この春、娘が大学進学で家を出て、夫婦ふたりのくらしに戻りました。
子どもたちが中高生になった頃から、出かけるにしても当然夫婦どちらかが家に残って子どもたちにごはんを食べさせたり学校へ送り出したりでしたが、ふたりとも家を出たいまとなってはもうすっかり気兼ねがなくなりました。
夫が「キャンプ行こうか!」と言うので、わたしが以前ひとりで行ってみてとてもよかった、富士山が最高にきれいに見えるキャンプ場へいっしょにいってきました。
大人気漫画『ゆるキャン△』の第一話のエピソードの場所になっている、本栖湖の浩庵キャンプ場です。
すばらしい景色、すばらしいキャンプ場の様子とともに、わたしたち夫婦を次々と襲った数々のトラブル(…)についても記録しておきます。
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「千円札の裏側の富士山」が見られる! 本栖湖 浩庵キャンプ場
富士山のふもとに点在する富士五湖の中でもいちばん深く、透明度が高いと言われる本栖湖。
キャンプだけでなく、カヌーやSUP(スタンドアップパドル)、ウインドサーフィンなど様々なアクティビティーも盛んな人気エリアになっています。
その本栖湖にある「浩庵キャンプ場」は、千円札の裏側に描かれた富士山が見られるキャンプ場としてとてもとても有名です。
「千円札の裏側の富士山」は、このキャンプ場の管理棟前から見える風景がもとになっています。
チェックイン時間
8:00~20:00
チェックアウト時間
キャンプの場合 10:00
デイキャンプの場合 17:00
キャンプ場利用予約
不可
先着順に管理棟にて受付後、入場
キャンプ料金(参考)
今回、夫婦ふたりで車で行き、テントを張って一泊して、翌日はデイキャンプを追加して17:00までチェックアウトを伸ばした場合の料金は以下のとおりでした。
- 1泊キャンプ料(大人):600円×2
- テント設営料:1,000円
- 駐車場利用料:1,000円
- 翌日デイキャンプ料(大人)400円×2
- テント設営料:500円
- 駐車場利用料:500円
<合計> 5,000円
※利用料金の詳細は、こちらからご確認を。
本栖湖浩庵 夫婦ふたりキャンプのようす
わたしたちが行ってきたのは2021年4月22~23日。
木・金のド平日だったので、ガラガラだろうなと思いつつ9時ぐらいに現地周辺に着き、湖に沿ってのんびり走っていると、どうも向こう岸がカラフルでにぎやかに見える…。
「カヌーが並んでるのかな…?それともまさか、もうこの時点で湖畔サイトにあんなにテントがたってる…?」
と思いつつ行ってみると、そのまさかでした。
平日なのに…。
まだ朝9時なのに…。
受付終了、テント設営
管理棟で受付を済ませ、湖畔ぎりぎりにテントを張れる湖畔サイトまで降りて行ってみると、もういちばん奥まで行った端っこしか空いておらず、そこになんとか場所を確保できました。
湖畔だけあって石はゴロゴロしてるし(しかもかなりとがっていて硬い)、決して平らとは言えない場所ですが、なんといってもこの絶景!
優勝!
さっそくテントを張りました。
優勝!
