地方ひとり暮らしの親の介護

【親の終活】地方ひとり暮らしの母が整理しておいてくれて本当に助かった、10のコト

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地方でひとり暮らしをしている母の遠距離介護(介助)が始まりました。

これから手術、入院となるためまだまだスタート地点ではありますが、現段階で母が終活的に整理したりまとめたりしておいてくれた10個のことが本当にありがたく感じたので、記録しておきます。

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親の終活、これがまとまっていると本当に助かる…!と感じた10のこと

近所の友達の連絡先

わたしのスマホには、母の近所の友達2人の連絡先が登録してあります。

同様に、その2人のかたのスマホにも、わたしの連絡先が登録されています。

ひとり暮らしの母に何かあった時に、その方たちからわたしに連絡が取れるよう、数年前に母がお互いに話を通して実現しました。

大きな安心材料でした。

スマホ内アドレス帳に、その人との関係性がメモしてある

母のスマホのアドレス帳は、登録してある人みなそれぞれ、母との関係性(「友人」「親類」など)がメモされています。

わたしたち子供については、アドレス帳の登録名が続柄(「長女」「長男」「次男」)となっています。

母に何かあった際、スマホを見たひと誰もが、どの人物にどういう連絡をしたらいいかがすぐにわかるように。

それは、母が急に倒れて駆けつけてくれた救急隊員の方かもしれないし、母が亡くなった後のわたしたち子供かもしれない。

「誰が見てもわかる」ようになっていることって、大事。

かかりつけ医の情報

母がふだん、どのクリニックのなんという医師になんの症状でどれぐらいお世話になってきたか。

なにかあった際にはその医師をたよります。

今後いずれ介護認定を受けるようになった際に、意見書を書いてもらうことになるのもこちらになるかと。

金融口座情報

母は、銀行、証券口座など、すべての金融機関口座(金融機関、支店、口座種別、口座番号 etc.)の情報を紙いちまいにまとめてくれました。

今後母に何かあった際、これらの情報をわたしたち子供が一から全部調べていかなければならなかったら、ほんとうに大変。

これ一枚あるだけでものすごく安心します。

口座引き落とし情報

上記の金融機関口座それぞれに紐づけられている引き落とし項目(電気、水道、新聞 etc.)の情報も、合わせてまとめてありました。

何かあった際に、解約や変更が必要になるものも多いので、これもまとまっていると安心。

クレジットカード情報

所有しているクレジットカードと、それぞれに紐づけられている金融機関口座の情報も一覧になっていました。

これも、解約や変更の手続きが必要になった際に助かる。

相続関連情報

ある週末、わたしの帰省にあわせてきょうだい全員が実家に呼ばれ、今後母に何かあった際の相続に関して(相続が必要になると思われるもの、相続に関する母の考える基本方針など)共有する機会が設けられました。

大層な財産があるような家庭ではまったくないけれど、案外そういう家庭こそゴタゴタしたりするというのはよく聞くはなし。

われわれきょうだいは全員それぞれ進学で家を出て、バラバラに暮らしていた時間の方が長かったし、大人になってからもつかず離れずの距離感。

普段ほとんど互いに連絡を取らずにここまで来ているので、母を中心にしたこういう機会は絶対に必要だったと思います。

現状を踏まえた上で、「平等+公平」という母の考える基本的な方針を全員で共有できたこと、すごく有意義でした。

ごみの捨て方

これから、母の生活介助のために実家で過ごすことがなにかと増えるので、母が当該エリアのごみ収集システムについてまとめてくれていたのも助かりました。

分別も使用するごみ袋も収集方法も自宅エリアとはまったく違うので、実際すごく難しく、戸惑うことが多いです。

正直、田舎なだけに、こういう小さなことでちょっといい加減なことや間違ったことをしてしまうと後々いろいろ大変になるだろうことも、容易に想像がついてしまうので…。

些細なことだけど、結構重要。

庭のトリセツ

母は庭仕事が大・大・大好きで、実家の庭もどこかの施設の庭園のように草一本なく手入れされています。

植え替えや、施肥、消毒、剪定などすべて母が行っており、自分が留守にしたり手を掛けられなくなった時のことを常々ものすごく心配している様子。

先日実家に行った際、ざっくりとした庭の図面と、その上に植栽一本一本の種類を書いた紙を見せられました。

「その植物の名前さえ分かれば、いまはYouTubeでいくらでも剪定や手入れの方法の動画が見られるから!」とのこと。

自分の大事なもの、だれかに世話を頼む必要のあるものについて、きちんと自分の手でトリセツを作り、最低限の道筋をつけておく。

ちいさなことだけれど、その姿勢がすばらしいなと思いました。

介護関連出費記録

実家との行き来がはじまった最初の日、母からノートを渡されました。

中に、

  • 日付
  • 名前
  • 費目(夜行バス代、電車代、路線バス代、ドラッグストア買い物 etc.)
  • 金額
  • 領収

の欄があり、実家との行き来などで掛かった費用を記入。

自宅へ戻る日に合計金額を実費で受け取り、領収欄にサイン。

これはほんとうに色々やりやすく、めちゃくちゃ助かる!ありがたい!

カンタンでいいから、とにかくやっておいてー!

以上の10項目は、本格的な介護のスタート前である現段階で、母があらかじめ整えておいてくれたこと。

子の立場として本当にありがたいと思ったことです。

どれも、『エンディングノート』的なものを用意するまでもなくA4のコピー用紙やキャンパスノートに手書きで書かれ、わたしたちきょうだいの前でこれら書面の存在と、それをどこに保管しているかを共有しただけ。

でも、それで十分なのですよね。

子であるわたしたちが必要とするのは、あくまで「まとまった情報」だけなので。

なんの難しいことも敷居の高いこともないと思う。

おわりに

年を取っても人様の世話になりたくない、人様に迷惑をかけたくない、という言葉。

ものすごくよく聞くし、わたしの母も昔から耳にタコができるほどよくこれを言っていました。

でも…誰にも世話にならず迷惑も掛けずに生きていくなんて、現実的にはムリだと思うのですよね。

だからせめて、減らせる「世話」や「手間」みたいなことこそ、減らしておいたらいいじゃないかと思う。

母はそれをやってくれている。

ほんとうにすごいこと、ありがたいことだと思います。

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