先日、石川県へ行ってきました。
今回の旅程はざっくり;
という感じ。
きょうは1日目の記録。
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1日目:金沢駅、鈴木大拙館、中村記念美術館、日本酒バル金澤酒趣
10:33 金沢駅 おもてなしドーム&鼓門
09:35 小松空港着
09:48 小松空港発、金沢駅行きリムジンバス乗車
10:33 金沢駅着
リムジンバスは金沢駅の西口に到着。
観光客で大・大・大混雑のコンコースを抜けて東口へ向かうと、ガラスの大きなドームのむこうに木造の大きな門が見えてくる。
これが鼓門かー!美しい!
木造の柱や屋根部分のやわらかなカーブやうねりに、わかりやすく日本らしさが表現されていていて、古都の玄関口にふさわしいデザイン建築を的確に配置できる金沢の文化度の高さを如実に表している感じがした。
金沢駅はものすごい人。
駅前ロータリーからガンガン出発していく観光循環バスや路線バスの、待機列ののびがすさまじい。
全体がおもてなしドームのガラスの天井で蓋をされているせいか、バスを待っている間にもどんどん体感気温が上がっていき、頭が朦朧としてくる。
大混雑の観光循環バスではなく、比較的すいている路線バスを待って乗車。
11:45 鈴木大拙館
本多町バス停で下車。
かねてより一度は訪れてみたいと思っていた、鈴木大拙館へ。
直線で構成された静謐な空間。
禅的にそぎ落とされた空間デザインが、すばらしい。
水鏡の庭のしずかな水面、風に揺れる柳、時おり水底からぽこっと浮き上がってきてはしずかな水面に同心円状に広がる波紋…。
気が付くと、かたわらのベンチに座って小一時間が経過していた。
13:00 中村記念美術館&松風閣庭園
水鏡の庭の奥へ奥へと緑の小径を進んでいったところで、中村記念美術館に行きつく。
金沢で酒造業を営む実業家で茶人の中村栄俊氏が蒐集した茶道具を収蔵する中村記念美術館。
2階では花入れのコレクションの展示を堪能。
1階の喫茶室は、美しい日本庭園と茶室を眺めながらお茶とお菓子を頂ける素敵なスポット。
金沢市立中村記念美術館
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) July 31, 2023
茶道具のコレクションを展示する美術館。
一階のお茶室で抹茶もいただける。
静かで落ち着いていてすごく素敵なスポットだった。穴場。 pic.twitter.com/edzdKn9DUK
(中村記念美術館、鈴木大拙館のすぐ裏手なのに人がぜんぜんおらず、静かで落ち着いていてすごくよかった。穴場。)
緑の小径をもどりつつ、もう少し足を延ばして松風閣庭園へ。
加賀八家の中でも筆頭とされる、本多家の屋敷跡の庭園。
大きな池を滴るような緑が囲んでいて、しずかで美しい庭だった。
15:00 鈴木大拙館
もう一度、鈴木大拙館へもどる。
館内の学習空間というエリアに鈴木大拙の著作や関連書籍がずらりと並んでいて、どれも自由に閲覧できるということだったので、この場所でゆっくり腰をおろし、じっくり読んでみたかった。
『禅による生活』を夢中で読み進めること2時間。
閉館となる17時が近づいてきたので、本をかたづけ、ふたたび水鏡の庭へ出る。
真夏の太陽は、西に傾き始めたこの時間でもまだギラギラと強い光を放っていて、思索空間の静かなくらがりとのコントラストが印象的だった。
お昼にここに到着してから、たっぷり5時間。
大思想家、鈴木大拙の世界を堪能した。
18:00 宿にチェックイン
日が暮れかける時間とは思えないほど暑い…。
あまりに暑いのでバスで移動しようとも思ったけれど、この暑さの中でバスをジリジリしながら待つ時間を想像するだけでうんざりするので、日傘をさしてさっさと歩き始める。
金沢21世紀美術館の脇を抜け、香林坊のT字路を渡って百万石通りを上っていく。
西日がガンガン照り付けるうだるような暑さの中、通り沿いのバス停には、うなだれながらバスの到着を待つ観光客らしきひとたちの長い待ち行列ができていて、ああ、やっぱり歩いてきてヨカッタ…と思う。
18時、予約しておいた宿に到着。
金沢市内で2泊した宿。
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) July 23, 2023
→https://t.co/cZObPSqjYP
カプセルホテルだけど、女性専用フロアのブースタイプ個室でゆったり。
地下には清潔で広々した大浴場があり、とても過ごしやすかった。
素泊まり2泊で7,973円。
じゅうぶん。 pic.twitter.com/SBTfUxZUXJ
必要十分で居心地のいい宿。
ひとやすみして、夕食へ。
19:00 日本酒バル金澤酒趣
宿からすぐのところに、日本酒をおいしく頂けそうなお店があったので行ってみよう。
入口ドア前に立つと、予約が必要そうな雰囲気のことが書かれた張り紙が貼ってある…。
おそるおそる覗き込み、「ひとりなんですけど、予約がない場合あき次第順番に入店って感じですか?待たせてもらえるなら、宿も近いし一旦戻って全然待つのですが」と聞いてみると、お店のママらしき女性が店内をみまわし、おひとりだったらこちらに入れますのでどうぞ!と招き入れてくれる。
ラッキーーー!!!
