先日、岩手へ行ってきました。
今回の旅程はざっくり;
という感じ。
きょうは1日目の記録。
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1日目:盛岡市内散策(紺屋町、中津川河畔、白龍、材木町よ市)
今回は、めずらしく夫とのふたり旅。
ひとり旅に出かける時には、毎回「一緒にいく?」と(いちおう)声を掛けてみつつ毎回断られてるのだけど、今回は「土日月の三日ならいけるかも」とのことだったので、それベースで旅程を組んだ。
いつもなら新幹線なんて高くて乗れないのだけど、岩手は飛行機で行きやすいエリアではないので、夫といっしょなら新幹線に乗っちゃおう(確信犯)。
JRのダイナミックレールパックで、往復の新幹線と2泊分の宿を予約。
新幹線高い…。
けど、新幹線往復と宿を個別で予約するよりはだいぶ安くなってる。
久しぶりの新幹線、たのしむ!
07:08 はやぶさ乗車
あっちもこっちも新幹線。
目移りしちゃう。
出発まで15分。
東北・北陸・東海道新幹線ぜんぶ見に行きたかったので夫にその旨を告げ、ホームを行ったり来たり。
予約していた列車の出発時刻3分前になったので車内へ乗り込んで座席へ向かったら、夫がめちゃくちゃ心配そうな顔で座っていた。
「ホームで迷ってて、乗り遅れるんじゃないかと思った」。
…失礼しました。
『東北福興弁当』
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) September 27, 2024
東北6県の地のものがたっぷりで、一品一品どれもすっごくおいしかった(福島県産若桃の甘露煮とか秋田県産わらびのピクルスとか山形県産マッシュルームの醤油漬けとか、目新しくて良き✨)
あまりにおいしかったので、生産者さん応援メッセージサイトに感想書き込み完了 pic.twitter.com/LhPeIp60oJ
東京駅で買ったお弁当を食べ、車窓の景色を眺める。
09:24、盛岡駅到着。はやい。あっという間。新幹線すごい。
10:00 梅月堂
予約していたホテルダイワロイネット盛岡駅に立ち寄って、着替えなどの余計な荷物を先に預け入れし、盛岡市内の散策へ出発。
循環バスでんでんむしに乗って、ぐるり一周の路線図のなかで一番遠い場所にあるバス停、上の橋で下車する。
まちの和菓子屋さん、梅月堂へ。
このしょうゆだんごとお茶もちを食べたかったの!
夫とふたりそれぞれ好きなものを見繕って詰めてもらっている間、店員さんが「遠くからもたくさん来ていただいてるんですよ。居酒屋新幹線するんです、と買って帰ってくださる方や、この間は台湾から居酒屋新幹線をみて来ましたという方もいらっしゃってー」と。
…このお店、居酒屋新幹線に出てたの…?
どうりで、レジの横に真島さんらしき人のアクスタが立っているのが見えて、ふしぎに思ってたんだ。
なるほど!
10:30 紺屋町散策
梅月堂を出て、上の橋へ。
木の欄干に、擬宝珠がずらり。
江戸時代からの古い擬宝珠がそのまま残っていて、浅田次郎作の壬生義士伝にも出てくるスポット。
この小説、20年ほど前に読んだのだけど、東北らしい実直な「義」を貫く主人公の生きざまや、彼の息子へ伝わった「義」のありように、嗚咽した。
また読みたくなった。
紺屋町を歩いて、紺屋町番屋、BookNerd、長沢屋、関口屋菓子舗、Shop+Spaceひめくりをめぐる。
ひめくりでは、長年憧れてきた作家さんの本朱漆塗りおちょこを見つけて購入。うれしい。
11:30 ござ九
ゆるやかにカーブする道に沿って続く古い建物が印象的な、ござ九。
江戸時代から明治にかけて次々と建てられ、つなげられていったという古い商家の建物は、そのつなぎ部分の造作で屋根の上に龍が寝そべっているようにも見えて、しずかな迫力がある。
中は、ほうき、たわし、カゴ、ざる、下駄、藁靴などを取り扱っている、現役ばりばりの荒物やさん。
扱っているものの日常感とそこから醸し出されるお店のたたずまいに、ビリビリしびれる。
これが「おみやげやさん」ではなく、「まちの雑貨用品店」なんだもの。
かっこよすぎるのよ。
12:00 釜定
南部鉄器と言えば、釜定。
重さや扱いの難しさで手を出せないけれど、壁際にずらっと並ぶ鉄瓶は圧巻。眼福…。
天井からたくさん吊り下げられた南部鉄器製の風鈴が、入り口から入って来るそよかぜを受けて澄んだ音を響かせる。
さっきのござ九もだけど、お店の中の空気がやわらかい感じがする。
上がり框の畳の上に並べられた栓抜きをひとつひとつ手に取っていた夫が、「これすごく手にしっくりくる…ほしい…」とうっとりしながら購入。
夫はお酒を飲まない。ビールなんて、さらに、確実に、ぜんぜん飲まない。
