ちょっと前のことになりますが、11月上旬に「海の京都」へ行ってきました。
今回の旅程はざっくり;
という感じ。
きょうは3日目の記録。
▼まずはぽちっと!「いいね」がわりにクリックしていただけると嬉しいです。
3日目:伊根散策(伊根浦、亀島、道の駅舟屋の里伊根、伊根湾めぐり遊覧船)
6時に起床。
カメラとスマホだけを持って、日の出を見に行く。
舟屋に波が打ち寄せるちゃぷちゃぷという音と、鳥のさえずりだけがきこえてくる。
しずかなしずかな伊根の朝。
07:00 伊根浦公園で日の出を見る
伊根浦公園に到着。
伊根浦公園を通り過ぎて湾の東側へ回り込むと、湾の入り口をふさぐように突堤がのびていて、大勢の釣り人が水面に釣り糸を垂らしている。
ちょっとおじゃまして突堤に腰を下ろすと、さっき歩いてきた道沿いの舟屋がちょうど正面に見えた。
太陽が昇って来るにつれて、舟屋にどんどん光が当たり始める。
一階の舟のところに下りてきて作業をする人、二階のテラスに出て窓ガラスを拭く人。
真正面から朝日を受けた舟屋からは、生活の気配がぐんぐん立ち上って来る。
これを見たくて、伊根に来たんだよな。
あまりにもしあわせな風景で、小一時間があっという間に過ぎて行った。
野点セットを持って来ればよかったな…、というか、なんで持って出てこなかったんだろうな…。
大後悔。
すっかり日ものぼり、朝日を満喫したので、宿へ戻ろう。
伊根に来てみて、泊まってみて、本当に良かった。
8時半、宿へ戻り、海辺で野点セットをひろげて一服。
伊根の舟屋 雅 別邸、チェックイン時にお部屋においしそうな和菓子が置かれていて、食べるのたのしみだったんだよねー。
なめらかなお餅にしっとりしたこしあん、上に小豆が3粒のせられていて、たぶんこのあたりの名物知恵の餅になぞらえたものだと思う。
伊根のしずかな海をながめながらの一服、最高の時間だった。
10:00 亀島エリア散策
9時半に宿をチェックアウト。
伊根湾めぐり日出のバス停から、伊根郵便局前行きのバスに乗車する。
伊根郵便局前は、前日に購入していた丹後天橋立伊根フリーきっぷで行ける、伊根でいちばん遠くのバス停。
やっぱり、「はしっこ」って見に行ってみたいじゃないですか。
10時、伊根郵便局前バス停から亀島エリアを歩きはじめる。
無料で舟屋を見学させてくれる、亀島丸さん。
入り口に「無料」「ご自由に見学ください」の看板が立っているけど、さすがに入るのを躊躇してウロウロしていたら、山側の宅地からおかーさんがちょうど出てきて、どうぞどうぞ中へ入って見て行ってー!とすすめてくれた。
亀島丸さん、水上タクシー兼観光船を営業しているとのこと。
舟屋に停めてある船は、息子さんが週末に遊びで漁に出る時などに使っているそうで、海の中に設置されたカゴの中では大きな魚がたくさん泳いでいた。
ここで飼いながら保存しておいて、お孫さんが来た時などにさばいてお刺身にして食べさせたりするんだって。
なんて豊かな…!!!うらやましすぎる…!!!
「はしっこ」へ向かって再び歩き出すと、クーラーボックスの上でこっちをじーーーっと見ているネコさんに遭遇。
やたらめったら雰囲気のあるネコさん。
小径で妙にオーラのあるネコを見かけたので写真を撮ってたら、横のお店の方が出て来た
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) November 9, 2024
立派なネコさん撮らせて貰ってましたーと話したら、「あれ、ノラなんです」「こないだ岩合さんもこのコの写真撮
っていかれて」「ほら、これ」と笑いながら新聞の切り抜きを見せてくれた
オーラネコ、スゴいな!
このニュースの40秒ぐらいのところに出てきているコなんだって!
岩合さんの写真ではめっちゃゴロニャーンしてて、別人ならぬ別ネコみたい 笑!
