4月の21日から24日に、宮崎へ行ってきました。
今回の旅程はざっくり;
- 1日目(青島泊):道の駅フェニックス、青島、青島駅
- 2日目(飫肥泊):青島、道の駅フェニックス、鵜戸神宮、飫肥散策
- 3日目(さんふらわあきりしま泊):飫肥散策、志布志散策、さんふらわあきりしま乗船
- 4日目:堺散策
という感じ。
きょうは最終日、4日目の記録。
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4日目:さんふらわあきりしま、さかい利晶の杜、千利休屋敷跡、南宗寺
06:30 さんふらわあきりしまで朝の一服
起床。
夜中けっこう船が大きく揺れたのと、このひと月というもの自分がかるい不眠っぽいこともあって、ほとんど眠れなかった。
客室を出て、甲板へ出てみる。
空気がひんやりしていて気持ちがいい。
淡路島の東側を通過中。
淡路島も、行きたいなあ…。
志布志を出てから夜中にかけてずっと雨だったけど、今朝は晴れててよかった。
丸窓に沿ってならぶベンチで野点セットを広げ、朝の一服。
となりのソファに座っていた男性が「それは抹茶ですか?」「それは木のお椀ですか?」など、興味津々な様子で尋ねてきた。
景色のいいところでこうしてお抹茶を点てて頂いてます、本来なら焼き物のお茶碗がいいのだけどあちこち持ち歩くのでかるい木のお椀を使っています、お抹茶はお茶殻やコーヒーかすみたいなゴミもでないのでインスタントコーヒー感覚です、とお話しすると、「たしかに、山の上で豆から挽いてコーヒーを淹れている人もいますもんねえ」と感心したようにおっしゃる。
あちこちでお茶を点てているけど、人目にふれることも話しかけられることも実はほとんどなかった(みんな他人にあまり興味がなく、そもそも見ていない)ので、新鮮だった。
08:15、大阪南港に着岸。
徒歩乗船なのでいちはやく下船。
地理感覚がよくわからないままにトレードセンター内を抜けてバス停に向かうと、ちょうど堺行きのバスが出発するところだった。ラッキー!
08:44、南海バス・堺・南港線41に乗車。
09:17、堺駅着。
09:30 さかい利晶の杜(千利休)
堺駅前から10分ほど歩いて、さかい利晶の杜へ。
今回の宮崎旅の出口をわざわざ関西国際空港にしたのは、千利休ゆかりの地である堺を訪れてみたかったから。
特に予約はしてこなかったけれど、お茶室(さかい待庵・無一庵)のガイドツアーも立礼でのお茶席も空きがあったので、さかい待庵特別観覧セット券を購入して入館。
まずは1階の千利休茶の湯館エリアをまわる。
さかい待庵
茶室、さかい待庵(内部写真撮影不可)。
”千利休作の茶室で唯一現存する国宝「待庵」の創建当初の姿を復元した「さかい待庵」”
さかい利晶の杜HPより引用
文献から得られた研究成果に基づいて、現代の職人たちが堺の地に蘇らせた「さかい待庵」の内部を、茶室内に入って空間を体感していただくことができます。
復元された2畳の茶室は、小さな炉、切りあがった掛け込み天井、床の間の奥の柱を塗りこめて境をなくすなどの意匠のおかげで、まったく狭さを感じない。
大き目の躙り口、壁面の下地となっている竹組みを露出させることでしつらえられたあかり取りの「窓」、藁の質感を残した荒土壁、樹皮をところどころ削り残した丸太の柱。
それまでの茶の湯の概念をまるっと覆したであろうミニマル&シンプルなつくりと、それを実現するためのアイデア、そのもとになる千利休の美意識が、びんびん伝わって来る。
詫び寂びの極致。
心底かっこいい。
無一庵
北野大茶湯の利休四畳半茶室を復元した、無一庵。
こちらも、お軸や茶花をドラマティックに演出したであろう床の間のあかり取りの窓や、茶杓をイメージして上半分だけを残して塗りこめられているという竹柱、袴の後姿を模しているという富士山のようなフォルムの茶道口など、ひとつひとつの意匠に宿る美意識にため息がでる。
ふたつのお茶室はあくまでも「復元」だけれど、現代まで連綿と続いてきている茶室職人さんたちの技術と精神の結晶として、非常に高い価値を持つものだと感じた。
南海庵
館内の立礼茶室、南海庵で一服。
ここでは千利休を祖とする三千家(表千家、裏千家、武者小路千家)が、日替わりでの呈茶を行っているとのこと。
この日は武者小路千家が担当で、薄茶と薯蕷饅頭をいただいた。
堺は三千家ゆかりの地だけあって、三つの流派共同での活動も多いとのこと。
袱紗の扱いやお道具立てなど、ふだん目にしている裏千家のお点前とちょっとずつ異なっているのも体感でき、興味深かった。
千利休屋敷跡
いったん館外へ出て、すぐ向かいにある千利休屋敷跡へ。
さかい利晶の杜のショップさかい縁庵にお茶菓子が置かれていたので、にっき餅を買って来て野点セットを広げ、一服させてもらった。
