成人の日を含む3連休。
土日の2日間はなにも予定がないなーと思っていたのですが。
金曜日の夜帰宅した夫
「明日、下諏訪行く?」
息子「いいよー」
娘「行くー」
私「マスヤのドミトリー4人入れそうだよ、予約ポチー」ですぐ行ける。
まったくのノープランでもみんな全然平気だし、ほんとラクでいい。#マスヤゲストハウス #EOSM100 pic.twitter.com/fRWkKS705b
— ヌー:すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) 2019年1月14日
行き先は、わが家が家族みんなで、そしてそれぞれ個々でも、何度も何度も訪れている信州長野県の諏訪です。
諏訪は観光スポットがたくさんあるわけではありませんが、実はおしゃれなカフェやゲストハウス、おいしいお店がいっぱいあって、噛めば噛むほど味が出てくるようなまち。
一泊二日の突発的な家族旅行でわが家がおとずれたスポットと、諏訪での旅を楽しむポイントをざっくりご紹介します。
ゆったりのんびり楽しめる旅程になっています。
諏訪家族旅 1日目
まずは上諏訪へ。
そしてその後、宿泊する「マスヤゲストハウス」のある下諏訪へ向かいます。
Rebuilding Center Japan(リビルディングセンタージャパン)
古民家の解体で出る古材や古物にあたらしい息吹を吹き込む「Rebuilding Center Japan」、通称「リビセン」。
2016年の夏、わが家はこのリビセンの活動拠点となるビル自体のリノベーションプロジェクトに、家族4人で参加しました。
JR上諏訪駅から徒歩10分ぐらいのところにあるリビセンの1階のカフェ「live in sense」では、建築家東野唯史さんによるおしゃれな空間で、奥さま華南子さんの絶品のカレーやスイーツ、ドリンクを頂くことができます。





店内には、農産品やこだわりの食材、使いやすい生活雑貨やオリジナルアイテムも。



2階には、日本全国で解体される古民家からリビセンがレスキューしてきた、かわいくておしゃれな古物雑貨がぎっしり。




食器、調理道具、かご、木箱、ガラスびんなどありとあらゆる生活道具から、タンス、テーブル、照明、レトロな模様のはいったガラスや建具など、古いものの味わいと、その価値を高める哲学やセンスをビシバシと感じられる場所です。
太養パン
リビセンのそばに古くからあるパン屋さん「太養パン」。
ここの鯖サンドがとっても美味しいのです。
2016年のリビセンリノベプロジェクトに参加していた時、ご一緒していたメンバーの方がこのパン屋さんの鯖サンドを少しおすそわけしてくれ、そのおいしさに感激。
にもかかわらず、わたしが行ってみるといつもお店がお休みで悲しくて。
今回は休業日ではなかったので、満を持して行ってみたところ…
売り切れでした…。
本当においしいので、食べてみたい方はぜひぜひお早めに…。
エコハウス
リビセンの東野さんご夫妻が現在リノベーション中のご自宅へ、ちょっとだけおじゃまさせていただきました。
古い家屋を高断熱で再生させている途中だというおうちは、暖房をつけていないというのが信じられないほどあたたかく、自然素材と古材をとりいれた気持ちのいい空間になっていました。



古民家だってここまで快適さを追求できるんだ!とびっくり。
エコハウスお披露目&体験会が開催される予定だそうなので、古民家のリノベーションに興味のあるかたはぜひぜひ!
ミズキ菓子店
リビセンの華南子さんに教えてもらった「ミズキ菓子店」へ。
宿泊地であるマスヤゲストハウスのすぐそばとのことなので、宿へのチェックインの前に立ち寄ってみましたが…。
お正月休みのかわりということで、臨時休業でした…。
店構えがすでにセンスいい。

娘曰く、リビセンのスタッフさんもミズキ菓子店のイチゴ大福おいしい!と話していたとのこと。
食べたかった…。
営業日自体がすくなく、さらに臨時休業もあるため、営業スケジュールをご確認の上ぜひどうぞ。
マスヤゲストハウス
下諏訪といえば!のゲストハウス、「マスヤゲストハウス」。
リビセンの東野さんのデザインで古い旅館だった建物をリノベーションしたマスヤゲストハウスは、いついってもスタッフさんが気持ちよく、インテリアはすみずみまで味わい深く、なんの気負いもなくくつろげる宿。





