先日、富山県へ行ってきました。
今回の旅程はざっくり;
という感じ。
きょうは、2日目の記録。
▼まずはぽちっと!「いいね」がわりにクリックしていただけると嬉しいです。
にほんブログ村
2日目:高岡大仏、山町筋・千本格子の街並み散策、雨晴海岸、越の潟渡船、あいの風プロムナード
7時、起床。
この日も予想最高気温37℃と非常に暑くなりそうなので、早めに出て動くことにする。
高岡駅前の交差点を渡ったところで、路面電車 万葉線のドラえもん車両がするするーっと駅から出てきた。
かわい。
08:00 高岡大仏
暑いんだからバスなり路面電車なり乗ろうと思うのだけど、毎度毎度めんどくさくなって、結局歩いてしまう。
10分ほどで、高岡大仏に到着。
ふつーに歩いていて突然ぽこっと目の前に大仏様が現れるので、ちょっとふいを突かれる感じある。
地元の銅器製造技術の粋を集め、1907年より26年の歳月をかけて完成したもの
富山県観光公式サイト とやま観光ナビより引用
高岡は銅器のまちだもんねえ。
大仏さまの台座の下の回廊をぐるっとひとめぐりして出てきた後、枝をひろげる松の木の下に置かれたベンチに腰掛け、ぼーっと見上げる。
高岡の大仏さま、なかなかの美男子でいらっしゃる。
30分ほどゆっくりし、山町筋に向かって坂を下り始めると、坂下町の交差点で路面電車 万葉線の軌道に行き当たった。
あーここ、以前、鉄道写真家の中井精也さんが『中井精也の絶景!てつたび』で、万葉線の運転席の窓越しに高岡大仏を入れた構図で写真を撮っていたところだ!!!テレビで観たのを思い出した!!!
同じような場所からパチリ。
坂の上に小さく、大仏さま。
広角だし、そもそも腕がないからあんな風には全っ然撮れないけど。
楽しかった!
09:00 山町筋・千本格子の街並み散策
坂下町からさらに歩くと、山町筋(やまちょうすじ)に行き当たる。
街道の両側に、意匠を凝らした古い土蔵造りの立派な建物がずらりと並ぶ。
トロトロ歩いていたら、近所にお住まいという男性が声をかけてくれたので、雁木のように少し通りから奥まって作られたスペースに置かれたベンチに腰掛けて世間話。
山町筋や金屋町(千本格子の街並み)は最近、観光客を呼べる街にしようと若い人たちがすごく頑張っている、と話していた。
確かに、この時間はまだ早くてどこも開いていなかったけれど、古い建物をリノベしてうまく活用した新しいカフェやショップと、古くからの家業をそのまま継続している古いお店が混在しているようで、なかなかバランスのいい街並みになっている感じ。
若い人ががんばってるまちは、いいまちだと思う。
さて、そろそろまた歩き始めようかな。
朝のこの時間でもすでに気温が高く、じりじりと照り付ける日の光でげんなりするほど暑いけど、軒下の少し奥まったスペースは風が吹き抜け、ひとごこちつく涼しさだった。
おじゃましました。
赤レンガ造りの、旧高岡共立銀行本店。
この先、山町筋が途切れたところから、金屋町(千本格子の街並み)へ向かう。
仏器・神器をあつかって来たらしいお店や工房が並ぶ細い通りを歩いていくと、途中から街並みの雰囲気がガラッと変わった。
トタン板や銅板で外壁を飾り付けた建物がちらほら。
ほとんどすべての民家の軒先に風鈴が吊り下げられ、澄んだ音色があちこちから響いてくる。
金屋町(かなやまち)に入ったことがよくわかる。
1609年、加賀藩の藩主、前田利長が開町まもない城下町高岡の繁栄策として、領内から7名の鋳物師を金屋町に呼び寄せ、鋳物場を開設。この地に鋳物産業が根付き、高岡鋳物発祥の地となり、高岡銅器産業の中心として大いに栄えました。
富山県観光公式サイト とやま観光ナビより引用
千本格子の町並みとも言われる金屋町には、いまも鋳物の工房やお店がたくさん。
石畳の道路は、ところどころ銅板がはめこまれてアクセントになっていて、格子窓の古い建物と相まってすごくいい雰囲気。
ふと入ってみた、鋳物製品のお店。
なんかこの街の人、めちゃくちゃ親切で優しいんだよな(昨日はふらっと入った工芸のお店で「あっついからどんどん飲みなさい!」と冷たいお茶をたっぷり飲ませてもらって、そこで一緒に茶飲み話してたご婦人が「これから駅まで行くなら車で連れてってあげるわ!」と言って本当に送ってくれた)