ノラだけど、魚をさばいているところにやってきては内臓を食べて帰るので、このあたりでは「ナイゾウ」と呼ばれているのだそう。
ナイゾウ、愛されてるな。
「はしっこ」は、まだ先。
舟屋や蔵が立ち並ぶ通りをひたすら歩いていく。
亀島の「はしっこ」、カンジャガハナ灯台に到着!
ちいさな赤いタイルがびっしり貼られていて、レトロでかわいい。
灯台のたつ小さな岩場にも、その先の堤防にも、たくさんの釣り人が釣り糸を垂らしている。
早朝に朝日がのぼってくるのを見ていた突堤しかり、この岩場しかり、海辺のまちってほんとうに釣り人が多い。
「日常」なんだな。
岩場に腰掛けてしばし海を眺める。
さて、のんびり戻り始めようかな。
途中、海側がひらけた場所で野点セットを広げ、羊羹で一服。
舌触りはこれまで食べてきた羊羹とはまったく違ってちゅるんとやわらかく、自然な甘みでめちゃくちゃおいしい!!!
この羊羹、前日にたまたま見つけた伊根のちいさなちいさな和菓子屋さん村仙で買ってきたもの。
夕食場所へ向かっているときに若い女性が5人一軒のおうちの前で並んでいて、何かのお店かと尋ねたら、「宮津名産の薦池(こもいけ)あずきを使った羊羹がほんっとにおいしいお店です」とおしえてくれたので、列に加わってみる。
ほとんど民家とかわりないたたずまいの店内には、「ひとつ110円」という手書きのお品書きが一枚きり。
明日食べたいと伝えると、お店のおかあさんがプラスチックの容器に入れ、日も落ちて薄暗くなった店の奥から出てきて手渡してくれた。
じつは、宿に戻った後でピンを立てておこうとGoogleマップを開いてみたけれど、そもそもお店としての掲載がなくて…。
ぱっと見ふつうのおうちにしか見えない外観、うすぐらい店内に貼られた一枚きりの手書きのお品書き、おじいさんとおばあさんが訥々と対応してくれた様子で、じつはあれはすべて夢だったんじゃないかなと思うような不思議なお店だった。
11:30、伊根郵便局前からバス乗車。
11:32、道の駅舟屋の里伊根バス停下車。
12:00 レストラン舟屋で舟屋定食ランチ
道の駅舟屋の里伊根に到着。
2階のレストラン舟屋へ上がっていくと、11時半すぎでもう満席、待機列10番目といった感じ。
日曜日だもんね。
おなか空いた…、お魚食べたい…。
道の駅伊根の舟屋の食堂、レストラン舟屋で食べた「舟屋定食(2,200円)」。
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) December 30, 2024
煮付、ブリのお刺身、美味しかった。
道の駅の展望ポイントには、伊根が舞台だった朝ドラのオープニングの様に風景が見えるガラス製のオブジェがあり、太陽を受けて眩しく光る伊根湾が一望できた。 pic.twitter.com/xFpffqbDrb
地のお魚、おいしかった!
展望スポットへ行ってみる。
ちゃぷちゃぷという波音を聴きながら舟屋を通して海を覗き見てきたさっきまでの風景とはまた全然違って、ここから見下ろす伊根湾と舟屋群はよそゆきの顔に見えた。
道の駅駐車場の脇から、海沿いの道路へ向かう階段を下りていく。
わたしと反対に、上って来るひとたちはみんなヒイヒイ言っている。
階段はずいぶんと急だし、この日は11月とは思えない暑さだったもんね。
伊根湾、歩くにつれて舟屋のまちなみの見え方が変わって来て、ほんとうにおもしろい。
13:33、伊根バス停から乗車。
13:37、伊根湾めぐり日出バス停下車。
14:00 伊根湾めぐり遊覧船
さて、伊根散策最後の最後は、伊根湾めぐり遊覧船に乗船。
前日に購入し、この日も路線バス乗車で使い倒してきた丹後天野橋立伊根フリーきっぷで、この遊覧船も乗れる!
