先日、唐突に行ってきた高知3泊4日一人旅。
1日目はひろめ市場から高知城、はりまや橋、菜園場と、市街地をぐるっと一周歩いて回りました。
きょうは、2日目の記録を。
楽しみにしていた日曜市を歩き、一日周遊バス「My遊バス」に乗って高知の有名どころの観光スポットを巡ったいちにち。
実はほとんど期待していなかった「牧野植物園」がびっくりするほどすばらしく、やっぱりどこでも実際に足を運んで自分の目で見てみなければ分からないものだなあと改めて思ったりしました。
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2日目:高知といえば!な観光スポットを周遊する
07:30 日曜市へ
高知と言えば、定期的にあちこちで開かれている市が有名。
今回高知へ行くにあたってどうしても日曜市を見てみたくて、そこを軸に旅程を組み立ててみました。
市民の生活市として300年以上の歴史を持つ高知市の街路市。その中で最も大きな日曜市には,近郊の農家を中心に約300の店舗が並びます。旬のもの,珍しい物がこじゃんとある街路市に,みんなぁも来てみいや?
高知市ホームページより引用
毎週日曜日の早朝から始まるとのことなので7時半ごろ追手筋へ行ってみたら、もうすでに結構な人でにぎわってる。
地元の方々がみんなナチュラルにMyかごを持ってお買い物に来ている風景が、ものすごくステキ。
文旦が大きなビニール袋にみっちり詰まって500円とか、みょうがが袋一杯で100円とか…。買って帰りたい…。
大人気で人だかりができていたトマト屋さん。
きらきら宝石のように輝くトマトがバラ売りもされていたので、デザート用にひとつ購入(100円)。
どれを選ぼうか迷っていたら店員さんが「お尻の方に白い筋が放射状に出ているものが熟してて甘みが強いですよ」と教えてくれたので、おススメのひとつをいただいてきました。
こういうコミュニケーションがあるのが、市場の醍醐味という感じで楽しい。
大平商店で日曜市名物のいも天を買い、そのほか高知名物の田舎寿司、ベーグルやベーコンほうれん草パン、文旦果汁100%ジュース、手作りみかんジャム、鹿肉の串焼きなどを購入。
これらはお昼ごはんやおやつ用としてキープです。
揚げたてのいも天は、あたたかいうちに公園のベンチで食べちゃう。
さっくりほくっとしてておいしい!
時刻は8時半、高知城下で折り返して、来た道を戻りながらもう一度市の中を歩いてみる。
一時間前に来た時よりも人出が増えていて、観光客らしき人も多く見かけるようになりました。
骨董品や金物、盆栽や切り花などのお店を冷やかしながら歩いていたら、あったかい麺類を出している屋台があったので、朝ごはんついでに入ってみた。
メニューにある「中日(ちゅうにち)そば」は、中華麺を茹でてうどんやそばのおつゆに入れたもの。
日曜市ではむかしから食べられているということなので、中日そば(370円)をいただいてみることに。
あー、おいしい!ほんとにうどんつゆにラーメンの麺が入ってて、いつもと違う風味の組み合わせに微妙に脳がバグるような感覚がおもしろい!
あたたかいものをいただいて、気分もほっこり。
このお店、おじいちゃんおばあちゃんのお店を孫娘ふたりが手伝ってるのかな?という感じで、麺を茹でるおじいちゃんとトッピングを手際よく載せていく女の子、お客さん対応をするおばあちゃんとところてんを準備する女の子が作業をしながらずっと仲良く話しをしている雰囲気が、ものすごくあたたかくてよかった。
土佐の生姜を使ったジンジャーエール、おいしそう。
新鮮な魚をつかったペットフードのお店もあり、ワンちゃんが夢中で試食していた。超カワイイ。
そうこうしている間も大きなかごやカート、三輪自転車に買ったものをいっぱいに詰めて帰っていく地元らしき方たちの往来がひっきりなしで、日曜市がほんとうに地域にしっかりと根を張った文化であることが体感されました。
10:00 「My遊バス」で五台山展望台へ
はりまやばしの交差点で、10:08発の「My遊バス」に乗車。
チケットは前日に「とさてらす」で購入してあり、乗車前にこの日の日付部分を硬貨で削っておきました。
10:24 五台山展望台に到着。
高知のまちが一望できる!
