2月に滋賀へ行ってきました。
今回の旅程はざっくり;
- 1日目(近江今津泊):びわ湖バレイ、白髭神社、海津大崎、メタセコイア並木、農家のお宿三左衛門邸
- 2日目(彦根泊):比叡山、石山坂本線、石山寺
- 3日目(彦根泊):長浜城、つるやパン、季の雲、翼果楼、琵琶湖一周大回り乗車
- 4日目(高速バス車中泊):彦根城、城下町散策、近江八幡散策、ラコリーナ近江八幡
- 5日目:帰宅
という感じ。
きょうは3日目の記録。
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3日目:長浜城、つるやパン、季の雲、翼果楼、琵琶湖一周大回り乗車
朝、外を走り回る除雪車の音で目が覚める。
カーテンの隙間から覗いてみると、向かいのお店の前を除雪車が行ったり来たりしていて、道路のこちら側でその様子を撮影しているテレビクルーの姿も見えた。
朝のニュースで流れるんだろうか。
わたしは旅行者だからふだんの彦根の積雪のレベルはわからないけれど、少なくともこの状況から、今回の雪が「ニュースになるくらいのできごと」であることはわかる。
いいねいいね。
1階に下りて朝ごはんをいただき、部屋に戻って出かける準備をはじめたら、鏡に彦根城が映っていてびっくり。
朝起きたら窓の外に雪まみれの彦根城がデデーンと見えてオオオとなった https://t.co/3gfR7uApEj pic.twitter.com/VDP0kA9Dcg
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) February 11, 2025
おお、そんなところにいたのか。
前夜は大雪で全く見えなかったから、そこにそんな風に見える距離感だとは想像もしていなかった。
いやそれにしても、きょうも電車は動いてくれてるんだろうか…。
窓からすぐそこの線路を見ている限り、電車は行き来している様子。
行ってみよう。



(降ったねえ…)
09:39 彦根から長浜へ
彦根駅で運行情報を確認。


ダイヤは乱れがちだけど、とりあえずちゃんと運行はしている様子。
ホームでは、駅員さんが雪かきにおおわらわ。
たいへんだあ。
09:39、JR琵琶湖線に乗車。


米原駅を超えたあたりから窓の外の風景がひろくなり、雪野原が広がった。
青い空と白い雪原のあいだに雪をかぶった伊吹山もどーんと見え、気分さいこう。
09:57、長浜駅着。
10:00 長浜城散策
長浜駅から、雪でびっしゃびしゃの道を歩いて長浜城へ。

にわかに天気があやしくなってくる。
さっきまで青空だったのに…なんで…。
長浜城の裏手を琵琶湖側へ下りてみる。

水鳥が肩を寄せ合うようにあつまっていた。
ここでにわかに雪が降って来て、目の前の琵琶湖も見えなくなるぐらいに吹雪いてきた。
あわてて、カメラをジャケットの中にしまい込む。
…と思ったら、にわかにぴかぴかの青空。

情緒どうなってんだ。

晴れてきたので、長浜城と琵琶湖のあいだにあった東屋で野点セットを広げ、一服。
あー、至福。

来年の大河ドラマは秀吉関連(『豊臣兄弟!』)らしいので、長浜としては盛り上がるところよね。
10:45 つるやパンでサラダパン
長浜でどこを歩こうかマップを見ているときに、ピンが立っているのに気付いた。

そのピンが立っていたのは、つるやパン。
またこれだった https://t.co/Gl66B8AcjF
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) February 9, 2025
自分でも覚えてないけれど、何かでみかけてマークしていたらしい。
せっかくだからと行ってみて、お店に入ったところで思い出した。

サラダパンだわ!!!
刻んだたくわんが入ったソースを塗った、コッペパン。
いそいそと購入。
食べてみたかったんだ、うれしいな。
11:25 季の雲へ
そしてこちらもマップを見ていて気付いた、ギャラリー季の雲へ行ってみる。
11:25、長浜駅前から近江鉄道バスに乗車。
11:30、アルプラザ口停留所で下車。
雪でぐしゃぐしゃの道を、そろそろ歩きながらたどり着く。
一歩足を踏み入れると、それはそれはもうステキすぎる空間。

