東日本大震災以来、6度目の3月11日を迎えました。
きょうは、「災害にそなえ、鍋でごはんを炊ける経験をしておくこと」について書いています。
炊飯器はありません
わが家には電気炊飯器がありません。
もう10年ちかく前、それまで使っていた炊飯器が壊れました。その後あたらしいものを買うことなく、朝と晩のいちにち二回、ストウブの鍋で炊いています。
鍋を使った炊飯方法
鍋での炊飯は、慣れてしまえばとてもカンタン。
<3合炊きの場合>
①研いだ米と600mlのお水をいれて蓋をし、強火にかける
②沸騰したら、弱火にして6分
③蓋をしたまま、やや強火にして30秒、水分をとばす
④火を消してそのまま10分蒸らす
⑤炊き上がり
これだけです。
鍋炊飯のメリット4つ
– 炊飯器用の電源やスペースを確保しなくてもいい
– 25分でごはんが炊ける
– ごはんが美味しい!
– 半永久的に壊れない
わたしはとくに、短い時間でおいしいごはんが炊けるのがありがたい。お味噌汁やおかずを作っている間で、すぐ炊けます。
お鍋を火にかけ、カニ穴があいて炊き上がるふっくらつやつやごはん。
おいしいですよ!
災害への備え、心構えとして
鍋でごはんを炊くメリットを4つあげましたが、もうひとつ。「鍋炊飯は災害時にも対応しやすい」のもいい点だと思っています。
お米は究極の「乾物」です。調理前の米粒の状態なら、そうそう簡単にだめになることはありません。だいたいおうちには、お米がありますよね。お水も、たぶんすこしなら備蓄がありますね。
もちろん、ごはんを炊けるような被災状況ではないかもしれません。建物は無事だったとしても、気持ちの余裕が持てる状況ではない可能性の方が高いかもしれません。
でも、阪神大震災のとき、何時間も何時間も待ってようやくもらえたたったひとつのおにぎりは、カチカチに凍っていた、というはなしもありました。そんなとき、もし、手元にお米と水が残っていて、カセットコンロの火があったら。災害が真冬だったとしても、電気が復旧していなかったとしても、あたたかいごはんをひとくち、家族に食べさせることができるかもしれません。
ほんとうにそうできるかはわかりませんが、「自分でできることがある」と思えるだけで、わたしはすこし安心します。
おわりに
やったこともないことを、失敗して貴重な物資をすべてダメにしてしまうかもしれない究極の状況で初めてやるのは、こわすぎる。
まいにちそうするかは別にして、「お鍋でもごはんが炊ける」という経験は、いざという時おおきな力になってくれると思います。
こんやのごはん、火加減・水加減を研究しつつ、お鍋で炊いてみませんか?
▼災害時、給水を受けられるときは、リュック型の水袋が便利。