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アブラサスの「小さい財布」を使っています。
その財布には、シルバー製のちいさなちいさなチャームをつけています。
これはいまからちょうど一年前の2019年6月、ポルトガルを出発してキリスト教の聖地、スペインの「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」まで250kmを歩いて巡礼したときに買い求めてきたもので、巡礼者のシンボルであるホタテの貝殻がモチーフ。
ふと立ち寄ったおみやげ屋さんで見つけた、わたしの巡礼旅の記念です。
ムダを極限までそぎ落としたミニマルなお財布につけたこのちいさな飾りは、無ければ無いで何も困らないモノだけど、これを見るたび触るたびに「好き」という気持ちが湧きあがってくる。
美しい造形にうっとりし、たのしかった旅の記憶がよみがえり、ものすごく満たされた気分になる。
「好き」な気持ちにはものすごいパワーがあるようで、わたしの場合はそういった気持ちを持てるモノが自分の視界に入ってくるだけで癒されたり、手にすることで気持ちがあがったりします。
だから、くらしのあちこちに「好き」をぽこぽこと配置しておく。
美しいモノ、肌触りにほっとするモノ、使い勝手がいいモノ、おいしいモノ、手間を省いてくれる合理的なモノをえらび、一緒にくらす。
そういうモノたちが、日々のめんどくさいものごとを少しでも気分よくこなし、さばいていく助けになってくれています。
「好き」のちからを借りて、くらしています。
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