昨年の秋から、アップルウォッチ(AppleWatch4)を使っています。
腕時計という感覚はなく、財布や手帳や電話やメッセンジャーやフィットネストラッカー(運動量計測)など生活全般にわたってマルチに大活躍中。
その中でも実はけっこう重要だと思っている機能について、ようやく設定しましたのでご紹介します。
アップルウォッチ4で「緊急SOS」!
アップルウォッチ4とiPhoneでは、万一の際に緊急SOS連絡をする連絡先の設定をすることができます。
わたしは、緊急SOS連絡先として夫のスマホを登録済み。
わたしの身になにか起こった時には、アップルウォッチ4やiPhoneから救護者がわたしの夫とすぐに連絡をとることができます。
事故に巻き込まれたり、自覚症状のない何らかの病気が原因で突然意識がなくなったりすること、自分の身に絶対に起こらないとは言えないので…。
この緊急SOS連絡機能、実はもうひとつとても大きな機能があり、今回そちらの方も追加で設定しました。
それが「転倒検出機能」です。
アップルウォッチ4の「転倒検出機能」とは?
「転倒検出機能」は、アップルウォッチ4から新たに搭載された機能。
わたしがなんらかの原因で転倒しその後1分間なんのアクションも起こさなかった場合に、アップルウォッチ4が自動的に緊急SOSを発信してくれます。
その機能について先日、こちらのツイートをキャッチ。
Apple Watchの転倒検出機能により命の危機を救われる事例が再び報告される
Apple Watchの転倒検出機能により命の危機を救われる事例が再び報告されるhttps://t.co/atEurypi9X
— GIGAZINE(ギガジン) (@gigazine) September 22, 2019
自転車で転倒して意識不明になった男性がアップルウォッチを身に着けていたため、転倒後すぐに自動的に緊急SOS連絡が発信されて無事救助され一命を取り留めた、というニュースでした。
アメリカではすでにこの手のエピソードが何件も報告されているようで、上記ツイートのリンク先の記事にはたくさんの事例が掲載されています。
ただこの機能、「緊急時にそういうことができるらしい」とはわかっていても、なかなか“お試し”で発信してみるわけにもいかず…。
そのため全体像があいまいで、情報が少ないのですよね。
わたしも正直何がどこまでどういうふうに実行されるのかがわからず不安だったので、この機会にアップルサポートに連絡を取って確認してみました。
アップルウォッチの緊急SOSサービスと転倒検出機能について、アップルサポートに聞いてみた
アップルサポートとの電話のやりとりで教えていただいたことをまとめます。
そもそも日本でも「緊急SOSサービス」は使えるのか?
使える。
「緊急SOSサービス」が使える機種は?
アップルウォッチ4とアップルウォッチ5。
緊急SOSは、どんなときに発信されるのか?
- 使用者が転倒し、その後1分のあいだにアップルウォッチの画面をタップして通知を止めるなど何らかのアクションを起こさなかった場合(たとえば、意識不明である、など)
- アップルウォッチのサイドボタンを長押しし、みずからの意思を持って緊急SOSを要請した場合(たとえば、変質者に遭遇している、など)
緊急SOSが発信されると、何がどこ宛てに届くのか?
あらかじめ設定してある「緊急連絡先」へ、わたしが緊急SOS状態にあることを示すメッセージと、その場所のGPS情報が届く。
※「緊急連絡先」として警察(110番)や救急(119番)を自分で設定しない限り、直接警察や救急に連絡が行く仕様にはなっていない。
GPSモデルのアップルウォッチの場合、単体でも緊急SOSは発信されるのか?
最終的に電話の機能を使って通知することになるので、GPSモデルのアップルウォッチ単体ではSOS発信はできない。
そのため、GPSモデルのアップルウォッチでSOS発信するためには、iPhoneとセットで身につけていることが必須。
※ただし、セルラーモデルのアップルウォッチであれば単体でSOS発信できる。
アップルウォッチ4で転倒検出機能を設定する方法
アップルウォッチで転倒検出機能を設定する方法はとても簡単です。
「緊急連絡先」を登録
まずは「緊急連絡先」を登録します。
やりかたは簡単!こちらからどうぞ。
この緊急連絡先へ宛てて緊急SOSが発信されます。
万一の時の情報や連絡のやりとりがスムーズになりますので、アップルウォッチに限らずiPhoneをお持ちの方は設定をしておくのをおすすめします。
「転倒検出」をON
あとは「転倒検出」をONにするだけ。
iPhoneでWatchアプリを起動し、中段にある「緊急SOS」をタップ。
画面いちばん下の「転倒検出」のボタンをONにします。
こうしておけば、わたしが何らかの原因で意識不明になった時、スムーズに情報と連絡が行き渡る。
安心です。
アップルウォッチ4で高齢化に備える
わたしは無鉄砲ながら結構用心深いところがあり、防災など自分なりに想定した範囲のリスクに対してはわりときっちり備えておきたいタイプ。
アップルウォッチ4についても、普段からとても便利に使っているガジェットであるという以上に、自分の身に何か起きた際のリスクやそれに対処する際の障壁を少しでも減らすためのアイテムでもあると思っています。
万一に備える気持ちでアップルウォッチ4のSOS設定をしてみて、思ったこと。
これは高齢者こそ身に着けるべきアイテムだなと。
思いもよらない転倒、落下、事故、病気の発症などのリスクは、年齢が高くなるにしたがってどんどん高まっていきます。
わたしの実家の母はひとりぐらし。
スマホもタブレットもPCも問題なく使いこなす人なので、いずれアップルウォッチを持ってもらい、万一の際にはわたしに自動で連絡がくるようにできたらいいな…、などと思っています。
まだ70歳前でとても元気ですが、老いは確実に進んでいきますしね。
もちろんわたし自身も。
▼アップルウォッチ4、わたしにとっては本当に使える道具なのです。
▼つい先日アップルウォッチ5がリリースされましたが、機能的な面は4とあまり変わらなかったようです。