ここ、20年ぐらい前に雑誌でよーく見かけていた、知る人ぞ知るうつわのお店なのよね。

このライト!これがすごく印象的で、よく覚えていた。
長浜の周辺地図を見ていてこのギャラリーの名前を見かけて、ここだったのか!!!と一気にむかしの記憶がよみがえってきた。

訪れた時は中国茶器の展示会期中で、レギュラー的な作家さんたちの器に加え、それはそれはもう眼福な茶器がずらりと並んでいて…。


置かれているものがどれもこれも好みで、1時間ぐらい店内をずーーっとうろうろうろうろしてしまった。
結局なにも買わずにお店を後にすることになったけど、オーナーさんとのおしゃべりもたのしく、ほんとうに素敵なお店だった。
そのおしゃべりの中で、長浜名物とそれを食べられるお店を教えてもらったので行ってみることに。
バス停へ向かってみると、長浜駅方面へ戻るバスはちょうど出発してしまったところ…。
しかたない、歩こう。
13:00 翼果楼(よかろう)で焼鯖そうめんランチ
融雪スプリンクラーの水でぐしゃぐしゃになった道を歩くこと30分、季の雲のオーナーさんに教えてもらった翼果楼に到着。

古い街道沿いの商家だったらしい建物や、窓から見える坪庭も素敵。
滋賀の長浜で訪れたギャラリーのオーナーさんに教えてもらった郷土料理、「焼鯖そうめん」
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) March 20, 2025
昔、農家に嫁いだ娘の元へ焼き鯖を届ける風習があり、農作業の忙しい時期にその焼き鯖とそうめんを炊き合わせてさっと作って食べていたものらしい
しっかり味の焼き鯖と、つるつるのそうめん
美味だった! pic.twitter.com/HGfOqClOn8
山椒や七味を掛けて混ぜて食べると、また味が変わっておいしかった。
思いがけず長浜の郷土料理を知り、味わうことができ、大満足だった。
翼果楼を出て、周辺の黒壁スクエアをちょっと散策。

ガラス細工のお店と、食べ歩きで若い人たちに人気そうなまちなみだった。
さて…このあとどうしようかな…。
どうしようかなというより、今回滋賀へやってきた旅の目的のおおきなひとつを、今日やるかやらないか…。
雪で交通網が不安定だしな…。
どうしようかな…。
14:11 琵琶湖一周大回り乗車スタート
迷っていたけれどやっぱり行くことにした、琵琶湖一周大回り乗車。
ひと区間分のJR乗車券で、琵琶湖をぐるっと一周回るという乗車方法。
例えば、時計の2時から3時へ移動するのに、「2時→3時」ではなく「2時→1時→12時→11時→10時………5時→4時→3時」と(わざわざ)大回りしていくということ。
通常10分かかるか掛からないかの距離を移動するのに、大回り乗車だと2時間半から3時間かかる。
運賃としては、ひと区間分だけでOK。
…酔狂ですねえ。
でも、琵琶湖に来たからには絶対にやってみたかった。
長時間乗車はまったく苦にならない(むしろご褒美)のだけど、雪でダイヤが乱れていることに加え、長浜からさらに北に行った近江塩津駅あたりはとにかく悪天候に弱く、すぐに運行が停止されることで有名。
大回りし始めたはいいけれど、近江塩津や近江今津あたりで電車が動かなくなった場合、彦根まで戻ってこられなくなるわけで…。
いこうかな、どうしようかな、いこうかな、やっぱりやめよかな。
黒壁スクエアから長浜駅に戻ってみると、近江塩津方面へ向かう電車は案の定遅れている。
うーん、やっぱりめちゃくちゃ不安だけど…行ってみよ!
14:11、8分遅れで到着したJR北陸本線敦賀行きに乗車。
北上するにつれてどんどんどんどん天気が悪くなってきて、木ノ本駅の先で山あいに入った途端、めちゃくちゃに吹雪いてきた。
いやこれほんとにこの先の近江塩津で電車止まっちゃうのでは…???
14:40ごろ、近江塩津駅に到着。
ドアが開くと、結構な人数がどっとホームへ雪崩出て、向かい側で待っていたJR湖西線に乗り換える。
湖西線動いてる…とりあえず琵琶湖の西側の路線へは出られそう…。
第一関門通過
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) February 9, 2025
しかし今度はこの先、「風が吹けばすぐ止まる湖西線」(by『飛んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』)がこのまま運行をつづけてくれるかが不安になってくる。
近江塩津、永原、マキノ、近江中庄とまっくらな空の下を駆け抜け、前日まで宿泊していた農家のお宿 三左衛門邸のある近江今津駅までくると、多少の土地勘があるエリアに到達したことと合わせて安堵感が沸き上がって来た。
このまま南下できるかと思いきや、乗って来た車両はここで回送に切り替わるとのことで全員降ろされ、別のホームへ移動させられる。
大きなスーツケースを転がしている外国人観光客も多く、みんな訳がわからないまま不安そうに次の列車を待っている。
もう、遅れようが大混雑しようがどうでもいい、とりあえず琵琶湖の南側まで行けますように…!!!
ホームで待つこと10分ほどで、京都方面行きの列車が到着。
湖西線…動いてる…ありがとう…!!!
第二関門通過(12分遅れ)(雪かき作業のため)
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) February 9, 2025
ダイヤめちゃくちゃなので、乗客多い
ここまでくれば、もうよっぽどのことがない限り大丈夫だと思う。
南下するにしたがって、雪はやみ、空も晴れてくる。


