先日、北海道へ行ってきました。
なんだかずるずる長めの旅程になってしまった…。
今回の旅はざっくり;
- 1日目:函館入り(函館泊)
- 2日目:函館本線で比羅夫へ(比羅夫泊)
- 3日目:倶知安、余市、小樽(小樽泊)
- 4日目:小樽散策(小樽泊)
- 5日目:レンタカーで積丹半島散策、札幌へ(札幌泊)
- 6日目:札幌散策(札幌泊)
- 7日目:札幌散策、帰宅
という感じ。
きょうは4日目の記録。
▼まずはぽちっと!「いいね」がわりにクリックしていただけると嬉しいです。
にほんブログ村
4日目:小樽まち歩き
08:00 これで390円!?の絶品朝食
前日に宿のスタッフさんから朝食をどうするか尋ねられていた。
390円なんですけどよろしければ、と言うので、トーストとコーヒーでもいただければ御の字だなーと思っていたら。
朝はやくからなんかめっちゃおいしそうなもの作ってる…。
なになになにー!?と思っていたら、すごいのが出てきた。
- 玄米、シソ、レタスの肉巻きおにぎり3個
- ピリ辛つけもの
- サラダ+すりおろし玉ねぎドレッシング
- さつまいもとピーマンのピーナッツソース和え
- 具だくさんお味噌汁
- ヨーグルト
…わたしこんなごはん、夕食でも作れないよ…と思わずつぶやいたらスタッフさん笑ってたけど、ほんとにすごすぎんか!?。
めっちゃくちゃおいしかった。
390円はないだろー!(倍はとれちゃうのでは?)と思った。
朝食時にいっしょになった男性宿泊者さん、この日はレンタカーで網走に行ってくるとのこと。
え…網走…!?(絶句)
しかも、網走に行って夜にはこの宿に戻ってくる予定らしい…!?(絶句)
片道500㎞あるし、途中の峠道はもう雪が積もってるかもしれないから気を付けて、と宿のオーナーのマサさんが送り出していた。
(この夜と翌朝この男性を見かけなかったので、結局もどってこられなかったのかもしれない。)
おたるないバックパッカーズホステルの館内は、どこもおこもり感があっておちつく。
テラスに面した窓からは、この日花火が打ち上げられるという天狗山が見えた。
毎年夏にやっているんだけど、今年はクマが出て中止になっていたらしい。
ロープウェーで天狗山に登ってみるのもいいなあと思ってたけど、ここからこんなに見えるなら、ここへ戻ってきて眺めればいいか。
キッチンからいい匂いがするので寄ってみたら、スタッフさんが有機栽培ピーナッツを茹でてつぶしてペーストにして、クッキーを作っているところだった。
なんかもういちにちここでこうして遊んでいられそうな気がしてきちゃったから、がんばってお出かけしてこようっと、と笑っていたら、リビングでPCを触っていたオーナーのマサさんが、この近くの「旧寿原邸」という建物で公開イベントを開いていると教えてくれた。
いい機会なので、行ってみます!
10:30 旧寿原邸
宿を出て、旧寿原邸へ歩きはじめる。
鳥居という、神社の入り口を入った中にあるんだよ。おもしろいねえ。
水天宮の境内から、小樽港を眺める。
あー、雨が降って来ちゃった…。
旧寿原邸。
開館時間より早めについてしまったので受付横のソファに座って待っていたら、ボランティアガイドさんがあたたかい飲み物を持ってきてくれ、続いて寿原邸の沿革と構造について説明をしてくれた。
丘の起伏にあわせて三段構造になっている邸内はこの日、いろんなショップのお店が出店されるイベント中だった。
この応接室、『ラブレター』という映画のロケ地だったそう。
さらに、その映画を観てここを気に入った韓国の映画監督が自分の映画にもこの場所を使ったそうで、日韓の映画ファンが訪れる場所になっているんだって。へー。
函館で財を成した人が軒並み居を構えていたという山の手らしい、大きなお屋敷だった。
11:00 堺町通り散策
旧寿原邸を出て宿の前を通り過ぎ、坂を下っていく。
坂が多いまち、味わい深い小路がいっぱい。
小樽随一の観光スポット、堺町通りに下りてきた。
降ったり晴れたり、めまぐるしく天気が変わる。
ここへ来たかった、北一硝子。
ニシンの倉庫として使われていた建物は中央に通路があり、海と結ぶトロッコが走っていたそう。
カフェ、「北一ホール」へ。
あたたかいロイヤルミルクティーを飲みながら眺める、テーブル、壁面、天井のガラスランプの灯りがうつくしい…!