まわりは中国語を話す観光客でいっぱい。
みんな、ツアーガイドさんから受け取ったかっぱえびせんの小袋を開け、群がって来るかもめたちの勢いにきゃあきゃあ言いながら撒いてやっている。
たのしい?たのしいならよかった。
海の上から見る舟屋。
舟屋に住む人たちは、ふだんこの景色を見ているんだな。
あ、さっき見に行ったカンジャガハナ灯台だ。
25分あまりのクルーズはあっという間に終わり、遊覧船は次のお客さんを乗せて出航していく。
陸で見る舟屋、上から見る舟屋、海から見る舟屋、それぞれ魅力的だったな。
伊根に来られてよかった。
14:46 伊根発、天橋立へ
14:46、伊根湾めぐり日出バス停から路線バスに乗車。
天橋立へ戻るよー。
バス車内は首都圏の通勤電車並みの超満員で、立錐の余地なし。
半分以上は外国人観光客で、中にはくたびれてぐっすり寝てしまった小さな子をかかえながら立っている人も。
こりゃあ大変だ…。
窓の外はすぐ海、ずーっと海、キラッキラに光る海。
今回の京丹後旅は伊根ありきで来たので、朝昼晩、いろんな角度から伊根の雰囲気を存分に味わうことができて、大満足のいちにちだったなあ…。
15:24、東町バス停下車。
16:00 橋立ベイホテルへチェックイン、夕食、就寝
東町バス停から歩いて10分ほどで、予約していた橋立ベイホテルに到着。
数日前に旅程を組んだ際、週末ということもあってこの日に空室のある宿泊施設がなかなかみつからず…(あったとしてもとても高くなっている)。
そんな中で、自分なりになんとか金額や環境等々の折り合いをつけて予約できたのがココだった。
だからそれほど思い入れも期待もなかったのだけど、行ってみたらとてもよいホテルだった。
近隣で夕食を摂るのに良さそうなお店を尋ねたら、手書きのマップを見せながらいくつか紹介してくれ、予約可否の確認もしてくれる。
レセプションはナチュラルなアロマオイルのほっとする香りが漂い、部屋にはほんとうのドライハーブが入ったバスサシェが置かれている。
なんというか、全体的にこまやかな気配りが行き届いていて、雰囲気もあたたかい。
18時、ホテルの方で予約を取ってくれた小料理さゝきへ。
がらえび塩焼き、れんこだい揚げ出し、いかすり身の蒸し餃子、ひらまさのお寿司などの地魚をいただいたら、どれもすばらしくおいしかった。
(がらえびってなんだろう?鳥取で食べたもさえびと同じかな?と思ってググってみたら、別物だった。どちらも殻がやわらかく香ばしくておいしかった。種類としては別物だったけど、同じ日本海側だからひょっとして同じエビかな?と思うだけの自分の中のひきだしが増えていることを感じて、ちょっとうれしかった。)
まっくらな道を歩いて、ホテルへ帰還。
気をつけていても分岐を見失うような真っ暗な道を歩いている(夕食のお店へ)(マジで、持っててよかったキーホルダーライト)https://t.co/vi6tSscZqS pic.twitter.com/FlIxWYUkmJ
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) November 9, 2024
事前にホテルで「途中の道がまっくらだと思うので、懐中電灯をどうぞ」「あ、自分でライトを持っているので大丈夫です」というやりとりがあったぐらい、ほんとうに真っ暗だった。
たのしい。
きょうも夜明けからずっと歩き回っていたので、早く寝ようっと。
部屋に戻り、お風呂に入って、就寝。
おわりに
伊根は天橋立のついでに日帰りで行くことが多そうな場所だけど。
伊根に泊まりたかったんですよねえ
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) November 11, 2024
台湾の九份に行った時もそうだったけど、日帰り旅行勢が帰っていったあとや早朝の、そのまちの素に近い雰囲気に興味がある https://t.co/uNmx23A66e pic.twitter.com/erkJXhDCsB
わたしはどうしても、朝早くや夜おそくの、伊根の素に近い雰囲気を味わいたかった。
宿泊費、高かったけど、行ってよかったです。
本日の旅の出納帳
海の京都3泊5日の旅費、3日目発生分の記録。
舟屋定食(道の駅舟屋の里伊根 レストラン舟屋) | 2,200円 |
舟屋ステッカー2枚 | 1,000円 |
夕食(小料理さゝき) | 3,160円 |
橋立ベイホテル(素泊まり一泊) | 13,147円 |
19,507円 |
▼お読みいただきありがとうございました。ブログ村ランキングに参加しています。下の四角いボタンをクリックして応援していただけるととっても嬉しいです。
にほんブログ村
▼その他のブログランキングです。テーマごとにランキング順でご覧いただけます。