先日、こんなツイートをしました。
オフ会で参加者が緊急搬送され、連絡先や個人情報で困ったという件。
私はオフ会用という訳ではないけど
✔️iPhoneの「メディカルID」を設定
✔️「メディカルID」の緊急連絡先を夫のスマホに設定
✔️電話帳の家族の表示を名前ではなく夫、息子、娘で設定
はしてた。
どこで何があるかわからないし。
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) July 23, 2019
SNSなどで知り合ったメンバーで集まっているときに、一人の方がお店で怪我をして意識不明になり緊急搬送されたけれど、緊急連絡先などがわからずとても困った、というニュースについて思ったことをつぶやきました。
上記のツイートにあるように、わたしは緊急連絡先を自分で説明できないような万一の事態になった時のために、iPhone上でいくつかの登録・設定をしています。
きょうはその登録方法と、わたしがそれをやっておく理由について。
iPhoneの「メディカルID」登録
iPhoneの「メディカルID」をご存知でしょうか?
こちらはわたしのiPhoneの「メディカルID」画面。
iPhone純正の「ヘルスケア」アプリ内でいちばん下にあるメニューの*マークをタップすると出てくる画面で、自分の医療に関する情報をあらかじめ登録しておくことができます。
これを登録した上で、「緊急時のアクセス」の「ロック中に表示」をオンに。
そうすると、わたしが何かの拍子で意識がない状態になった時でも、
Step1:iPhoneパスコード入力画面、ひだり下の「緊急」をタップ
Step2:画面左下の「*メディカルID」をタップ
と進むことで、わたしがあらかじめ登録しておいた「メディカルID」情報を誰でも見ることができます。
「メディカルID」で登録できるのは以下の9項目です。
- 名前
- 生年月日(年齢)
- 臓器提供の可否
- 病気やけがの既往
- 医療メモ
- 血液型
- 体重
- 身長
- 緊急連絡先
iPhoneの「メディカルID」登録時の留意点
iPhoneの「メディカルID」を登録しておくときに、わたしが気をつけたこと3つ。
「名前」の入力について
「メディカルID」のいちばん上には、自分の名前を登録する欄があります。
わたしはここは空欄にしてあります。
なぜなら、「メディカルID」に登録した情報は、先ほどご紹介した順序を踏めばだれでも見ることができる画面に表示されることになるから。
自分の姓名がだれでも見られる画面からダダ漏れになるのは、さすがにイヤなので…。
その代わり、後述の方法でわたしの名前はちゃんと明らかになるようにしてあります。
「臓器提供可否」「医療メモ」の入力について
この欄には、わたしが万一の事態になった時に「臓器を提供するかどうか」「どのような治療をのぞみ、どのような治療を拒否するか」を簡単にまとめています。
「臓器提供可否」は、「不可」。
ちなみに、iPhoneの「メディカルID」は「臓器提供者ではありません」にしてます。
がん治療で浸かるほど抗がん剤を使ったので、臓器の品質が保証できない。
この項目、提供するしないはどちらでもいいから、iPhoneユーザーみんな登録しといたらいいのになと思う。
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) July 23, 2019
「医療メモ」は、以下のように記入しています。
- 持続的植物状態など、回復の見込みのない場合の延命治療は必要ありません。(①人工呼吸器②人工心肺装置③胃ろうなどの経口ではない栄養補給、は不要です。)
- 痛みや苦痛を和らげる緩和治療は積極的にお願いします。
「臓器提供可否」「医療メモ」どちらも、医療者や家族の迷いをほんの少しだけでも減らすことができればと思い、いまの自分の考えられる範囲で自分の意思を書いています。
「緊急連絡先」の入力について
わたしは、iPhone内の電話帳の家族の連絡先はすべて、名前ではなく「夫」「息子」「娘」「実母」のような続柄で登録。
そして「メディカルID」の緊急連絡先を、「夫スマホ」に設定しています。
「緊急連絡先」はiPhone内の電話帳から引用してくるので、ここを続柄表記登録にしておけば万一の際にわたし本人との関係性が明確になるだけでなく、だれでも見ることができる「メディカルID」画面から「緊急連絡先」としての夫の姓名が漏れる恐れもなくなります。
そして、夫にはわたしがそういう登録をしていることを話してあります。
そうすれば、夫の方に実際に緊急連絡が行って電話でのやりとりが発生した時点で、夫からわたしの名前を明らかにしてもらうことができる。
だから、「メディカルID」の最初の項目であるわたしの「名前」は登録なしで良しとしています。
iPhoneの「メディカルID」登録をする理由
わたしが「メディカルID」を登録しているのは、いつどこでなにがあるかなんてわからない、という思いから。
熱中症でいきなり倒れるかもしれないし、交通事故に遭うかもしれないし、病気で突然意識不明になるかもしれません。
いまの時代、iPhoneは自分のいちばん近くに、常にあってくれるもの。
そこからわたしが何者かがわかれば、関わってくれる方(巻き込んでしまった方)の労苦をほんの少しでも減らすことができるかもしれない。
そこからわたしが受けたい医療についてどう考えていたかがわかれば、家族の迷いや負担感をほんの少しでも減らすことができるかもしれない。
そのために、登録しています。
追記:Androidでもおなじような設定が可能
この記事について、こるりさんからツイッターでコメントをいただきました。
androidでも似たような設定できるっぽい!近いうちにやっておく&夫にもやってもらう▶ https://t.co/V8XEHrBoCb
【手間や迷いを減らしたい】万一の時のために、iPhoneの「メディカルID」を設定しています。 – すっきり、さっぱり。 https://t.co/SpWpKY0RCA @like_a_rhinoさんから
— こるり (@koruri130) August 7, 2019
iPhoneの「メディカルID」と同じようなしくみが、Androidにもあるそうです。
「アンドロイド」「メディカルID」のキーワードで検索すると、詳細を記載したページをいろいろ見ることができます。
Android端末での登録もかんたんなようですので、ぜひやってみてください。