先日、唐突に行ってきた高知3泊4日一人旅。
1日目はひろめ市場から高知城、はりまや橋、菜園場と、市街地をぐるっと一周歩いて回る。
2日目は朝一番に日曜市を堪能してから、「My遊バス」で五台山展望台、竹林寺、牧野植物園、桂浜を周遊。
3日目は”仁淀川ブルー”を求めてレンタカーでちょっと遠出。
きょうは最終日、4日目の記録を。
まいにち決まった時刻に上がり下がりする不思議な橋「手結(てい)可動橋」と、”日本の九龍城”とも呼ばれる不思議なマンション「沢田マンション」を見に行ってきました。
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4日目:不思議な橋と不思議なマンションを見に行く
07:52 とさでん路面電車で後免町へ
この日ようやく、今回の旅で初めて路面電車に乗車。
これは乗車した車両ではないけれど、この「ごめん」のヘッドマーク、見てみたかったのですよねえ。満足。
路面電車に乗って、後免町へ向かいます。
高知3泊4日ひとり旅の記録、路面電車ではりまや橋から御免(ごめん)へ。
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) April 25, 2022
中心地から離れると、停留所がなく電車を降りるといきなり車道!という駅も結構あり、車に注意するように喚起する車内アナウンスが毎回入るのも面白かった。路面電車好き。 pic.twitter.com/YA1TEz7NXs
40分ほどで路面電車終点の後免町駅に到着。
駅名が、あやまってるみたいでなんともかわいい。
08:49 土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線で夜須駅へ
路面電車の後免町駅から歩いてすぐのところにある、土佐くろしお鉄道の後免町駅へ。
土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線は、すべての駅にひとりずつ、アンパンマンの作者やなせたかしさんによるオリジナルのキャラクターがついているよう。
後免町駅のキャラクターは、「ごめん まち子さん」です。
同じ路線には後免駅もあってややこしいので、後免町駅の方は「ありがとう駅」ってことで!ということらしい。
08:49後免町駅発。
この路線、2002年に開通した日本で最後のローカル線だけあって、高架で高いところを走っている分まわりの景色がよーく見える。
15分ほどで夜須駅に到着。
09:20 手結(てい)可動橋に到着
夜須駅から海沿いの道を歩いていくと、10分ほどで見えてきた。
港の入り口にかかっている茶色に見える橋、あれが手結(てい)可動橋。
約6分かけてゆっくりと開閉する、長さ約32メートルの可動橋。(略)港に出入りする船の邪魔にならないように、殆ど橋は空高くそそり立っており、持ち上がった橋の下からの眺めは壮観だ。この橋を渡れるのは、一日のうち約7時間だけである。
こうち旅ネット(高知県公式観光情報Webサイト)より引用
今回の旅でいろいろ情報をいただいたショウヘイさんのブログ記事でこの橋の存在をはじめて知り、どうしても実際に見てみたかったのですよねえ。
この橋の上を車が通行できる(=橋が下りている)状態から、この橋の下を船が通行できる(=橋が上がっている)状態に変わるタイミングを狙っていきました。
9時半ごろ、現地に着いた時には、橋は下りている状態。
橋の上を車がぴゅーんと走りぬけていきます。
手結の港は、古い石垣に囲まれた青い水面に波ひとつなく、おだやか。
ベンチに腰掛けて美しい港をながめつつ、コンビニで買ってきた朝ごはんを食べて待つこと30分。
10時になると、橋の前に立つ踏切の警報が鳴りはじめた。
ゆっくりと遮断機が下がって、道路を封鎖していきます。
はじまったー!
手結の港側から、橋が上がっていく様子を撮ってみました。
警報機が鳴ってから、4分ほどかけてゆっくりゆっくり橋が上がっていく。
いちばん上まで上がり切った途端、ブルンブルンとエンジン音を響かせて漁船が風のように港を出ていきました(動画最後の20秒間部分)。
漁船には空につきあげるように竿が高く立っていて、あれだけの高さがあると橋が下りている時には間違いなく通れない。
こういうことかー!と思いました。
上がりきった橋に近寄ってみると、やっぱりすごい…。なんか異世界…。
道路に踏切があって…その踏切の向こうで道路が立っている…。
ゲームの世界でバグってるみたいだ…。
橋が下りている状態から一時間ほどこのあたりにいる間、地元の方の車の往来を多くみかけました。
橋が下りている時にはまっすぐ橋を渡っていき、橋が上がっている時には手前の側道から港に沿ってぐるっと迂回する道へごく自然に入って行っていて、この橋の上下がほんとうに当たり前に生活の一部になっているのが感じられて面白かった。
見に行って良かったです。
10:40 夜須駅から薊野(あぞうの)駅へ
10時20分ごろ手結港を出て、駅へ戻る。
夜須駅10:40発の土佐くろしお鉄道に乗って、今度は薊野(あぞうの)駅に向かいます。
車内にはお遍路装束の方が数名いらっしゃった。
半身が動かず、杖をついて体をひきずるようにしながら穏やかな表情で電車を降りていくお遍路さんもいて、巡礼への思いの強さのようなものをひしひしと感じました。
40分ほどで薊野(あぞうの)駅に到着。
12:00 沢田マンションに到着
薊野(あぞうの)駅で電車を降り、Googleマップのナビに従って住宅街を歩くこと10分ちょっと。
沢田マンションに到着!
