年賀状って、みなさんどれぐらいやりとりされているのでしょうか…。
ちゃんと準備されている方からは、ちょうどここ数日「喪中欠礼はがき」が届いてきています。
ことし、わが家も喪中です。
が、夫と話し合い、「喪中はがき」も準備しないことに決めました。
母、年賀状のやりとり仕舞い
わたしの母は、早くに夫(わたしの父です)を亡くし、30年以上をすごしてきました。
その母、還暦を迎える年のはじめに、「年賀状をお送りするのもこれでお仕舞にします、長きに渡りお世話になりありがとうございました」との旨を書いた手紙を出していました。
友人知人、おつきあいのあったひとたちだけでなく、わたしたち子供や母自身のきょうだい親類縁者、すべてに対してです。
わたしはそれまで、母にこんなきっぱりとした面があるとは思っていなかったので驚く反面、その思い切りのよさに清々しさすら覚えました。
以降、その通知にもかかわらず各方面から届く年賀状(わが家からも含む)に対しても、母は一切返信をしないことを貫いています。
ドン引きされた
わたしの通うヨガ教室はおしゃれ感からは程遠く、地域の集会所のようなところでやっているもので、60代が大多数、なかには80代のかたもいるという、人生の大先輩なお姉さま方ばかりの教室です。
母の年賀状に対する身仕舞いがいいなあと思っていたわたしは、ヨガ教室で年賀状の話題になった時、軽い気持ちで母のことを話したのです。
そして、それに対する大先輩方の反応にびっくりしました。
「60歳で?!」
「それははやいわよ!」
「どうして年賀状をやめる必要があるの?年賀状のやりとり、たのしみじゃない、ねえ?」
はっきり言えば、ドン引き、されたのです。
年賀状、やめたい
わたしは、母から年賀状をやめたはなしを聞いたとき、自分もぜひそうしよう!と思いました。
60歳になったらとはいわず、40になったときでもいい。
40歳は、人生80年の折り返し。
わたしは30で病気をして、その後はすべて第二の人生だと思っているので、とっくに折り返し済みと考えています。
年賀状に限りませんが、身仕舞をしていきたい、と思ったのです。
それなのに、「60でも早い!」と言われるとは!!!
身仕舞していきたいとは言え、年賀状をもらって、家族の写真や近況が書かれていると「ほー、もうそんなに大きくなったかー」という感慨は抱きます。
ついに犬を飼い始めたかー、とか。
こんなところに旅行に行ったんだな、いいねー、とか。
でも、自分が年賀状を書くときに、すでに中高生にもなった子供たちの写真は載せないし、近況もきわめて当たり障りのないことしか書きません。
当たり障りのないことしか書かないから毎回書くのにとっても苦心します。
「ご無沙汰していますが、今年こそ会いたいですね!」と何年書いていることか…。
年末までの日数カウントダウンに怯えつつ、こんなにヒーコラ言いながら書くかわりに、よそ様の家庭の近況を年賀状で知りたいかと自分に問うと…。
…別に。(by沢尻)
(汗)自分で言っておいてフォローしてるみたいでおかしいのですが、年賀状、もらうとうれしいんです。
ほんとに。
年賀状はギフト、というCMがありましたが、たしかにそうかもしれない。
だけど、自分の中で天秤にかけちゃうと、わたしの場合「ああ、準備、苦痛…」のほうが勝っちゃう。
ほんとは天秤なんてかけるべきことではないのは百も承知なのです。
でもどうしてもかけちゃうし、「年賀状じゃなきゃだめってこと、なくない?ほら、メールとかほかにいっぱい手段はあるんだし」となってしまうのです。
…いやー、しかし、こうやって考えていくと、「年賀状やめるわ!」って、限りなくヒトデナシに近いようにも思えてきます。
…人生の大先輩のお姉さま方のことばは重みがあります…。
二年計画で整理
そんなこんなでここ何年もずっと迷っていたのですが、やはり年賀状をやめることにしました。
言いだしたのは夫です。
ことし、本来なら準備する「喪中欠礼はがき」をつくらない、ださない。
そして、こちらから出さなくても送ってきてくれた年賀状(ありがたい)に対して、
■今回は喪中だった旨
■年賀状というかたちでの交誼はこれで終えさせていただきたい旨
■以降は、ちがうかたちでのやりとりと交友をぜひつづけさせていただきたい旨
を書いたはがきを「寒中見舞い」として出します。
漏れがあるかもしれないので、翌年ももう一度おなじようにします。
そして、これにてお仕舞い。
「喪中はがき」の意味を再度確認
とはいえ、喪中はがきをあらかじめ出さないことで、先方が年賀状を送ってくれた後で「n00家に年賀状送っちゃった!」とあわてることになるのも失礼かも。
どうしよう…と調べてみると、こんな質問と回答がありました。
▼「喪中はがきを出さないのは失礼ですか?」という質問に対する回答を抜粋。
喪中はがきは、新年の挨拶を控える(年賀状を出さない)ことを伝えるために出すハガキです。
大切なのは、年賀状を受け取らないために出すハガキではないのです。
喪中ハガキを出すと、年賀状が来なくなってしまうのでおかしいのです。
世間一般の常識として、喪中の人には年賀状を控える傾向にありますが、本来は違うのです。
喪中ハガキになり、寒中見舞いのハガキなりに「私どもは喪中につき新年のご挨拶を控えさせていただきますが、皆様よりの年賀状を楽しみにお待ち申し上げます」のような一文を入れられたらいかがでしょうか?
喪中であっても年賀状を受け取ってはいけないというマナーはありません。
つまり「喪中はがき」は、「年賀状を送ってこないで!」ではなく、「こちらからは年賀状を送りませんよ、失礼いたします」というはがき、ということですね。
「年賀はがきは送らないよ」というはがきを送る。
…………。
…やっぱり、わたしはもういいや。
出したい人には出そう!よろこんでくれるよ、きっと
子供達には、「ことしは欠礼にはなるけど、寒中見舞いで書きたい人にはぜひ書こう!」と言ってあります。
小豆さんのお嬢さんのように、いちまいいちまい心をこめて手描きしたイラストつきのはがき、すてきですよね。
わが家の娘もイラストを描くのが大好き。
楽しんでできるのがわが子ながらうらやましい!
たのしい習慣はぜひ続けていってほしいと思います。
▼わたしの自己紹介です。
はじめまして、あらためまして、自己紹介。 – すっきり、さっぱり。