大きな川が街を貫いていて、「高知という名称は”河中(こうち)”が転じたもの」という説があるのも納得という感じでした。
※五台山の展望台はこの後、耐震性不足のため閉鎖となってしまったようです。残念。
11:00 竹林寺へ
五台山展望台を後にして先ほど「My遊バス」を降りたバス停へ戻ると、そのすぐ横からのびる石段を下りること数分で竹林寺に着きました。
竹林寺は、四国八十八か所の第31番霊場。
前回行った徳島の第1番霊場と同じように、境内でお遍路さんの姿をたくさん見かけました。
このお寺、聖武天皇や行基にゆかりのあるお寺とされるだけあって、とても立派。
本堂から石段をくだって仁王門の方へ進むと、緑あふれる小径が続いています。
結婚式の写真撮りかな?ステキ。
本当はこちらが正式な入り口、仁王門。
門の脇からのびる道を行くと、かつて藩主参詣の際の接待殿として造営されたという書院があります。
この書院とその中から見える庭園、そして宝物館への入場券は、「My遊バス」のチケット提示で400円から320円に割引になります。
書院から見られる、夢想国師による作庭と言われる庭園は、しずかだけれどもどこか開放的で明るい雰囲気。
宝物館(撮影禁止)では、平安時代、鎌倉時代の仏像と、期間限定で堂本印象による「渡海文殊」図が公開されていました。
竹林寺、緑豊かでしっとりとしたいいお寺。
12:00 牧野植物園へ
竹林寺の仁王門から石段をちょっと下ったら、牧野植物園の南門の前にひょっこりと出ました。
植物園のチケットを購入して入場(「My遊バス」チケット提示で730円から630円へ割引となります)。
牧野富太郎氏の名前や功績は知りつつ、「園」や「館」とつくような大きな施設にあまり興味がないわたし。
ここは1時間ぐらいでさらっと見て桂浜へ行き、海を見て存分にのんびり過ごそう!などと思っていたのだけれど。
南門を入ってすぐの温室がまずとてつもなく楽しくて、ここだけであっというまに一時間近く経っていた…。
五台山の起伏を生かした園内の小径は、場所や景観に合わせた植栽もすばらしく、歩いているだけで気分が晴れ晴れしてきます。
展示館に到着。
この展示館の建築が素晴らしく、環状にのびる廊下に囲まれた真ん中の庭園に牧野富太郎氏が名付けたゆかりのある植物が自然な形であつめられ、美しい景観をつくっています。
廊下の軒下に置かれたベンチに座って、先ほど日曜朝市で買ってきた田舎寿司を食べることにしました。
イカ飯のように見えるのは筍の穂先に酢飯を詰めて輪切りにしたもの、こんにゃくは薄く切って切り込みを入れた中に酢飯を詰めてあり、野菜やたまごを巻いた太巻きに、みょうがやイタドリや昆布を載せたお寿司…。
海鮮を使った一般的なお寿司とは全然違うこの田舎寿司、山の滋味が詰まっている感じでほんとうに素晴らしい味わいでした。
日の光を浴びてきらきら光る新緑を見ながら食べていたら、ふとしあわせな感情があふれてきて涙が出そうになった…(涙腺がどんどん弱ってきてる)。
食べ終わるころになってベンチの周りがにぎやかになってきたと思ったら、園内のイベントで、高知子ども観光大使のお子さんによる牧野富太郎氏の生涯を紹介する発表が始まるとのこと。
このお嬢さんたちがまたほんっっっとうに発表が上手で、苦難や貧乏をものともせずにひたすら純粋に植物の科学的理解を追い求めた牧野富太郎氏の姿が、目の前に現れてくるかのようだった。
途中、お嬢さん2人が節を付けつつ詠んだ牧野氏の句を聴いていたら、心が洗われるようでまた涙が…(涙腺最弱)。
ほんとうに、すばらしい発表でした。
またこの発表で初めて、来年2023年のNHK大河ドラマ 連続テレビ小説が神木隆之介さん演じる牧野富太郎の『らんまん』だということも知りました。
(2022/5/5訂正:大河ドラマではなく、2023年前期の連続テレビ小説でした。)
なんと素晴らしいタイミングでここに来られたんだろう…!