なので、その栓抜きを何に使うのかまったくわからん。
でも、どうしても欲しくなった気持ちはとてもよくわかる。
色もかたちも質感も、カッコいいもんねえ。
釜定を後にし、ふたたび歩き出したのはいいけれど、暑くてのどがカラカラ。
クラビヨリで抹茶クラフトコーラとアカマツジンジャーエールを頂く。
からだにしみわたる。
お店の向かいのスペースには、りんごや洋梨、野菜やお手製の漬物を売る青空市が出店中。
こういうところも含め全体的にまちの空気がゆったりしていて、気持ちがなごむ。
盛岡、いい…。
12:30 岩手銀行赤レンガ館
この時代の赤レンガ建造物って、東京はもちろん秋田でも見たのだけど、盛岡のそれはどこか一歩引いているようなつつましさとおとなしさがあって、なんかかわいらしいのよねえ。
13:00 中津川河畔で野点
喫茶ふかくさでドリンクを買って川べりでのんびりしようと思っていたら、この日はおやすみだった。
お店の前に並んで立つおおきなヤナギとギンドロの木の足元に『下ノ川ニ居リマス 賢治』と書かれたブロックが置かれていて、川岸に向かって鉄階段を下りたところには『川原のベンチ、テーブル席はどなたでも自由にお使い下さい。』というプレートが立てかけられている。
アイアンテーブルと椅子のセットがひとつ、小学校用のイスの骨組みに長い板を渡して作られているベンチがふたつ。
リュックの中から野点セットを出し、梅月堂で買ってきたお菓子で一服。
この日はお祭りがあったらしく、川下の方から、ブラスバンドが演奏する米津玄師の『さよーならまたいつか!』が風に乗って流れてくる。
梅月堂で買ってきたしょうゆだんごもお茶もちも、砂糖の甘みをまったく感じないシンプルな味ともちもちぷるぷるの食感がとっても好みで、開放的な空気となつかしい響きで奏でられるBGM、ひと碗のお抹茶とのマッチングが最高だった。
13:30 白龍(パイロン)でじゃじゃ麺
せっかく盛岡に来たのだから、じゃじゃ麺とやらを食べてみよう!と立ち寄ってみた白龍(パイロン)は、長蛇の列ができていた。
そんなに並ぶものだと思っていなかったので、角を曲がったところでずらーっと続く行列を見てびっくりしてしまった。
並ぶのはあまり好きじゃないけど、ここで引き下がったらあとで後悔するような気がするので並んでみることに。
夫に並んでもらっている間に、お店の周辺をぐるっと散策。
このあたり、かつては盛岡城の内側だったようで、まわりをお堀に囲まれて半島のようにぴょこっと突き出るかたちで残る地形。
そこにちいさな飲食店がせまい路地を背負って軒を連ねていて、しかも通りの入り口には鳥居、お堀沿いには鐘楼がぽつんとたっていたりして、ちょっと不思議な雰囲気。
10分ほど歩き回って夫のところへ戻ってみたのだけど、行列はまったく前に進んでいなかった…。
結局、待つこと30分ほどで入店。
じゃじゃ麺
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) October 4, 2024
からの
ちーたんたん pic.twitter.com/tjTo7c0TG4
見た目よりずっとシンプルな味付けで、途中お酢と自家製ラー油を足して味変したり、食べ終わった後のお皿に生卵を割り入れてスープを注いでもらう「ちーたんたん」で〆たりで、おいしかった。
通りをはさんだ向かい側にある櫻山神社へ。
南部家の四公をお祀りする神社、なかなか立派。
さっき見かけた鳥居は、この神社の参道の名残なんだな。
15:00 Holz
盛岡城跡の石垣を見上げながら、Holz(ホルツ)へ。
木材をふんだんに使ったデザイン家具や、盛岡らしい工芸をベースにしたデザイン雑貨や食器がずらり。おしゃれ。
ここでも夫がめずらしく物欲爆発。
盛岡で「手にすごくしっくりくる…これいい…買う…」と夫がべた惚れして買って来たもの3つ
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) September 30, 2024
(青天の霹靂😳)(そういうタイプだったっけ…???😳) https://t.co/QS9MfUulNx pic.twitter.com/HCubBOJ9rT
ご店主の男性と大変盛り上がって話していたので、モノそれ自体が好みだったのは大前提として、彼のセンスやパッションにお布施したくなったという面もあるんじゃないかなと思っている。
そういう取り入れ方もいいよね。
16:00 材木町よ市、光原社
さて、イイ感じに夕方になってきたので、この日のメインイベントへ向かおう。
4月~11月の毎週土曜日に開催されているという、材木町よ市!
