先日、青森県へ行ってきました。
今回の旅程はざっくり;
という感じ。
きょうは2日目の記録。
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2日目:最勝院、禅林街、武家屋敷、旧第八師団長官舎スターバックス、近代建築群めぐり
07:30 レンタサイクルで弘前散策
今回の宿、エレベーターの中に2台限定で無料で自転車を借りられると貼り紙がしてあったので、7時の朝食後にフロントに立ち寄ってみる。
借りられたー!
この日は禅林街や武家屋敷跡、そのほかの近代建築めぐりをしたいと思っていたのだけど、どこも歩いていくには微妙に遠く、待ち時間やルートを考えるとバスを利用するのもダルい距離だったので、ラッキー!
08:00 最勝院
禅林街へ向かって走り出したら、坂の向こうに大きな五重塔が見えたので立ち寄ってみる。
最勝院。
ちょうど紅葉が見ごろで、立派な五重塔と紅葉がみごたえあった。
09:00 禅林街、長勝寺
禅林街に到着。
黒門をくぐると、杉の木がずらっと並ぶ道がまっすぐにのびている。
弘前城の南西、風水でいう裏鬼門の方角にある「禅林街」は、津軽家の菩提寺「長勝寺」を最奥に、津軽一円から集められた33もの曹洞宗寺院が整然と並ぶ寺院街。
公益社団法人 弘前観光コンベンション協会HPより引用
この道の両脇はすべて禅寺。
こんな風景、ほかで見たことない。
栄螺堂(さざえどう)。
会津若松に行った時の、飯盛山のさざえ堂を思い出す。
道の最奥には、津軽家の菩提寺長勝寺。
大きく立派な三門を入ると、これまた大きく立派な庫裏と本堂。
その横には、津軽家の霊廟群「津軽家霊屋(つがるけたまや)」が東を向いて5棟立ち並んでいて、ここがいかに重要な場所であったかが伝わってくる。
ここは弘前城の出城の役割も果たしていたそう。
立派。
10:00 弘前忠霊塔で野点
長勝寺の前で自転車を降りた際、長勝寺の横に芝生の広場がひろがり、そこに大きな塔が立っているのが見えた。
見上げていたら、まわりの草刈りをしていた男性が「どうぞいま開けますので中も見ていってください」と声を掛けてくれ、入り口のドアのカギを開けてくれた。
中は戊辰戦争以降の戦没者を弔うお堂、納骨堂、太平洋戦争等の資料館となっている。
関係者や遺族がどんどん高齢化する中で忘れられ放置され荒れ果てていた塔の内部を、陸上自衛隊弘前駐屯地の自衛官と、自衛隊OBによる県隊友会中弘支部などがボランティアで整備して、この夏に公開にこぎつけたとのこと。
声を掛けてくださったのは、その活動をひとりで始め、15年以上かけてここまで広げてきたまさにその方だった。
本来ならば予約が必要な場所を見せていただけたことへのお礼を伝えて、外へ出る。
広場の西側からは岩木山がきれいに見え、東側からは弘前城が目と鼻の先に見え、ここが弘前城の出城として重要な場所だったことが感じられる。
夏にはここから花火祭りの花火が非常にきれいに見えるとのこと。
忠霊塔の前に置かれたベンチに座って塔を見上げつつ、持ってきた野点セットでお茶を点てる。
11月とは思えないほどじりじりと照り付ける日差しの中、黙々とまわりの草刈りをしている先ほどの男性に声を掛け、禅林街入り口のお菓子屋さんで買って来ていたお茶菓子と、お茶を一服差し上げる。
忠霊塔のあらましや自衛隊の活動、つがる地方の世情等々、茶飲み話は多岐にわたり、1時間半ほどもたのしく話し込んでしまった。
「ここで活動していて、ごちそうになったのなんて初めてですよ」と喜んでいただけて、お茶を通したこういうかかわり方もいいものだな、などと思った。
12:00 加藤酒店
忠霊塔に別れを告げ、禅林街入り口にある加藤酒店へ。
ここは、今回青森にくるにあたってりんごママさんにおすすめしてもらっていたお店で、店内で購入したものをひろげつつ試飲できるスペースがあるという素敵な酒屋さん。
青森の地酒「作田」の特別純米と、おつまみとして貝ひものスナック菓子を購入して、大きな窓の外に芝生が広がる角打スペースへ移動。
お酒も貝ひもスナックもうまい…うますぎる…。
1時間ほどゆっくり過ごさせてもらって、おいとま。
店内にはいろんな種類、銘柄のお酒とちょっとめずらしいおつまみがずらりと並んでいて、どれもこれも魅力的だった。
再び出発。
西地区団第一分団消防屯所、成田酒店、加藤元昭味噌醤油醸造元、(有)弘前こぎん研究所、御用御菓子司大阪屋など、ちょっと自転車で走るだけでもたくさんの趣のある重要建造物や近代建築を見ることができた。
弘前をぷらぷら散策するの、ものすごくたのしい。
13:30 仲町武家屋敷跡(岩田家、笹森家、伊東家)
弘前城の北側にある、旧武家屋敷エリアへ向かう。
天然藍染川﨑染工場。
こぎん刺しの藍染コースターを購入。
こぎん刺しの製品はあちこちで見かけるけれど、手工芸好きとしてはどうせなら古くからの製法で藍染に刺したものがほしかったので、気に入ったものが見つかってよかった。
古い武家屋敷はどこも、すっきりと質実剛健なつくり。
通りの先には岩木山がデーンとそびえていて、岩木山に見守られ、見据えられているような街並みだなと思った。
14:00 弘前城西濠で野点
武家屋敷通りを出て、弘前城の西側に出る。
西濠の両側は桜並木がずっと続く緑道になっていて、雰囲気最高。
お堀沿いのベンチに野点セットを広げ、御用御菓子司大阪屋で買ってきたわっぷる(りんごジャムいりワッフル)と一緒にお茶タイム。
はあ…最高…。
お堀端を抜け、藤田記念庭園へ。
こちらもすてきな近代建築、藤田家別邸洋館のカフェで遅めのお昼ご飯を頂こうと思いつつここまで来たのだけど、こんな時間でもお店の前にはずらりと長い待ち行列ができていて、しかももうそれでフードも売り切れとのことだったので中には入らず。残念。
建物は見られたからまあいいや!