店内はカウンターのみ15席ほど。
もうこの雰囲気だけで、このお店大当たりだわ感がムンムン立ち上ってくる。
25年以上のあいだ杜氏として酒造りに携わってきた店主が、日本酒の魅力をひろく伝えるお店をと始めた日本酒バル金澤酒趣。
日本津々浦々の銘酒がラインナップされている中、やっぱり金沢へ来たからには加賀・能登のお酒をいただきたい。
食べたいメニューを選び、好みの酒の傾向を伝え、それに合う石川のお酒を、とおまかせで出してもらう。
お酒は好みにあわせて三種を選べる利き酒セット、冷菜は好みの二種を選んでちょっとずつ食べられるおひとり様用ちょい盛りセットが用意されていて、とってもありがたい。
冷菜は、塩麹やオリーブオイルで味付けしたポテサラと、フクラギのなめろうをチョイス。
うまーーーーい!!!
カウンター越しに行き来する会話の中から、次のおすすめ銘柄が出てきたりして、すばらしい。
そして、「今日たまたま中村記念美術館行ってみて、すんごい良かったですー!」と話したら、「その中村さんの酒蔵のお酒、ありますよー!」と提案してスッと出してくれる日本酒バル、素敵過ぎた(気に入り過ぎて2日連続でお邪魔した) https://t.co/VXgwn91hXx pic.twitter.com/L6kNnshFex
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) July 31, 2023
金沢おでん、上品でおいしい。
カウンターでお隣に座っていた地元ソロ女性、仕事帰りにここでお酒とおいしいものを楽しむのが大好きで、来られない期間が長くなると禁断症状が出てくる、と笑っていた。
その女性が〆におすすめしてくれた、和風ラーメン。
なんでも、このお店に来たあとでわざわざ別のお店に〆のラーメンを食べに行くのが億劫だという客の声があまりに多かったので、みんながここで食べられるようにと考えて作られたメニューなのだそう。
あっさりとやさしい澄んだ味のスープに、つるつるっと入る細い麺。
しみるー!
…わたし、明日も同じ宿に連泊なので、翌日の夜の食事もこの周辺で摂ることになるんだよね…。
もうね、まだここで飲みたい!ここで食べたい!
「あの…明日も来たいので、いまここで予約って取っていただけますか?」と尋ねたところ、18時か18時半までに来ていただけるなら取っておきますよーと言っていただいたので、その場で予約。
うれしい!あんしん!
この日は、食べて飲んで4,200円。
ごちそうさまでした。
おわりに
今回、いつもお世話になっている「ANAトクたびマイル」で羽田⇔小松空港便(片道3,000マイル)が出てくれ、いつも通り唐突に行くことを決めた金沢旅。
いつか必ず訪れたいと思っていた鈴木大拙館でゆっくりと過ごすことができ、大満足の一日だった。
おまけの話
金沢には30年ちかく前、学生時代に行ったことがあるのだけど、その時は新幹線も通っていなかったし、金沢駅前のドームや鼓門、鈴木大拙館もまだなかった。
金沢の日本酒バーのカウンターで隣になった女性と話してて、「金沢、30年振りに来ました!」って言ったら「30年前って、新幹線もまだ通ってなかった時代ですよね?どうやって来たんですか?」って聞かれて、多分ずっと電車でトコトコトコトコ行ったはずなんだけど全然思い出せなくてびっくりしちゃった
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) July 19, 2023
記録に残しておく。今回は。
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