先日、北海道へ行ってきました。
なんだかずるずる長めの旅程になってしまった…。
今回の旅はざっくり;
- 1日目:函館入り(函館泊)
- 2日目:函館本線で比羅夫へ(比羅夫泊)
- 3日目:倶知安、余市、小樽(小樽泊)
- 4日目:小樽散策(小樽泊)
- 5日目:レンタカーで積丹半島散策、札幌へ(札幌泊)
- 6日目:札幌散策(札幌泊)
- 7日目:札幌散策、帰宅
という感じ。
きょうは3日目の記録。
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3日目:比羅夫~倶知安~余市~小樽
06:30 朝の比羅夫駅散策
6時半、比羅夫駅のドミトリー。
長万部方面へ向かうこの日最初の列車の音で目が覚める。
もたもたしてたら行っちゃった…。
持ってきている衣類ぜんぶ盛りで防寒し、外へ出る。
線路も霜が降りて白くなってるよ、ブルブル…。
うううー寒い!いったん中へ戻ろう!
中であったかいお茶を一杯飲んでると、あっという間に日が昇ってキラキラしてきた。
霜が融けてしずくになってぽたぽた落ちる音があちこちから聞こえてきて、それがちょっとにぎやかに感じられるほど静かな朝。
7時半、朝食。
ほかの宿泊者のみなさんは06:46発のニセコライナーで出発してしまっていたので、朝ごはんをいただいたのはわたしひとりだった。
湯気の立ち上るお味噌汁と炊きたてのほかほかごはん、海苔に焼き鮭にだし巻き卵にいくらにほうれん草&ベーコンの炒め物。
すっごくおいしいし、ほっとする朝ごはんだった。
部屋に戻って荷物をまとめ、09:08発の列車に乗る準備。
リビングへ降りていき、お子さんが学校へ行くバスが停まるバス停まで送って戻ってきたところだというオーナーさんとあれこれおしゃべり。
函館本線山線の廃線は2030年の予定となっているが、倶知安町は現在、山線の維持に毎年20億円以上の赤字補填をしており、廃線を5年早めれば100億円浮く、その分駅周辺の開発整備に使える、という思いもある。そのため、8年後と言わず、早ければこの3年半で廃線になる可能性もある。
この宿に人が来てくれるのは、この山線があってだろうとも思っているので、山線が廃線になった後までここを続けるかどうかはわからない。
北海道の旅は、飛行機で拠点へ入り、そこから電車やバスに乗ってあちこちへ移動するということ自体を楽しむ人が多いので、新幹線の延伸にどれぐらいの需要があるのか、正直よくわからない。
いろんな思いがあり、いろんな利害がからみあう。
09:08、出発。
おせわになりました。
とってもたのしかったです。
09:16 倶知安駅下車、二世古酒蔵へ
ひと駅先の倶知安(くっちゃん)駅で下車。
しばらくすると小樽方面から一両やってきて、連結。
2両になって、小樽方面へ出発していった。
比羅夫駅からひと駅来ただけなのに、雰囲気が全然違う。
北海道新幹線の延伸であらたに新幹線の駅ができる倶知安の駅前は、駅舎も駅回りも再開発真っ最中という感じで、ああ…こういうことだよな…という思いが胸に迫ってくる。
倶知安町としては、山線が一年でも早く廃線になって、赤字補填がストップして、線路をどけられて、駅回りの道路や駐車場の開発整備がしやすくなる方が、のぞましい。
わかる。
けど、わかるのが悲しい。
倶登山(くっちゃん)川越しの、羊蹄山。
前日よりも雪が増えてる。
10分ほど歩いて、二世古酒蔵。
ご自由にどうぞ形式で、いろいろたくさん試飲させてもらった。
せわしなく行き来するスタッフさんに、「あらートラさん、昨日の彼女はどうしたのー、もう帰ってきたのー」とからかわれてたネコ。
全体にほっこりした空気が流れる酒蔵さん。
10:30 倶知安のまちを散策
列車まで時間があるので、倶知安のまちをぶらぶら。
駅前の通り沿いに、カフェやスイーツ屋さん、アウトドアコーナーを併設したバルク売りショップなど、おしゃれなお店がいろいろ。
冬にはパウダースノーを求める外国人スキー客であふれるという、ニセコっぽい雰囲気。
お店のスタッフさんとの立ち話で、北海道新幹線延伸が決まって結構変わりました?変わりそうですか?と聞いたら。
うーん…、どうなんだろう…。いまより人は来てくれるようになるのかもしれないけれど…。人が来たところで、じゃあその人たちを満たすために新たにできるのが大手コーヒーチェーンのショップだったり大きな箱みたいなショッピングモールだったとしたら、果たしてわたしたちはそういう街をのぞんでいたのかなあ、そういうお客さんをのぞんでいたのかなあ、という気もしますし。
って。
わかる。
「日本のほかのまちと同じ顔をしたまち」ばかりになっていくのは、寂しい。
倶知安はどんな風に変わるんだろうね。
11:46 倶知安発、余市へ
ふたたび函館本線に乗り、余市へ。
それまで木々の間を縫うように線路が走っていたのが、余市に近い二木駅をうかがう頃から急にまわりがパッとひらけ、ブドウなど低木の果樹がひろがる風景に変わったのがおもしろかった。
12:30 余市駅着。
ソーラン武士!!
