金沢

【金沢3泊4日旅】2日目:石川県立伝統産業工芸館、宝勝寺カフェ、谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館、にし茶屋街、日本酒バル金澤酒趣

先日、石川県へ行ってきました。

今回の旅程はざっくり;

  • 1日目(金沢泊):金沢駅、鈴木大拙館、中村記念美術館、日本酒バル金澤酒趣
  • 2日目(金沢泊):石川県立伝統産業工芸館、宝勝寺カフェ、谷口吉郎・吉生記念金沢建築館、にし茶屋街、日本酒バル金澤酒趣
  • 3日目(羽咋泊):ひらみぱん、長町武家屋敷跡、七尾、千里浜なぎさドライブウェイ
  • 4日目:千里浜なぎさドライブウェイ、ひがし茶屋街

という感じ。

きょうは2日目の記録。

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2日目:石川県立伝統産業工芸館、宝勝寺カフェ、谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館、にし茶屋街、日本酒バル金澤酒趣

08:30 CUBBY HOLE

宿のちかくで朝ごはんを食べよう。

徒歩5分ほどのところにある、CUBBY HOLEへ。

金沢3泊4日一人旅 CUBBY HOLEでラップサンドモーニング
金沢3泊4日一人旅 CUBBY HOLEでラップサンドモーニング
金沢3泊4日一人旅 CUBBY HOLEでラップサンドモーニング
金沢3泊4日一人旅 CUBBY HOLEでラップサンドモーニング
金沢3泊4日一人旅 CUBBY HOLEでラップサンドモーニング
金沢3泊4日一人旅 CUBBY HOLEでラップサンドモーニング

ラップサンドもコーヒーも、おまけでつけてくれたクッキーもとても美味。

店員さんがとってもフレンドリーで、お店を出るときに恐る恐る「あの…水筒にお水を入れさせてもらってもいいですか…?きょう暑くて、もうすでに残り少なくなっちゃってて…」と聞いてみたら、それはもうすばらしいスマイルで「どうぞどうぞいくらでも入れてってください!熱中症になったら大変ですし!なんならこの後いつでも入れに来てください!」と言ってくれて、ありがたかった(いやさすがにこの後いつでも入れに、は行かないけど)。

10:30 石川県立伝統産業工芸館

CUBBY HOLEを出て尾山神社の風変わりな神門の下を通り、かつての城下の堀を埋め立てたのだろうと想像されるごちゃごちゃっとした細い通りを抜けていく。

金沢3泊4日一人旅
金沢3泊4日一人旅

日の光が強烈で、まわりの景色の色が飛んでしまったように、白っぽく見える…。

いしかわ四高記念公園に入り、木陰のベンチに腰を下ろすと、ずっと向こうのベンチに座っているひとがポロンポロンとつま弾くウクレレの音が響いてきて、なんだかほっとする。

