先日、結婚19年目を迎えました。
学生時代からの付き合いで、夫といっしょにいるのは24年目になります。
…いま数字を書いて、自分でびっくり。
とっくに、人生の半分以上をともに過ごしてきているのですね…。
「病めるとき」も変わらず、は案外難しい
わたしはがん経験者です。
14年前のこのときは、わたしの人生でまちがいなく最もハードな時期でした。
そして、それは夫や子供、私たち夫婦それぞれの親兄弟みんなにとっても。
当時、わたしは実家ちかくの地方の病院で入院して治療。
夫は二歳の息子を連れて、毎週、多いときには週に二度、電車や車で何時間もかけて会いに来てくれていました。
本当に大変だったと思います。
看護師さんが言っていたのですが、配偶者の病気がきっかけで、別れを選択する夫婦を複数見てきたそう。
それは夫婦の間での判断の時もあれば、それぞれの親族の判断で別れが推奨されて、というケースも。
当時その話を聞いてギョッとしましたが、いま、あのころの自分のまわりの状況を思い起こすと、夫がそういう判断に至ったり、夫の親兄弟がそういう考えで夫を説得したとしても、悲しいけれど責めることはできないな、とも思います。
よく結婚式で「病めるときも、健やかなるときも」と誓うシーンがありますが、「健やかなるとき」はともかく、すべてが綺麗事では済まなくなる「病めるとき」にも、変わらず寄り添うのは簡単ではない。
寄り添ってもらった側としては、心底ありがたく、夫に感謝しています。
いま「健やかなるとき」を一緒に
11月3日の祝日。
あたたかくて天気も良く、徐々に紅葉がすすむ時期。
夫とふたり、歩きに出ました。
わが家のあるあたりは大小の公園同士を緑道が結ぶように整備されていて、一周ぐるりと歩くとちょうど15kmほどになります。
11時に出発。
途中発見したあたらしいパン屋でパンとサンドイッチを買い、公園の東屋で食べたりしながら、15kmを4時間半という超のんびりペースでまわりました。
20年後を想像…できますか?
この緑道、ランナーがたくさん行き交う中で、ご年配の夫婦がふたりでいっしょに歩いているのも非常に多く見かけました。
「30年後は、わたしたちもああだね、あっという間だね」と言うと
夫から、
「え?20年後でしょ!」と返ってきて、思わずあたまのなかで計算し直し。
そうか…。
口に出した以上の「あっという間感」に襲われました。
20年後。
わたし達夫婦…60代なかば
子供達…30代なかば
親…80代から90代
家…築40年
いままでの20年を考えると、まちがいなくあっという間にやってくるだろう20年後。
こうやって数字にするとギョッとするというか、なんとなく焦るような気持ちになります。
定年後の人生
子供世代の自立
親世代の介護
不動産の管理
どれも来たるべきことで、考えれば焦りもすることなのに、わたしにはまだまだ実感が湧いてこない。
14年前、がんになるなんて想像もしなかった。
先のことはやはり想像がつかないんですよね。
でも、想像がつかないからこそ、何が起きても、どうなっても、対処しやすいように、身軽になっておきたい。
そのために、自分たちのくらしにとって何が大切かを常に考えつつ、モノを減らしています。
みらいのことはわからないから。
いまできることを、コツコツとやっていきます。
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