なんだかほっとして眠くなってきたけど、山科駅で乗り過ごさないようにしなくっちゃ。
16時すぎ、山科駅に到着。
JR琵琶湖線敦賀行きに乗り換える。
第三関門通過
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) February 9, 2025
ここまでくればもう安心
あああ、ほんとにもうこれで大丈夫。
彦根まで、ちゃんと戻れる。
山科を出てしばらくは、やっぱり雪がほとんどないエリアを駆け抜ける。
それが前日と同じく、琵琶湖東岸を北上し始めた途端ににわかに雪景色になる。
こんなに気候がちがうのね。
…などと思っていたけれど、にわかに不安が沸き上がって来る。
ひと区間のきっぷしか持っていないけど、これで本当に彦根駅の改札を通って外へ出ることができるのか…???
ゴォール!
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) February 9, 2025
いや、まだ大きな関門あった
無事出られるかな…改札…
まあ、ダメだったら全区間分の運賃を払って出るまでだけどさ。
それだったら、一日かけてわたしはいったい何をしてきたのか???って話じゃん。
うわー、緊張してきた。
なんの問題もなく出られた😊
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) February 9, 2025
ゴォール!!!
17時、彦根駅改札をあっさりと通過。
やったー!
琵琶湖一周大回り乗車、完遂。
ありがとうございました。
18:00 聚福楼で夕食
東横INN彦根駅東口へ戻り、ひとやすみ。
彦根駅の西口方面へ何か食べに出ようとも思ったけれど、なんだかくたびれてしまったので、ホテルの並びにあった聚福楼でさっと済ませる。
回鍋肉と、鶏肉とカシューナッツの炒めに生ビールジョッキがついた定食。
手ごろな値段でかなりなボリューム、おいしかった!
19:00 東横INN彦根駅東口へ帰還、就寝
雪道を歩いてホテルへ帰還。
お風呂に入り、就寝。
きょうもたのしかったなあ。
おやすみなさい。
おわりに
サラダパン、季の雲、焼鯖そうめんと、半分偶然みたいな出会いをたのしみ、念願だった琵琶湖一周大回り乗車を完遂できたいちにち。
琵琶湖大回り、長浜から結構な雪で、近江塩津から先に進めるだろうか、その後は湖西線がちゃんと動いててくれるだろうかとずっとビクついてて
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) February 12, 2025
山科からはだいぶ安心したんだけど、最後の最後、はたして彦根駅で240円券でちゃんと改札を出られるのだろうか…と緊張してきて
通れた時は、ホッとした pic.twitter.com/AsCF4dfwUw
どきどきハラハラ、たのしかった。
本日の旅の出納帳
滋賀3泊5日の旅費、3日目発生分の記録。
彦根駅→長浜駅(JR) | 240円 |
サラダパン(つるやパン) | 180円 |
チョコフレンチトースト(つるやパン) | 210円 |
明太子トースト(つるやパン) | 250円 |
長浜駅→アルプラザ口(近江バス) | 180円 |
焼鯖そうめん(翼果楼) | 990円 |
長浜駅→彦根駅(JR) | 240円 |
夕食(聚福楼) | 1,480円 |
3,770円 |