展示館で牧野氏の生涯を紹介する展示を見終わり、学芸員さんによるガイドツアーを横目に見つつ、ふたたび園内の散策を開始します。
ガイドツアーもタイミングが合って参加していたら、植物についてもう少し深く知るきっかけになっただろうな…。
牧野富太郎記念館の本館に向かって回廊を歩きながら、「こんこん山広場」へ。
五台山の起伏を生かしたこんこん山にはお花が咲き乱れ、東屋や展望台からは遠く里山の風景が見え、テラスではごろりと横になってくつろいでいる人もいて、大人もこどももみんなゆったりニコニコしてて、サンクチュアリのような空気がいっぱいに満ちてる。
しあわせすぎる…。
一歩一歩味わいながら、ようやく本館に到着。
本館にあるレストランアルブルで、Makinoオリジナルブレンドティーをゆっくりいただいて過ごしました。
このあと桂浜へ向かう「My遊バス」はもう、16:12発の最終便のみ。
12時に植物園に入場し、出たのが16時。がっつり4時間満喫。
1時間で出ればいいやー、なんて思っていたわたしがバカでした…。
牧野植物園、すばらしすぎる。
高知在住だったら年パス買ってお弁当持って、毎週毎週お天気のいい日にピクニック代わりに遊びに来たいと思うほどでした。
16:00 「My遊バス」で桂浜へ
牧野植物園を16:12に出発した「My遊バス」は、16:37桂浜に到着。
20年以上前に来たことあるはずなんだけど、あんまり覚えてなかった。
桂浜はきれいなブルーの水平線が広がって明るい雰囲気だけど、思いのほか波が荒く、波の強弱も一定していなくて、近寄ってちょっと油断するとすぐに足元を波にさらわれそうで恐ろしい。
堤防に打ち付ける波が時折ものすごく高くしぶきをあげて砕け散っていて、怖いもの見たさでちょっとずつ距離をつめていた若い男の子グループが突然の高波に驚いて大慌てで蜘蛛の子を散らすように逃げていく姿も。
1時間ほど岩に腰かけてぼーっとした後、桂浜の奥の龍王宮へ回ってみる。
高知3泊4日ひとり旅の記録、桂浜の南側に回った龍王宮から西の海岸をみる。
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) April 25, 2022
下で波がドカンと砕けると、足元で少し揺れを感じるほど。綺麗だけどおそろしい。 pic.twitter.com/iK0E67lHfd
ここもすごい波だし、よく見ると岩壁沿いにあったらしい遊歩道が崩れ落ちてる…。
坂本龍馬像がその先を見つめている海は、こんなにも激しく打ち付ける波を越えていくべき海だったんですねえ。
18:30 とさでん路線バスで高知市街へ
桂浜から高知駅方面へ戻るには、とさでんの路線バスを利用します(「My遊バス」のチケットで乗車可能)。
18:30桂浜発 高知駅行きのバスに乗車。
40分ほどではりまや橋、高知駅周辺まで戻ってきました。
20:00 屋台たかちゃんで夕食、就寝
一旦ホテルへ戻ってひとやすみしてから、近くの屋台たかちゃんで夕食。
ご店主もお客さんもあたたかいお店で、おいしかった&楽しかった。
ホテルに戻り、就寝。
高知3泊4日ひとり旅 2日目まとめ
朝市から五台山、竹林寺、牧野植物園、桂浜と、朝から晩までよく歩き、いろんなものを見て、いろんな感覚をフル動員した一日でした。
前日に追手筋もはりまや橋周辺も一度歩いていて場所を把握済みだったので、朝市の場所に迷うことも、「My遊バス」の乗り場に困ることも、桂浜からとさでんバスで市街地へ戻ってきたときの下車ポイントがわからなくなることもなく、ストレスなく過ごすことができました。
この翌日はいよいよ、”仁淀ブルー”を見にレンタカーでお出かけです。
3日目に続きます。
おまけの話
前回の徳島旅から使い始めた、リヒトラブのチケットホルダー。
レシートやチケット類を保管しやすいのはもちろん、今回は「My遊バス」の時刻表を三つ折りポケットに入れておいてぱっと広げてはチェックできるのが本当に便利でした。
アブラサスの「小さい財布」とリヒトラブのチケットホルダーは、いいコンビ。
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