お互い様だから
先日、電車でおでかけしたときに出会った光景について。
電車にて。
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) November 1, 2019
白い杖を持った人が乗ってきて、ずっと頭の上辺りで腕を動かしてて。
つり革を探してるのかな?と思って、ちょっと離れたところだったけど近寄って後ろから声かけて腕に手を添えてつり革の位置に持っていった。
ドア横とかシートとかにいる人、見てるなら声かけてあげたらいいのに…。
電車で、困っていらっしゃるようだった視覚障害のかたにお声掛けして、ちょっとお手伝いをしました。
このつぶやきに対して「勇気がある」というコメントをいくつかいただき、わたしは逆にそんな言葉をいただくとは全く思っていなかったので、ありがたいを通り越してびっくりしてしまいました。
困っているとお見受けする方に声を掛け、必要であれば自分ができる範囲で手を貸す。
それはちっとも大層なことではないし、「勇気」が必要なことだとも思ったことがなかったので…。
おそらくこれまで、善意でお声掛けをしたのに、突っぱねられるようなかたちでいたたまれない思いを経験された方も多いのかもしれません。
手を貸してもらう方、手を貸す方という関係性は固定的なものではなく、お互いどちらにだってなり得るもの。
だからこそ、もう少しお互いに柔軟なコミュニケーションからスタートできる空気感があるといいなあと思います。
好きなだけでもいいじゃない
「写真が上手くないと、胸を張ってカメラが好きと言えない気がして」という伊佐知美さんのエッセイから思ったことを。
『「私より上手いひとがたくさんいる」。その「たくさん」のひととの比較は、「好き」の前では意味をなさない。』
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) November 2, 2019
「好き」の芽を潰しにかかったりしない世界、がいいな。
「写真が上手くないと、胸を張ってカメラが好きと言えない気がして」|伊佐 知美 @tomomi_isa #note https://t.co/Gm4pPood3Y
わたしはすっかり大人になった今、この世で「好き」のパワーに勝るものはないと思っています。
別にカメラに限らず、絵でも文章でも音楽でも旅でもスポーツでも。
これをやっていると楽しい、時を忘れる、と感じるものごとがあるのって本当に幸せなこと。
だからこそ、そういったものごとを存分にたのしんでいる人に対して、あからさまにマウンティングしてみたりこっそり嘲笑してみたりする向きがいるのをちらっと見聞きして、何ともいえない気持ちになったり…。
「好き」があるひとはたとえ「上手」じゃなくたって心の底から楽しむのがいいし、「上手」なひとはそういうひとたちの「好き」の芽をあたたかく見守るオトナな世界であってほしい。
「好き」なだけでもいいじゃない。
いつの間にか近づいてることもある
すっかり忘れていたのですが。
ああ、思い出した。
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) November 7, 2019
病気の後、ひとりキャンプやひとり山歩きをしてたのは、いつかニュージーランドの「ミルフォードトラック」というトレイルを歩きたいと思ったからだった。
歩きに行きたいな、ニュージーランド。 https://t.co/YDhYGt0GCq
10年ぐらい前から、ひとりでキャンプへ行ったり山歩きをしたりしていました。
そして今年の夏には、スペインの聖地巡礼ルートであるカミーノを250kmほど歩いてきました。
実はこのツイートをするまで、自分がそうしてやってきたことが一体いつどこから始まっていたかなんて、すっかり忘れていて。
もともとは、抗がん剤で体がぼろぼろで1時間と起き上がっていられなかった頃にニュージーランドの美しいトレイル「ミルフォードトラック」に関するテレビ番組を観て、この先も生きて、いつかあんなところを自分の足で歩けるようになる日が来るといいなあと思っていたのでした。
ミルフォードトラックって、歩行距離54kmだったのか…😳。
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) November 7, 2019
15年前は途方もない距離、自分にはとてもとても無理な場所と思っていたけど、今となっては全然行けなくないな。
もちろんカミーノより高低差あるから、それ用の歩行トレーニングは必要だけど…。
ふむー✨。https://t.co/yJhlE14r4M
15年前には「54kmのみちのりを歩くなんて途方もない」と思っていたのに、いつのまにか250kmなんていう距離を歩くようにわたしはなっていたんだな。
しかも、それを確固たる目標に掲げたりしていなくても、わたしにとってはキャンプをすることも山歩きをすることもカミーノを歩くことも、ひとつひとつがすでに楽しくて、ただひたすらやりたくて。
好きで、楽しんでやっているうちに、いつの間にか近づいてる。
そういうことって、きっと、ある。
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