今回も、実家にいるよりもリラックスしているんじゃないかと思うほどくつろいできました。
苔泉亭 萩月庵千ひろ
マスヤゲストハウスのまわりにはおいしいお店がいっぱい。
スタッフさんに尋ねれば、要望にあわせてその日営業しているお店の情報を教えてくれます。
わが家は、娘が昨年の3月に友達とふたりでマスヤゲストハウスに泊まりに来た時に行っておいしかった蕎麦屋にもう一度いきたいということだったので、そこへいってきました。
諏訪大社下社秋宮への参道沿いにある「苔泉亭 萩月庵千ひろ」は、古くは郵便局だった建物をリノベーションしたお蕎麦屋さん。
入口から、立派な茶室や日本庭園を左右に見ながら細く長い廊下をたどった奥にあります。
先付で出てきた3品のなかにあった大根のお漬物がシャキシャキしてとてもおいしかった。
肝心のおそばを撮り忘れてしまいましたが…、天然のわさびを自分ですりおろしていただくことができるのが楽しい。
食後にちいさなアイスクリームが出てくるのですが、それにもすりおろしたわさびを少しのせていただくのがおすすめです。
菅野温泉
マスヤゲストハウスの周りには温泉銭湯がいっぱいあり、しかもどこも大人230円で入湯できます。
下諏訪の温泉は結構熱く、銭湯によっては湯温が45度などというところもあります。
わが家はみんな熱さに強くないため、マスヤゲストハウスまわりの銭湯のなかでも比較的温度が低めといわれる「菅野温泉(すげのおんせん)」に行くようにしています。
入湯チケットを買い、のれんをくぐって現役バリバリのレトロな銭湯空間へ。
下諏訪の温泉銭湯はどこも古いですが、ものすごくきっちり清掃されていて、とても気持ちがいい。
シャンプーや石鹸などはマスヤゲストハウスでかしてくれるので、それを持っていきます。
マスヤバー
ひと風呂浴びて、マスヤゲストハウスに戻ります。
マスヤゲストハウスのリビングにはキャッシュオンのバーが併設されていて、宿泊者だけでなく諏訪のまちの住人の方やおともだちのコミュニケーションの場になっています。
この日も、銭湯からもどってみれば、リビングスペースが人でいっぱい!!凄いことに!!!
そのひとたちがカウンターやこたつ、ペチカストーブの周りのソファーなど思い思いの場所でそれぞれわいわいと楽しんでいます。
飲んでいると、だれかが持ってきたお菓子とか買ってきたおつまみ、とおすそ分けが回ってきたりして、ほんとうに楽しいのです。
おいしいお酒を3杯ほどいただいて、23時消灯。
諏訪家族旅 2日目
翌日は、マスヤゲストハウスを起点にのんびりすごします。
ウミ コーヒー アンド ランドリー
下諏訪駅そばの線路をわたったところにあたらしくできたカフェ「ウミコーヒーアンドランドリー」。
オーナーのコータさんは、2016年にわが家が参加したリビセンリノベーションプロジェクトで、同じ日に参加されていた方でした。
その時に、将来下諏訪に移住して、ランドリーを併設したカフェをやりたいと言っていた男性がいたと記憶していたので、「あの時の男性、本当に実現されたんだなあ」と実に感慨深いものがありました。
朝食として、わたしと夫は「ELVIS(エルヴィス)」というホットサンド、息子と娘はタマゴペーストのホットサンドを。
下諏訪のちょっと先にあるまち、岡谷の人気ベーカリーの食パンにベーコンとバナナとピーナッツバターをはさんでカリッとさせたエルヴィスは、あまじょっぱさがクセになるおいしさでした。
なんと、このカフェの内装は、リビセンの東野さんをはじめとする諏訪のひとたちのちからを借りながら、コータさんがひとりでこつこつ工事してきたそう。
きれいなブルーが印象的な壁は、たまたまついてしまったペンキのブルーを使い、ある日さしこんできた夕陽の影のラインをそのままペイントしたとのこと。

テーブルもキッチンも、コータさんが試行錯誤しながら自分で製作。
これから少しずつお隣のスペースをリノベして、念願のランドリーコーナーを作っていくそう。


そういうひとつひとつの物語まで、とてもすてきなカフェです。
8時前にはすでにお邪魔していたのに、コータさんとたのしくおしゃべりしている間にあっという間に10時前に。
あわててマスヤゲストハウスへ戻って荷物をまとめてチェックアウトです。
ホシスメバ
下諏訪町が国のリハビリテーション施設だった建物を買い取り、リビセンの東野さんといっしょに移住者用の居住としてリノベーション中の「ホシスメバ」。