一休みすると、木々、空、雲の強い色合いが一気に戻ってきた。

どこかでバスに乗ろうと思っていたけれど、やっぱり歩いちゃおう。

兼六園の南側の外周に沿って上り坂になっている百万石通りをあがっていくと、道端を勢いよく流れ下っていく水路の水音と兼六園の緑が気持ちいい。

10:30、石川県立伝統産業工芸館に到着。

2階の展示は、石川県の伝統工芸品やその技術が紹介されていて、とても見ごたえがある。

九谷焼、珠洲焼、大樋焼、加賀友禅、能登上布、輪島塗、山中漆器、金沢仏壇、金箔、加賀水引細工、和傘、和ろうそくなど、工芸好きにはたまらないスポット。

1階は、新進の工芸作家の作品が展示販売されているショップ。

それがどれも現代的な感覚を取り入れた使いやすそうなものばかりで、ついつい財布のひもがゆるんでしまいそうに魅力的だった。

近くには国立工芸館もあるけれど、そちらは東京国立近代美術館から分離・移転してきた、という位置づけ。

石川県立伝統産業工芸館のほうは、加賀・能登に根付いてきた生活工芸にフォーカスしていて、より金沢らしさを感じることができるスポットと言えそう。

期待を大きく上回る、すてきなところだった。

13:00 宝勝寺カフェ

国立工芸館の前から循環バスに乗り、桜橋へ向かう。

犀川のむこうに夏空がひろがる。

金沢3泊4日旅 犀川三箇用水関

寺町通りへ上がっていくと、お寺が運営しているカフェ「宝勝寺カフェ」があった。

お寺でカフェ、なるほど。

ここ、軽食のメニューが「カレー」「炒飯」「加賀棒茶の焼きおにぎり茶漬け」となっていて、えー!お寺に来てカレーや炒飯はナイわー!とフフッとなったんだけど、よく考えたらカレーだってインドなワケで…カレー食べてもよかったよなあと後から思った。

14:30 谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館

寺町まで来たのは、ここを見たかったから。

谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館

谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館
谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館

いわずと知れた大建築家親子で、息子である吉生氏はMoMA新館や映画のロケ地として話題になった広島市環境局中工場などを設計。

前日におとずれた鈴木大拙館も彼のデザインということで、ぜひここにも来てみたかった。

…のだけど。

わたしはこの建物が、もともと九谷焼の窯元であった谷口家ゆかりの場所に建っているということで、谷口親子のバイオグラフィーを深く辿っていくのにこれ以上はないスポットになるだろうと思っていたのだけど、そのあたりほんとうにさらっとした紹介のみで、あとは吉郎氏が設計した迎賓館赤坂離宮和風別館「游心亭」の広間と茶室を忠実に再現した空間ぐらいしか展示がなく、ちょっと期待外れだった。

おそらく、ここの大きな役割は今後の建築やまちづくりを考えていくうえでの起点になることであり、「過去」の「展示」をメインにする意図はもともとないんだろうなあと。

(建築物としては、とてもうつくしかった。)

15:30 にし茶屋街、甘納豆かわむら

谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館から坂をくだって、にし茶屋街へ。

にし茶屋街
15:30 にし茶屋街

暑くて暑くて、なにか食べたい…。

甘納豆かわむらというお店の前に、「賞味期限6分モナカ」という気になる看板が出ていたので、中へ入ってみる。

店内で注文し、お店を抜けて奥へ進んでいったところにある窓口でモナカを受け取り、古い蔵を改装したイートインスペースで早速がぶり!

皮パリパリ、甘さ控えめの大人味でおいしい!

あたたかい加賀棒茶で水分補給もできたし、元気回復。

16:30 犀川大橋、香林坊

暑い…。

けど、やっぱりバスをジリジリ待つ気にはなれない…。

歩こう…。

にし茶屋街

(このご夫婦も暑い中歩いていた。気持ちはわかる。)

香林坊方面に向かって下っていくと、美しい橋が見えてきた。

犀川大橋
犀川大橋

大正時代にかけられた、犀川大橋。

夜はライトアップされ、それもまた美しいそう。

香林坊エリアで、通り沿いの気になるお店にふらっと入っては美しいものを見せてもらって目の保養をしつつ、宿へ帰還。

18:00 日本酒バル金澤酒趣

前夜あまりに気に入ってしまい、その場で翌日夜の予約を入れさせてもらった、日本酒バル金澤酒趣へ。

おいしかった…。やっぱりここにきてよかった…。

わたしは、自分が気に入ったお店ができたなら、わざわざそれ以外のお店をさらに探す必要性をぜんぜん感じないのよね。

ふだんの生活でも、旅でも、それは一緒。

めんどくさがりやと言えばめんどくさがりやだし、充足感を感じやすいタイプと言えばそうなのだと思う。

十分であり、しあわせである。

おわりに

この日も結局、朝から晩まで歩きまくった一日だった。

暑いけど、自分の足で歩くと街全体の距離感や位置関係がつかみやすいし、ペースがゆっくりな分、いろんなものが目に入ってきやすかったりする。

旅先での街歩きは、たのしい。

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