おお…これが”日本の九龍城”、”土佐のサグラダファミリア”などと呼ばれる沢田マンション…!
沢田マンション、通称”沢マン”は、1970年代に素人夫婦がすべて独学&自力で建て始めた鉄筋コンクリート造の建造物。
とにかくつくりが独創的で建築法とか構造計算とかすべてぶっ飛ばしてるけど、50年以上たった今もちゃんと人が住めている、そしていまも増改築に増改築を重ね続けているという、驚異のマンションなのだそう。
こういうの大好き。
ものすごく気分が盛り上がってるけど、お腹が空いたのでまずは腹ごしらえ。
沢田マンションの一階にあるカフェ「TALI」でホットサンドのセットをいただきました。
シャビーな雰囲気のかわいらしいお店で、すてきだった。
TALIのお隣にある管理室へ行って、管理人さんに声をかける。
「上のほう、入らせていただいてもいいですか…?(ビクビク)(首からかけたカメラを見せながら)」
「はい」
…おそるおそるだったのが拍子抜けするほどあっさり。
ありがとうございます!
いやもうなんか、すべてがぶっ飛んでた…。
ほんとに迷路みたいにあちこちからあちこちへ階段やスロープがのびているし、上にあがって行ったらブタ?イノシシ?(牙があった)が夢でも見ているのかフゴフゴ言いながら陽だまりでうっとり寝てるし、ウサギはいるし、庭付きの戸建て住宅は建ってるし、ネコは縁側で寝てるし、池はあるし、屋上には野菜畑があってその向こうにクレーンがそびえてるし。
でも、行くまで勝手に思い描いていた古くて暗くて重いイメージとはずいぶん違い、明るくて、風がさあっと吹き抜けていく感じで、住人の方がそれぞれ大事にお世話しているだろう緑がそこかしこで生き生きとして、建物自体鉄筋コンクリート造なのになぜか木や和紙でできたようなかろやかさと角のなさが感じられて、存在感がなんというか…すごくキュートだった。
おじゃましました。ありがとうございました。
15:00 徒歩で高知駅へ
さて、旅もおしまい。
夕方の飛行機に合わせてリムジンバスに乗るために、沢田マンションから歩いて高知駅に向かいます。
30分ほど歩いて駅周辺に着いたところでリムジンバスまでまだ1時間ほどあったので、駅近にあったカフェ「Uffington COFFEE(アフィントンコーヒー)」に入る。
暑くて暑くて干からびそうになりながら歩いてきたので、雑味のないおいしい水出しコーヒーが身体中にしみわたった…(冷たすぎるのニガテなので氷抜き)。
コーヒーをいただきながら、今回の旅の間あちこちでもらってきたパンフレットを見て旅をふりかえって浸っていたら、店員さんが「これもどうぞ!」とお店に置いてあった仁淀川周辺の情報誌をくれた。
旅先でまいかい思うけど、いまのこういう旅行ガイド的なフリーペーパーってとにかく写真がイマドキできれいだし、泊数にあわせたおすすめスポット&スケジュール提案なんかも充実してて、訴求力がほんとすごい。
なんの下調べもなく現地に行っても、観光案内所に飛び込んでこういうフリーペーパーもらってきたら、あっという間に自分なりの旅程ができるんじゃないかな。
16:15 リムジンバスで空港へ。
空港でおみやげと夫の夕食に焼き鯖寿司を買って、今回の旅はおしまい。
たのしかった!
高知3泊4日ひとり旅 4日目まとめ
最終日である4日目は、手結可動橋と沢田マンションというちょっと不思議な、でもどうしても見てみたかったスポットを巡って旅を終えました。
今回も数日前に出発を決めた唐突旅だったけど、最初から最後までたのしい、いい旅でした。
さて、次はどこへ行きたくなるのかなー。
▼自由な発想ととめどないエネルギーを持った人、いるものですねえ。
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