とくに、天井から吊るされた50灯ずつはありそうなランプのシャンデリアは圧巻だった。
朝9時の開店時には、ひとつひとつランプに火を入れるところから見学できるそうで、時間が合うなら見てみたかったな。
北一ホールを出ると、青空。
…だったのに、このお店を覗いて出ようと思ったら土砂降りの大雨になった。
その後も、いきなり青空になったかと思うとザーザー降る、の繰り返し。
ハロウィン飾りの下で雨をやりすごす。
(こんな日に神威岬へ行かなくてよかった…。レンタカーの日程を変更してくれたレンタカー屋さん、ありがとう…。)
あてもなく古い蔵の建物に沿って歩いていてふと入った小道で、入り組んだ小路が見えると思ったら、出抜小路の裏側だった。
ぎっちり詰まった建物にはちいさな飲食店がいっぱい入っていて、あちこちで行列ができている。
人気なんだね。
出抜小路のランドマーク、火の見やぐらに登ってみた。
たくさんの人で賑わっている小樽運河が、すぐそこにきれいに見えた。
14:00 小樽運河さんぽ
火の見やぐらを降りて、運河へ向かう。
運河に沿ってずっと歩いていくと、運河を行き来する観光クルーズの発着所を越えたあたりから観光客が減り、ぐんとひと気がなくなった。
運河からちょっと離れて、酒蔵へ向かってみる。
明治の創業からずっとここにお店を構え、現在では小樽唯一の造り酒屋になったという田中酒造。
4種類の日本酒と、日本酒で漬けた梅酒を試飲させてもらった。
ああもう北海道に来てからおいしいお酒ばっかりあって困る…。
運河沿いへ戻って、小樽運河の北の端へ到達!
端っこって見てみたくなるよねえ(ならない?)。
このあたりにも古い石蔵がいっぱい!
…とキョロキョロ眺めていたら、窓ガラスをコンコンコンとノックするような音が。
???と思ってまわりを見まわすと、なんと、前の日の夜にご一緒したken2さんご夫妻が車の窓からニコニコ顔を出してくれた。
「たまたま通りかかって、こんなところに観光客のひとはあんまりこないけど、あれ、ヌーさんじゃない?」と気づいてくれたらしい。
あー、口開けてあちこちぼーっと見てはふらふら歩いてるの、ばっちり見られましたね 笑。
おふたりはこれからお買い物だそう。
偶然にもまたお会いでき、うれしかったです!
15:30 転車台見学&旧手宮線廃線ウォーク
廃線になった線路を歩けるという旧手宮線跡のほうへ歩いてきてふと道路の横を見たら、これは…転車台…???
しかも、突然モーター音が響いてきた。
これ…もしかして、動くの…???
急いでググってみると、どうやらほんとに動くらしい。
しかも15:30から、機関車が走ってきてこの転車台に乗ってぐるっと回るらしい。
え、これ、まさに今、ここから見えるってこと!!!
めっちゃくちゃアガル!!!
うわー!!!