地元のお酒や、飲食店のフード、農産物水産物、雑貨の露店がずらり。
盛岡
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) October 4, 2024
材木町
よ市
地元の飲食店のフードやお酒(ワイン、日本酒、ビール)、農産物がいっぱいで、人出も相当なもの
こんなステキな市が4〜11月の毎週土曜日開催されてるって、すごい
夫と、「盛岡に住んでたら毎週土曜日は夕飯つくらずにここに来て食べるよねえ」と話してた pic.twitter.com/WK01IvoZq2
こんな素敵なマーケットが毎週土曜日に開催されているなんて、うらやましいが過ぎる。
ワインやハイボールを飲み、イカのトマト煮やレバーペーストや唐揚げをつつきながら、通りをたのしそうに行き来する人の流れを眺める。
最高…。
憧れの光原社を覗いてみたり。
工芸好きにとって、間違いなく聖地的なお店。やっと来られた。
お向かいのモーリオに行ってみたら、お目当てのくるみクッキーは売り切れだった。
この日は夕方も遅くなってからの訪問だったので当然売り切れだろうとは思っていたけれど、じゃあいったい何時に来たら買えるんだろ…。
最終日の朝いちばんに来てみることにする。
さて、きょうはお昼ごはんが遅めだったし、よ市でちょこちょこつまんだだけでもおなかいっぱい。
宿へチェックインして、もうさっさと寝ちゃおう。
ホテルへ向かう途中、北上川越しに岩手山のシルエットが浮かび上がっていた。
お風呂に入り、夫と翌日どこいこうか~なにしようか~と相談しながら就寝。
おやすみなさい。
おわりに
今回は、このガイドブックをベースに散策。
届いたー
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) September 17, 2024
ヾ( 〃∇〃)ツ キャーーーッ♪ pic.twitter.com/jdSYOJT4QH
わが家で長年愛用している浄法寺塗の汁椀やまたたびの蕎麦ざる、根曲がり竹の碗かご、あけびの菓子かご、さくらのお盆やげすざるなどを買い求めてきたお店jokogumoの、ご店主の作。
とてもよかった。
本日の旅の出納帳
盛岡2泊3日の旅費、1日目発生分の記録。
今回、夫が支払ってて金額がよくわからないものなどはざっくり値で(聞けばいいんだけどめんどくさいので)。
東京⇔盛岡東北新幹線往復+ダイワロイネット盛岡駅前素泊まり2泊(JR東日本ダイナミックレールパッ)(2名分) | 72,600円 |
循環バスでんでんむし(開運橋→上の橋)(2名分) | 260円 |
しょうゆだんご、お茶もちなど(梅月堂) | 700円ぐらい |
黄精飴 個包装6個(長沢屋) | 270円 |
玉山保男 羽反酒杯本朱(ひめくり) | 6,600円 |
南部鉄器栓抜き(釜定) | 1,300円 |
アカマツジンジャーエール、抹茶クラフトコーラ(クラビヨリ) | 800円 |
じゃじゃ麺+ちーたんたん(白龍)(2名分) | 1,400円 |
kasane kop&plate(HOLZ) | 11,000円ぐらい |
よ市飲食(2名分) | 3,000円ぐらい |
今回の盛岡旅、ふだんからまったくお酒をのまない夫が栓抜きやら漆塗りおちょこにベタぼれし、握りしめるように買って帰ってきたのが面白かった。
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