15:30 スターバックス弘前公園前店
中途半端な時間になってしまったので、スターバックスで軽くつまもうと思って立ち寄ってみたら、こちらも素敵な建物。
旧第八師団長官舎だった建物とのこと。
庭に向かって大きな窓が並ぶ開放的な室内には、つや感が美しいテーブルや椅子、あたたかみのある木製シェードのライト、こぎん刺し模様のソファがしつらえられていて、和洋折衷の雰囲気が心地いい。
甘いものもコーヒーもあまり好きではないので、ふだんほとんどスターバックスへ立ち寄ることはないけれど、富山の環水公園店やこの弘前公園店のようにロケーションや建物自体のバリューが高い店舗には、やっぱり来てみたくなる。
16:30 旧弘前市立図書館、旧東奥義塾外人教師館、日本基督教団弘前教会、旧杉山醫院、カトリック弘前教会
日も暮れてきたので、ホテルに戻りつつふらふら散策してみる。
あまりにもカワイイ、旧弘前市立図書館の建物。
絵本から飛び出てきたのかな???と思うぐらいカワイイ。
お隣には、旧東奥義塾外人教師館。
こちらは一階にカフェもあり、中の調度品も素敵。
到着してもたもたとカメラを取り出していたら、パッと電気が点いてライトアップが始まった。
最後にカトリック教会を見ておしまいにしよう、と思って自転車で走り出したら、住宅街の一角に、あたたかい光が漏れ出てきている妙に瀟洒な建物が。
門の前で停まったら、ちょうど中から出てきた人が「どうぞ中も見て行ってください」と声を掛けてくれた。
これ、何の建物なんですか?と尋ねると、「杉山醫院という病院だった建物で、いまは家具屋になってます」とのこと。
ガラスの引き戸を開けておそるおそる中へ入ると…なにこのおしゃれ空間…!!!
古い建物の中に、我が家でも使っているPH4/3のライトをはじめとする北欧の家具、ヴィンテージ雑貨などが美しく配置されている。
日本庭園を見下ろす二階も雰囲気抜群で、日本の古い建物と北欧のインテリアの親和性がすごい。
もう一本奥の道を行っていたら、出会えていなかった建物。
ラッキーだった。
最後に、カトリック弘前教会。
うーん、大満足。
弘前、ちょっと回るだけで古い建造物、近代建築にどんどん行き当たる。
たのしかった!
18:30 レンタサイクル返却
そろそろホテルへ戻ってレンタサイクルを返却しなきゃ。
戻り始めた道でも、翠明荘、三上ビルなどの素敵な建物をみかける。
キリがない…。
もっとあちこちぶらぶら走ったら、もっといろいろな建物に出会えそう。
後ろ髪をひかれつつ、BBHホテル ハイパーヒルズ弘前へ帰還、レンタサイクルを返却。
丸一日、無料で大活用させてもらった。
感謝。
19:00 ドデノメヘヤッコで夕食
夕食は、前日の夜にホテルへ戻る際に通りかかり、その不思議な響きの店名が印象に残っていたドデノメヘヤッコへ。
レトロな雑貨がぎっしり並んだカワイイ店内は、お客さんでいっぱい。
ひとりなのでかろうじてカウンターに押し込んでもらえ、クラフトシードルを飲みながら菊の津軽漬け和え、石川ウインナー、大鰐産肉厚しいたけバター焼き、いかメンチ、けの汁、マグロ節たっぷりこむすびを頂いた。
津軽名物メニューがいっぱいでどれもこれも食べてみたくなってしまい、つい注文しすぎた…。
おにぎりといかメンチを食べきれなかったので、持って帰るためのビニール袋をくださいとお願いしてみたら、持ち帰りパックにキュートなワックスペーパーを敷いた中にきれいに詰めて持たせてくれて、なにからなにまでカワイイお店だな!と思った。
ひとりでも入りやすい、いいお店。
(店名の意味は、ググったら出てきた。なるほど。)
21:00 就寝
お腹いっぱいになってホテルへ戻り、お風呂に入って就寝。
おやすみなさい。
おわりに
弘前では、古い建物や近代建築を見て回るのをとても楽しみにしていた。
歩いてまわるには範囲が広すぎるし、観光循環バスは時間に拘束されがちなので、レンタサイクルでまわるのがちょうどイイ感じ。
弘前市が提供している有料の観光用貸自転車もあったけれど、ホテルで借りられたのは手続きがラクでありがたかった(しかも無料だったし)。
満喫させてもらいました。
本日の旅の出納帳
青森4泊5日の旅費、2日目発生分の記録。
菓心なかむら お茶菓子 | 180円 |
御用御菓子司大阪屋 お茶菓子 | 162円 |
加藤酒店 作田特別純米酒 | 480円 |
加藤酒店 おつまみ | 400円 |
加藤元昭味噌醤油醸造元 LeSourire味噌クッキー | 400円 |
川崎染工場 藍染こぎん刺しコースター | 850円 |
スターバックス弘前公園前店 軽食 | 988円 |
ドデノメヘヤッコ 夕食 | 3,740円 |
7,200円 |
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