機関車の向きを変える、転車台。
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) October 27, 2022
実際に稼働しているのを見たのははじめてかも(『機関車トーマス』ではよく見てたけど)。#AppleClips で作成#北海道旅行#小樽#小樽市総合博物館
途中「これ、なにを見てるんですか?」と後ろから話しかけてきたご婦人がいて(え、見てわからんか…???)突然のことに慌てて録画を切っちゃったけど、とりあえず汽車がやってきて、客車を切り離して転車台に乗って、転車台がぐるっと回って、汽車が向きを変え終わって客車を再度つなぎにいったところまで見られたので、大満足。
アリガトウゴザイマスアリガトウゴザイマス。
道路の向こうは、旧手宮線跡。
前日、ken2さんご夫妻と車で移動している時に、車で横切った線路をひとが歩いていっているシルエットが見えたのでびっくりしていたら、旧手宮線という路線の廃線跡でずっと歩いて通ることができるんですよと教えてもらったので、ぜひ来てみたかったのですよねえ。
人力車優先マークがかわいい。
古い建物が残る線路沿いはきれいに整備されていて、ウォーキングをするご老人、自転車の練習をする子供とママ、一生懸命動画を取っているカップルなど、みんながそれぞれ過ごしやすいあたたかい雰囲気。
運河も蔵もそうだけど、結果的にこういうものを現在まで遺しておくことができた小樽はすごいね。
運河沿いへ戻る。
そろそろ夕暮れ。
天狗山の花火は18:30から打ち上げだそうだから、早めに夕飯を食べて宿に戻ってあのテラスから花火を見よう(今日は朝ごはんでお腹がいっぱいで、お昼ごはん食べてないことだし)!
18時にお店を出て歩いていけば、花火には十分間に合うはず。
16:30 小樽ビールで早めの夕食
…ということで、かなり早い時間だけど小樽ビールへ。
早めの入店だったので待ち時間もなくすぐに入れたのだけど、ビールとザワークラウト、ヴァイスブルスト、テリーヌなどに舌鼓を打っていたら、18時をとうに過ぎていた…。
あー、花火はさすがにもう間に合わないわ、外に出て見ようにもすっかり日が暮れてしまっていてどの方角が天狗山なのかさっぱりわからないし。
と思いつつトロトロ歩き出し、通りかかったコンビニの前でみんなが一斉にスマホを向けている方角を見てみたら。
花火が見えた!!!
十分楽しめました。
アリガトウゴザイマスアリガトウゴザイマス。
石造りの瀟洒な建物が並ぶ通りを歩き、アーケードを抜けて、宿へ向かう。
午前中は土砂降りと青空が目まぐるしく入れ替わるおかしな天気だったけど、午後からはいい天気で気持ちよく小樽のまち歩きを楽しめてよかった。
19:00 おたるないバックパッカーズホステルへ帰還
宿へ戻ってきたら、スタッフさんが明日の朝食の準備をしていた。
かじかの卵というのが格安で売られていたので、おろし生姜や酒醤油で味付けておにぎりに入れてみようかと思って、だって。
ひとくち味見させてくれた感じで、これはぜったいおいしいおにぎりになるでしょー!って思った。
明日はわたしは朝8時にはレンタカー屋に行くので、朝ごはんお願いできないのが残念。
シャワーを浴びて出てきたら、オーナーのマサさんがリビングでPCを触っていたので、お話タイム。
マサさんが1990年代の後半にニュージーランドにいたときに、日本には手軽に泊まれるホステルがない!ないなら作ろう!と思い立って、日本に戻ってきて1999年に始めたというこの宿。
そこから20年以上続けて今に至る人だからこその、現在のすっかり商品化され消費される一方の「旅行」や「宿」、北海道新幹線の延伸、小樽というまちの在り方などへのさまざまな思いがあるのがビシバシと伝わってきた。
このホステルが掲げる「For Free and Independent Travelers」という理念の火が途絶える旅行者ばかりの世の中になったら、つまらない。
わたしはこれからも、自分なりの「Free」で「Independent」な旅をし続けると思う、たぶん。
1時間半ほどおしゃべりし、朝スタッフさんが作っていたピーナッツバタークッキーを買って、就寝。
明日、神威岬でおやつに食べるんだ。
おやすみなさい。
おわりに
なんの計画もなくふらふらと歩いていっただけだったのに、なんだか魔法のようにいろんなことが飛び込んできてはうまくかみ合い、うまく回って行ったいちにちだった。
わたしって、ほんとラッキーだわあ(ことだまことだま)。
▼今回の旅で本当に便利だったアイテム。水筒は毎朝宿で湯冷ましを入れて持ち歩き、手軽に水分補給できてとても助かった。
▼お読みいただきありがとうございました。ブログ村ランキングに参加しています。下の四角いボタンをクリックして応援していただけるととっても嬉しいです。
にほんブログ村
▼その他のブログランキングです。テーマごとにランキング順でご覧いただけます。