなモノなんだろうなあと、今さら(やっと)我に返ったり。
あっという間の30分。
ヒスイらしきものは見つからなかったけど、つい先日行ってきた鳥取やそのおとなり島根に代表される出雲文化圏と糸魚川のつながり(大国主命と奴奈川姫)が感じられたり、前年に行った佐渡島が思いのほか近くに眺められたりで、非常にたのしかった。
13:23 糸魚川発
さて、松本へ戻ろう。
行きはずっと鈍行で来たので乗り換え含め5時間もかかったけれど、帰りは南小谷から特急あずさに乗るので、3時間で帰れる。
南小谷駅に着いてみると、小さな駅には不釣り合いに長く長ーく見える特急あずさが待っていた。
駅からはみ出てる、なんてもんじゃない。
不思議な光景。
でもここから先、松本方面はJR東日本の電化区間だからこそ、あずさが走れるのよね。
西に傾き始めた太陽の逆光でギラギラ輝く北アルプスの山々を眺めながら、あずさの中で時おりウトウト。
16:20、松本へ帰還。
【土曜日】
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) June 5, 2023
夫「日曜、用事で松本に行く」
いってらっしゃーい
「一緒に行かない?」
んー行かなーい
「今回は安曇野も行ってみようかなと思ってるんだけど」
えじゃあ行く!
【日曜日】
夫「月曜は松本で仕事」
えじゃあその間に大糸線乗って糸魚川行ってヒスイ海岸でヒスイ探してくる! https://t.co/O44EUGEGUi pic.twitter.com/3FLRuM9QXz
たのしかった!!!
17:00 イタリアンクロスで夕食、帰宅
夫と合流し、松本でぜひ再訪したいと思っていたイタリアンクロスで念願のラムチョップを堪能。
✔️マグロの和風カルパッチョ
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) June 19, 2023
✔️ヤングコーンのグリル焼き
ワイン飲んだし、トリッパなども食べたけど、撮り忘れ!
ヤングコーン、ヒゲまで甘くて、さけるチーズみたいにして貪り食った。 pic.twitter.com/5l571HoFbw
車で帰宅。
おつかれさまでした。
おわりに
往路、南小谷駅で糸魚川行の列車に乗り込んで出発を待っていると、向こうの席に座っていた高齢男性がこちらに向かって来て、丁寧に話しはじめた。
「あの、わたし、沿線の○○村で村議会議員をしておりまして、いまこの路線の廃線が議論されていることもあって、いま乗っている方がどういう目的で乗りに来られたかということをお聞きしているのですが、よろしいですか?」
えっと…数年前に太平洋側から飯田線に乗って諏訪まで行ってるので、今回の大糸線を合わせて本州を南北にズバッとぶち抜いてみたらおもしろいかなって…。
2020年の飯田線と今回の大糸線を合わせて
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) June 5, 2023
ざっくり「糸静線(糸魚川静岡構造線)」的に本州を南北にぶち抜いてやったぜ!イェーイ!
→飯田線乗車記https://t.co/Av6DkkUAaw https://t.co/YhECVWMm8p pic.twitter.com/W4ilU4tvWU
「はあ、なるほど…」
(…なんか、なんの参考にもならなそうなことばっかりしてる人間で、ホントスミマセン…。)
この話を後で夫にしたら、「その人、勉強熱心でとってもいい議員さんなんだろうけど、ヌーちゃんみたいなタイプに当たったのはちょっと運がなかったね」と爆笑していた。
飯田線、函館本線(山線)、島原鉄道、只見線などなど、あれこれ乗ってみてるけど、この時代、地方路線はやっぱりどこも難しいですよねえ…。
乗れるうちに、乗っておきます!!
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