今回、宮崎に行ったのにわざわざ鹿児島へ南下し、そこからさらに大阪南港行きフェリーに乗ったのは
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) April 26, 2024
「堺に寄れる」
から。
千利休の屋敷跡で一服させてもらった(ボランティアガイドのおとーさんにここでお茶してもいいかと尋ねたら「どうぞどうぞ」「時々いますよ」と返ってきた😆ソ-ナンダ)。 https://t.co/A6xSAnwJ2p pic.twitter.com/DAeajzbFiR
堺まで来てよかった…。
おそれおおいけど、満足…。
12:00 南宗寺
千利休屋敷跡のボランティアガイドさんにおすすめしてもらった、南宗寺へ。
拝観料をお納めして、敷地内をぐるっと案内してもらえるガイドに参加した(敷地内撮影不可)。
ここ、武野紹鷗にゆかりがあったり、千家一門の供養塔があったり、利休お好みだったという手水鉢があったりと、茶道にとにかく縁の深いお寺。
伝説的に徳川家康の墓とされている墓石などもあり、栄華を極めていた堺のまちの、押しも押されもせぬ名勝といった趣で、非常に興味深かった。
13:30 どんぐりで昼食
おなかが空いた…。
どんぐりで、鍋焼きうどん。
堺の「どんぐり」で、鍋焼きうどん(暑いのに🥵どうしても食べたくて)
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) April 29, 2024
ぐっつぐつに煮立った具沢山の鍋焼きうどん、なぜかとんかつの小片まで入ってて、それもお汁を吸って妙に美味しかった
(店内に店前の道路を映す大きなモニターが3つもあって何かと思ったら、どうやらパトカー対策らしい🤣) pic.twitter.com/aEkTm7bOmw
おつゆがあっつあつ、うどんはちゅるんちゅるんで、フツーにおいしかった!
14:30 さかい利晶の杜(与謝野晶子)
さかい利晶の杜へ戻り、今度は二階の与謝野晶子記念館エリアを見学。
生い立ちから詩歌へのめざめ、夫との出会いと子だくさんの家庭づくり、その後の自由主義実践活動など、バイオグラフィーがわかりやすい。
与謝野晶子の生家を再現した展示の脇に、彼女が夫とともに講演や湯治のために日本各地を精力的に回っていた足跡をまとめてみられる動画があり、あの時代にほぼ日本全国をめぐっていたことにちょっと驚いた。
ずいぶん旅がお好きだったのね(共感)。
図書情報コーナーに与謝野晶子関連の図書がたくさん並んでいたので、関西空港へ向かうまでの時間調整も兼ねてちょっと読書。
さかい利晶の杜、満喫。
15:48 南海線で関西空港へ
堺駅から南海線で関西空港へ向かう。
ラピート、息子がちいさかったころ、のりもののビデオでよく見たなあ…。
すごいデザインだよね。
前衛的。
16:23、関西国際空港着。
いやもう、どの方向を向いてもスーツケースをゴロゴロした観光客でいっぱいで、すごかった。
なんというか…この国はどこへ向かっているんだろうね…。
18:35 関西国際空港発
空港内で551の豚饅、シュウマイ、海老シュウマイを買って、搭乗。
19:55、羽田空港着。
おつかれさまでした。
おわりに
毎度毎度のANAトクたびマイルで、羽田⇔宮崎空港便、羽田⇔関西空港便が同時に出てくれたことから実現した、今回の旅。
宮崎!
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) April 24, 2024
どうしても寄りたいところやってみたいことがあったので超けったいなルートになった(羽田→宮崎→鹿児島→大阪南港→関空→羽田)
※あんまどうでもいいけどとりあえず47都道府県はこれでコンプリート🗾 https://t.co/gDEALid0qn pic.twitter.com/Vdcfw2yKmN
唯一足を踏み入れたことのなかった宮崎県をおとずれ、志布志へ行き、フェリーに乗れ、千利休ゆかりの地である堺をめぐることができ、大満足だった。
本日の旅の出納帳
宮崎3泊4日の旅費、4日目発生分の記録。
大阪南港→堺駅(南海バス) | 510円 |
さかい待庵特別観覧セット券 | 1,300円 |
にっき餅(八百源) | 650円 |
南宗寺拝観料 | 400円 |
鍋焼きうどん(どんぐり) | 800円 |
けし餅(小島屋) | 328円 |
堺駅→関西国際空港(南海線) | 880円 |
豚饅、シュウマイ、海老シュウマイ(551) | 1,530円 |
関西国際空港→羽田空港(ANAトクたびマイル利用) | (3,000マイル) |
6,398円 |
3泊4日合計41,554円(10,388円/日)。
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