諏訪大社春宮の先を上がっていった小高い場所にあります。
昨年、わが家の夫と息子、そして娘はこのホシスメバのリノベーションプロジェクトの体験ツアーに参加し、古材での床はりや壁のペンキ塗りなどを体験していました。
今回、たまたまリノベーションツアーの開催日だったらしく、夫も良く知っている方たちがホシスメバに勢ぞろいしているとのことで、マスヤゲストハウスを後にしてちょっとごあいさつ。
過去のリノベーションでできた居住スペースには現在、ライターさんをはじめとする4名の方が居住中。
そのうちのおひとりである島田さんは八ヶ岳でコーヒーの焙煎修行中とのことで、投げ銭方式でおいしいおいしいコーヒーを淹れてくださいました。


薫り高いコーヒーをいただきながら、あたたかい日差しの中でゲームなど。
ホシスメバは、眼下に諏訪湖を一望できる絶好のロケーション。
お茶会やワークショップ、イベントなども開催されているようですので、興味のある方はイベント情報をご確認ください。
タロウ珈琲弐号店
お昼時になったので、ホシスメバの担当者さんに教えてもらったお店でランチを。
諏訪大社下社秋宮のそばにあるカフェ「タロウ珈琲弐号店」で、素材にこだわった野菜たっぷりランチメニューをいただける「本田食堂(仮)」が期間限定オープン中とのことなので、ホシスメバでお会いした方も一緒に行ってみることに。
ランチを作っているのは、シェフの本田さん。
県内よりすぐりの素材でつくられる1,600円のコース一本でで営業中。
彩り大根、魚介のタルタルサラダ仕立て

原村小松農園のじゃが芋のポタージュ

信州牛の牛筋のトマト煮五分づき玄米リゾット

子どもたちはデザートも食べたいということで、追加。
「安定のクレームブリュレ」という名前のクレームブリュレは、ふだん甘いものをあまり食べない息子が絶賛するほどの美味しさだったよう。
どれもこれもとびきりおいしくて、大人たちは「これ、東京で食べたら5,000円ぐらいはするよね…」とこっそりつぶやきあうほどでした。
タロウ珈琲弐号店での「本田食堂(仮)」は3月末までの期間限定のこころみとのこと。
ほんとうにすばらしいランチがいただけるので、ぜひ行ってみてください。
タロウ珈琲弐号店のユニークな天井でゆったり泳ぐ金魚も必見です。

マスヤゲストハウス
帰る前にもう一度マスヤゲストハウスに行きたいと子どもたちが言うので、マスヤ再訪。
その日の宿泊者だけでなく、近所のお年寄りや子どもなどたくさんの人が集まってきて大賑わいのリビング。
チェックアウトが済んでいても、こうしてリビングの輪に迎えいれてくれるのが、マスヤゲストハウスのあたたかさを痛感するところ。
看板息子のせんりくんに遊んでもらいつつ帰路の高速道路の渋滞情報をチェックし、出発時間までゆっくりさせてもらいました。


18時過ぎ、マスヤゲストハウスを出発して自宅へ。
これといったプランもなく来た今回の1泊2日の家族旅行、大満喫して終了です。
信州諏訪1泊2日家族旅行を楽しむポイント まとめ
長野県諏訪エリアは、とくに何をするでなくても十分楽しめるすてきなまち。
そのためにおさえておくと良いポイントをまとめます。
マスヤゲストハウスを旅の起点にする
マスヤゲストハウスは素敵なインテリアと暖かい心遣いにくつろげる宿というだけでなく、美味しいお店やすてきなカフェなどの情報がどんどんあつまってくる、諏訪エリアの情報センターのような場所。
ここをおさえておけば、まず間違いなしです!
マスヤゲストハウスの予約はこちらからどうぞ。
行った先で出会った情報を大切にする
マスヤゲストハウスでホシスメバでのイベント情報を入手し、訪れたホシスメバでこんどは期間限定ランチコースの情報や自家焙煎コーヒーを楽しめるイベントの情報を入手する。
諏訪はこんなことがしょっちゅう起こるまちです。
ぜひ偶然の出会いをたのしんでみてください。
出会えないお店も多いけど、気にしない
今回の旅でいえば上諏訪の太養パンの鯖サンドは売り切れでしたし、下諏訪のミズキ菓子店は臨時休業。
実は、こういったことは諏訪旅ではかなり頻繁に起こります 笑。
でも気にしない。
今回はそのお店には縁がなかったね、ぐらいでちょうどいい。
美味しいものがいただけるほかのお店やカフェをマスヤゲストハウスのスタッフさんに聞くのもいいし、前回あのお店に行けなかったからまた諏訪に行きたい!と思うのもまたいいものです。
ひとりで、グループで、家族でのんびりいく旅に、諏訪はとてもおすすめです。
▼ノープランで行く旅も、いいものです。
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