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) August 6, 2023
お茶をいただき、ご店主とご近所さんだという女性との3人で、しばし世間話。
ふと「さっき別のお店に入ったら、雨晴のライブカメラ映像を流していて、立山が見えていてきれいだった」と話したら、「それは珍しい。住んでる自分たちでも立山が見えることはあまりない。晴れていても見えるとは限らないし、なかなか難しいのよ」とのこと。
えー、明日の朝はやく出て雨晴に行こうと思っていたんだけど、今日見えてるならこれから行ってみようかな…。
何の気なしにつぶやくと、一緒にお茶を飲んでいたご近所さん女性が「これから駅まで行くなら車で連れてってあげるわ!」と立ち上がる。
え…いやいやいや、そんな申し訳ないです!大丈夫、歩きます!と言うと、「暑いし、わたしも駅前の七夕まつりの飾りを見に行きたいと思っていたからいいの!乗って!」と軽自動車で高岡駅まで乗せてくれた。
お茶をのみながら、「あら、じゃああなた、うちの娘と同い年じゃないの!昭和48年でしょ!」なんて話になったせいもあったのかもしれない。
やさしい“お母さん”、ありがとう。
11:30 雨晴海岸、道の駅雨晴
暑い中20分の距離を歩かずに済んだ…ありがたい…。
11:12、高岡駅発
街なかを走って来たJR氷見線の車窓は、伏木駅を出るとすぐに一面富山湾の大パノラマになる。
真っ青な空と海、海面にリズミカルに現れては飛ぶように後ろに流れていく男岩、女岩、三ツ岩、義経岩。
うつくしい…。
11:32、雨晴駅着
駅を出て海岸へ降り、15分ほど海岸線を歩き、踏切を渡って国道へ出て、道の駅雨晴でお昼ごはん。
道の駅雨晴で、絶景見ながら氷見うどん
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) August 16, 2023
のどごしつるつるでコシしっかり、とてもおいしかった
とにかく暑い日だったので、冷たいおつゆの最後の一滴まで飲み干した pic.twitter.com/JyTSnlZH3W
氷見うどん、おいしかった。
2階のテラスから、氷見線を愛でる。
愛でまくる。
3階の展望デッキから、雨晴海岸と氷見線を愛でる。
道の駅雨晴から見る、雨晴海岸とJR氷見線。
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) August 16, 2023
もうね、この景色が見たくて!見たくて!見たくて!(大事なことなので3回言った) https://t.co/zhxNj8DPnJ pic.twitter.com/Bxsvh2j91F
愛でまくる。
ライブカメラで見る限り朝まではしっかり姿を現していた立山連峰、この頃には入道雲にすっぽり覆われてまったく見えなくなっていたけれど、もうそれもどうでもいいやとしか思わなくなるほど美しい風景だった。
13:44、雨晴駅前のバス停から加越能バス乗車。
14:12、高岡駅着
暑すぎるので、一旦ホテルに戻ってひとやすみ。
17:00 万葉線・越の潟渡船
2時間ほどホテルの部屋でゴロゴロ。
16時半、万葉線で終点の越の潟駅まで行ってみようと部屋を出る。
高岡駅の万葉線のホームに着いて電光掲示板を見上げると、すべての便が21時台になってる…まだ16時台なのになんで…???
と思ったら、高岡七夕まつりの歩行者天国のために、16時15分から21時まで高岡駅周辺の道路が通行止めになっているとのこと。
えええー!15分遅かったーーー!
2駅先の片原町駅から先は運行しているそうなので、歩く。
前夜も歩いた末広町のアーケードは、夏祭りをたのしむひとたちでいっぱいだった。
17:04、片原町駅から万葉線に乗車。
路面電車は街なかを抜け、工業地帯を抜け、六渡寺駅から先で進路を東に変えて庄川を渡り、富山湾岸のカーブに沿うように走っていく。
17:49、越の潟駅着
なぜここに来たかというと、コレ!