駅前の道を歩いていくとすぐに、ニッカウヰスキー余市蒸留所。
ウイスキーの試飲、たのしみー!
…え…???完全予約制…???(予約してるわけない)
見学とそれとセットの無料試飲は、コロナ禍の現在は事前予約制になってるんだって。知らなかった。
裏手にあるミュージアムの見学とそこにある有料の試飲場は予約なしで入れると教えてもらったので、ぐるりと回って歩いていく。
この道沿いの景色も日本じゃないような雰囲気がおもしろくて、歩いてみて良かったと思った。
竹鶴さんがスコットランドの風土に似た余市にこだわって蒸留所を作った、というのがすとんと腑に落ちる感じ。
ニッカミュージアム。
ミュージアム奥の有料試飲場、「テイスティング・バー」。
ここで飲んだ2種類のウイスキーで、脳みそとろけた。
ウイスキーって、こんなにおいしいんだ…!
横にあったウイスキー関連の本が並ぶ棚から本を取り、ゆっくり読みながらちびちびとウイスキーを舐める。
至福。
ミュージアムを出て売店へ行ってみると、ポンポンと飛ぶようにウイスキーが売れて行ってて、びっくり。
あの脳みそとろけたウイスキー、買っていこうかなあ…と思ったけど、まだ旅も半ば。
これ以降ずっと500mlビンを背負って歩き回るのも心配なので、断念。
余市駅へ向かう。
(後悔して、後日ふたたび買いに戻ってくるけどね!)
15:02 余市発、小樽へ
余市駅を出て小樽へ向かう列車に、ギリギリ間に合った。
あ、この女性、試飲場でいっしょだった人だ!
車内で隣りあって座ることになって、思わず「さっき試飲場でご一緒でしたね」と話しかけてしまった。
今回札幌に友達と来ていて、この日は別行動で、何年か前に来てすごく気に入った余市のニッカに再度ひとりで足を延ばしに来たのだそう。
「おいしくておいしくて、余市じゃなきゃ買えない限定のウイスキーと他も合わせて9本買って、自宅に送ってきました!!!」って言ってて、ステキ過ぎた。
飲み好き同士はなしが弾み、わたしが「ニッカの宮城峡の蒸留所の方も行ってみたくなっちゃいましたー!」と言うと、「宮城いいですねー!以前行った時さんまのお刺身がすっごくぷりぷりでおいしくてー!」と返ってくる会話のラリーがたのしくてたのしくて、小樽に着くまでおしゃべりし通しだった。
15:26 小樽着。
函館から長万部、比羅夫、倶知安、余市を通って小樽まで。
函館本線(山線)、たのしかった!
16:00 おたるないバックパッカーズホステル チェックイン
小樽駅から宿へ向かう道すがら、翌日に神威岬へ行くためにレンタカーを予約していたレンタカーショップがあったので、立ち寄る。
実はこの翌日の天気予報が急に悪化して雨になりそうで、可能であれば翌々日にレンタカーを振り替えしてもらえないかなあ、などと思ったので。
店員さんにおそるおそる声を掛けて事情を話してみると、かちゃかちゃかちゃっとPCを触って
「…できますよっ!」
とかるーい感じで答えてくれた。
うわー!せっかく神威岬に行くならやっぱり天気がいい日がいいのでうれしい!ありがとうございます!
予定変更で、翌日を小樽のまち歩き、翌々日をレンタカーでの神威岬詣でに入れ替えることに決定。
ルンルンと宿へ向かって歩き出す。
飲み屋さんが軒を連ねるごちゃっとした小路を横目に、結構な繁華街を歩くこと20分ほど。
おたるないバックパッカーズホステルに到着。
スタッフさんがちょうどおいしいコーヒーを淹れているところだったそうで、ドネーション方式でお相伴にあずかった。
ピーナッツペーストとかぼちゃペーストをのせた手作りクッキーも、ドネーションで。
なんだか、友達のうちにちょっと遊びに来たような感覚。
女性用ドミトリー、この日はわたしひとり。
全体的にすごくごちゃごちゃしてるんだけど、そのごちゃごちゃがどれも愛にあふれている感じで、妙におちつくー。
荷物をとき、リビングの壁いっぱいの本棚から抜き取った本を読んで、ゆっくり過ごす。
ストーブの上ではお鍋がコトコト。
おちつくー。
18:00 小樽バインで夕食
今回の旅について、いろいろ北海道の情報をくださっていたken2さんご夫妻。
コロナ禍でもあるしお声がけを迷っていたけれど、函館空港に着いた時に思い切ってご連絡してみたら、小樽でお会いできることになった。
待ち合わせして、小樽バインへ。
道産ワインを飲み、おいしい料理を食べながらのご夫妻の北海道暮らしの話、旅の話がたのしくて、あっという間に時間が過ぎていった。
はじめまして、でも話がどんどん弾むのは、ブログという媒体でつながるご縁のいいところだな。
お会いできてよかった。
宿に戻ってシャワーを浴び、就寝。
おやすみなさい。
おわりに
倶知安で日本酒、余市でウイスキー、小樽でワイン。
その土地土地、いろんなお酒を楽しめたいちにちだった。
明日の天気は心配だけど、小樽のまちあるき、たのしみ。
▼今回の旅で本当に便利だったアイテム。水筒は毎朝宿で湯冷ましを入れて持ち歩き、手軽に水分補給できてとても助かった。
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