子ども部屋

子どもに学習机は必要か? 進学で家を離れる息子の片付けにあたり、振り返ってみた

カリモク学習机

春から大学進学で家を離れることになる息子が、自分の部屋を片付け始めました。

きょうは、その息子と高1の娘が、小学生の時から使ってきている「学習机」について。

学習机は必要だったか?不要だったか?わが家の場合をまとめてみました。

学習机は兄妹おそろいのカリモクで

わが家には、高3と高1の子どもがいます。

息子が小学校2年、娘が幼稚園の年長になるときに、おなじモデルの学習机を2台同時に購入しました。

国産の家具メーカー、カリモクのもので、かなりしっかりしています。

カリモク学習机上に載せる上棚は追加せず、ひきだしつきのワゴンとデスクライトだけセットで購入しました。

学習机をどれぐらい使ったか? 子ども自身に聞いてみた

その学習机、実際どれぐらい使われてきていたのか気になるところ。

このたび志望校大学合格でめでたく受験をしめくくった息子に、聞いてみました。

学習机をどれくらい使ってた感じか、 10年を10として数値で教えて!

「えー?全然使ってない! 0.03ぐらい?」

…0.03!?

10年の0.03をまともに計算してみると、3,560日のうちの110日分ぐらいしか稼働していない。

…少ない、さすがに少なすぎないか 笑。

ちなみに、受験生だった今年一年間の息子の勉強スタイルは、だいたいこんな感じでした。

  • 学校の授業が終わった後、友達といっしょに教室で自習(土日の自主登校も含め、ほぼこれ)
  • 2階の自室のベッドに寝そべって、タブレットでインターネット授業視聴(一日3~4時間)
  • 1階のダイニングテーブルで宿題や模試のやり直し(ときどき)

…確かに、学習机の前に座って勉強している姿ははたからみていてもほとんど記憶にありません。

学習机は必要か? 子ども自身に聞いてみた

10年のうち0.03しか使っていなかったことが明らかになった学習机。

それ自体必要だったと思うか聞いてみました。

「あってよかったよ。少なくとも、いろいろモノが置けたし。」

…モノが置けた…。

たしかに、モノが置かれてました、ずっと。

子供の学習机についてこれは序の口で、もっと高く、もっとたくさん積まれていました。

いままさに片づけ中なので、学習机の上にあったモノが床に移動しているだけです。

子ども部屋の片づけ要するに、「学習机=モノを置くスペース」だったのね。

学習机は必要か? 親の思い

「机」としてはほぼ使われることがなかったらしい学習机ですが…、わたしは買い与えてよかったと思っています。

その理由は3つ。

「自分の場所」を持たせたかった

子どもにとって学習机というのは「自分の場所」として所有できる最初のモノかもしれないと思っています。

勉強する場所というより、好きなものをひきだしに詰め込んだり、天板の上に並べてみたり、自分の世界のはじまりになる場所。

それは別に学習机でなくてもいいのでしょうが、そういった場所をなんらかのかたちで与えてあげたいという思いがありました。

当時はマンション住まいで決して居室スペースは広くありませんでしたが、子どもにとってそういった世界になる場所を与えてあげられるのであれば、割くスペースはべつに惜しくもありませんでした。

「みんなと同じ」からスタートさせたかった

悪く言われることも多いことばでもありますが、わたしは「みんなと同じ」はいいことだと思っています。

ひとと違うことをしたいと思うのって、あくまで子ども自身が人間としてけっこう成熟してきてからであって、小さい時って良くも悪くも「みんなと同じ」ことに帰属意識と安心感を感じるような気がする。

「みんなと同じ」ところから、気兼ねなく安心して歩きはじめればいいと思う。

わが家の場合、子どもの周りに学習机やそれにちかい形で個人用スペースを用意するおうちが多かったこともあり、わが子にも買い与えました。

もし「ひとと違う自分」が欲しいならば、大きくなっていく過程で子ども自身が作っていけばいい。

スタートは「みんなと同じ」からでいい。

応援の気持ちを表したかった

小学生になると、自分で歩いて学校へ行くようになる。

親と手をつないで行き帰りしていた時期を過ぎ、ある意味自立の最初の一歩だと思っています。

そんな一歩を踏み出す子どもに、親として応援の気持ちを贈りたかった。

  • 学校っていう、お勉強するところに行くんだよ。
  • お勉強っていうのは、本とかノートを使うんだよ。
  • ここは自分で管理する、自分の場所だよ。
  • 自分で責任を持つんだよ。
  • いろんなことを勉強して、体験して、知って、ちょっとずつ自分の場所を大きくしながら、自分も大きくなっていくんだよ。
  • たのしんでおとなになっていってね!

親として、子どもが歩いていく未来への応援の気持ちを込めて。

学習机は必要か? いずれ自分で判断すればいい

息子のことばにのっとれば学習机自体はそんなに使うものでもなく、必要だったかと聞かれれば「別になくても大丈夫だったかも」という程度のものかもしれないと言えると思います。

でも、わたしは親として学習机を持たせたことに後悔の気持ちはありません。

わたしの中では、子どもに自分の場所を作ってあげられたし、みんなと同じという安心感は用意してやれたし、自分で歩き出した子どもを親として応援する気持ちを表せたので十分。

学習机というモノに投資したお金とスペースは、親的にはごくごく最初の時点ですでに償却しているとも言えます。

モノとしての学習机の要不要は、あとは子どもが自分の中の価値観として自分の中に持っていけばいい。

子ども自身が決めることです。

学習机は必要か? おわりに

ちなみに、そんなに使わなかった学習机、自分が親になった時に子どもに買ってやると思う?と息子に聞いてみたら。

ふふんと笑いながら行ってしまいました。

どっちだよ 笑。

…答えが出るとしたら、子どもたちが自分自身の家庭を持つようになったとき、ですね。

 

▼きっと、こういうシンプルで軽い感じのもので十分なのでしょうね。

▼学習机をどうするか、その家庭ごとの価値観があらわれそう。

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