ここからこの先、なんと渡船に乗り継げるのですよねー!
万葉線の時刻に合わせて、渡船が対岸の堀岡発着場との間を行き来してるのです。
しかもこの渡船、無料…!
堀岡発着場へ向かって進む所要6分の船旅。
渡船のデッキからは、立山のシルエットがきれいに見えていて、ちょっと言葉を失うぐらい感激した。
あっという間に対岸に到着。
こういう生活に根付いた交通路線、大好き。
ここからまた渡船で越の潟側へとんぼ返りしようと思っていたのだけど、堀岡発着所の入口横に「あいの風プロムナード 入口」という看板が。
どうやら、頭上にかかっているあの大きな橋、新湊大橋を歩いて渡れる歩道があるらしい。
いってみよ!
18:15 あいの風プロムナード
エレベーターで上に上がると、そこはあいの風プロムナードの歩道だった。
歩道の長さは480m。
斜張橋の車道の下を、歩き通せるようになっている。
右前方に海王丸パーク、左には先ほど渡船で渡って来た越の潟~堀岡の港。
歩いている10分ほどの間にも渡船がちょこちょこと行き来する、富山湾のジオラマのような風景が眼下にひろがる。
うーん、たのしすぎる!
越の潟側のエレベーター前に到着すると、夕焼けの中、越の潟駅から出発しようとする万葉線と、越の潟渡船所を出ていく渡船が見えた。
おお!思い出した!これも中井精也さんが鉄道写真旅番組で撮ってた場所だーーー!
ここで、こうやって、渡船と万葉線を収めて大喜び&大興奮してた場所だーーー!
たのしい。
エレベーターを降りると、夕日に染まる空と、ざぶざぶと波が打ち付ける海の向こうに黒いシルエットで浮かび上がる立山連峰。
あまりの美しさに、ここで小一時間ぼーっとしてた。
海王丸パークにも行ってみようと思ってたけど、なんだかこの景色で胸がいっぱいになっちゃったからもういいや。
万葉線に乗って、高岡駅へかーえろ。
ちょうどよく越の潟駅に到着したドラえもん列車は、途中駅で終点とのことで乗れず。
19:22、次にやってきた便に乗車。
高岡に戻って、夕ごはんは何を食べようかな…。
20:00 インド料理デリー 富山ブラックカレー
万葉線に乗って高岡駅へ戻る途中、大通り沿いに、気になる看板のお店を発見。
「富山ブラックカレー」、食べたかったんだよねえ。
下車&インド料理デリーへ入店!
富山名物、ブラックカレー!
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) August 16, 2023
独特の風味が奥の方になんとなーく隠れている感じで、クセになりそうなおいしさ(辛さはマイルドにしてもらった)。
一緒に頼んだインドビール「ゴッドファーザー・ラガー」と、マンゴーソース付き自家製ヨーグルト「ダヒ」も、カレーによく合って美味しかった。 pic.twitter.com/uuHBEbXIbi
おいしかった!
21:30 宿へ帰還、就寝
再び万葉線に乗り、高岡駅へ。
駅前の七夕まつり交通規制も21時には解けていたので、終点の高岡駅まで楽にたどり着くことができた。
ホテルへ戻り、入浴、就寝。
明日はとびきり早起きする予定。
おやすみなさい。
おわりに
もともとはこの翌日に、雨晴海岸と氷見をセットにして行こうと思っていた。
この日の早朝にライブカメラで見た立山連峰の姿と、金屋町のお店でお茶をご一緒したお母さんのあたたかさが原動力になり、唐突に雨晴に行くことになった。
結局、雨晴海岸から立山連峰を拝むことはできなかったけれど、青く晴れ渡った雨晴海岸の美しい風景は、高岡駅のロータリーで遠ざかっていくお母さんの軽自動車に手を振り、頭を下げて見送った記憶とともに頭の中に焼き付いた。
いい一日だった。
▼お読みいただきありがとうございました。ブログ村ランキングに参加しています。下の四角いボタンをクリックして応援していただけるととっても嬉しいです。
にほんブログ村
▼その他のブログランキングです。テーマごとにランキング順でご覧いただけます。