のんびり朝ご飯、からの、大トラブル
キャンプでは極力なんにもしたくないふたりなので、キャンプの間の食事はすべて、途中でコンビニに寄って買ってきたものでカンタンに済ませます。
ひとりふたりでのキャンプだったら、コンビニ(特にセブンイレブン)で調達するのがいちばんラクです。
朝ご飯も食べていなかったので、ここでお湯を沸かして軽くあさごはんと行きましょう。
…とお湯が沸く直前になって、大トラブル。
突然ものすごい突風が吹きつけ、鍋ごと吹っ飛んできて、わたしの右脚を直撃。
履いていたウールの靴下にたちまち熱湯がしみわたり、大慌てで脱ぎ捨てるまで熱湯湿布状態となり、右足首上がぐるりと一周やけどになってしまいました。
しばらく冷やしてみたものの、風がさらっと触れるだけでもビリビリと神経に触るような痛みがどんどんひどくなるので、近くの病院を紹介してもらおうと管理棟へ。
スタッフの方が、病院よりもまずはすぐにとにかく流水冷却してくださいと、お風呂場を使わせてくださいました。
流水冷却させてもらっているときのようす。
全体に赤く腫れあがって、ところどころ大きな水ぶくれになっています。
「感覚がなくなるぐらいまで十分に冷やしてください」と1時間半ほども冷やしてもらったあと、ワセリンを塗り、ラップで巻いて保護するという応急処置までしていただき…。
おかげさまでビリビリするような痛みは引き、無事サイトに戻ることができました。
ほんとうにありがたかった。
山登りやキャンプで、突風や自分の不注意で火器やクッカーをひっくり返してやけどや火災を起こしてしまうこの手の事故はとても多いと聞いて知ってはいたけれど、用心がたりませんでした。
気をつけます。
大トラブル、からの、追いトラブル
スタッフさんに何度もお礼を申し上げつつサイトに戻ると、夫がテントのポールを支えて立っている…?
どうしたのかと思ったら、30分ほど前に突風でさらにペグが飛び、前室部分を張り出させているポールが曲がってしまい、手を離すとテントが倒れて飛んで行ってしまいそうなのでずっと支えていたとのこと。
この時の湖畔サイトはもうわたしがやけどを負った時の突発的な突風というだけでなく、常にびゅうびゅうと風がふきまくっている状態でした。
サイトの一番奥でモロに風を受けてしまう位置だったこともあり、もうとてもこの場所で一晩過ごせる気がしません…。
ペグをすべて抜き、テントを畳み、湖畔からいち段上に上がったところにある林間サイトへ移動!
…林ってすごい。
湖畔はあんなに風が吹き荒れてるのに、林間、超平和。
テント、もう倒れない。
翌日、やはり同じぐらいの時間から強い風が吹き始めて湖面が大きく渦を巻いているのが見えたので、もしかしたら季節的・時間的にその傾向があるのかもしれないと思いました。
ウッドストーブ&スウェーデントーチで火遊び
あとはのんびり、ハンモックで本を読んだり、小枝を拾ってきてウッドストーブで火遊びをしたり。
ウッドストーブは、薪での焚き火とはまた違う「火を育てる」感覚があってとても楽しい。
さらに、はじめて「スウェーデントーチ」というものを管理棟で購入してみました。
切れ目の入った丸太の中央に着火剤を押し込んで火を着けるとろうそくのように炎が上がってゆらめく、と思っていたのですが。
折からの強風のせいかボウボウと燃え上ってあっという間に火だるまに。
昼前からの相次ぐトラブルも相まって脳内でへんな物質が分泌でもされたのか、おかしくておかしくて笑い転げました。
陽が落ちるとどんどん冷えてきたので、コンビニの冷凍鍋焼きうどんを温めたり、そのアルミ鍋で同じくコンビニで買ってきた砂肝を炙って食べたり。
…映えない、映えなすぎる。
とはいえ、めんどくさがりなもので、こんな感じで何もせずテキトーにだらだらだらだら過ごすのがキャンプの最高のたのしみ。
いろいろあったけど、いい一日でした。
朝靄のなかの富士山
翌朝、5時ぐらいに目を覚ましました。
ヘリノックスのチェアとカメラだけを持って湖畔へ降りていくと、この景色。
湖畔にちゃぷんちゃぷんと寄せる波音と鳥のさえずる声のなか、朝靄の向こうに見え隠れする富士山を堪能しました。
かんたん朝ご飯
朝ご飯もかんたんに。
コンビニで買ってきた餃子をミニフライパンで温め、同じくコンビニで買ってきたおいなりさんやサラダでさっと済ませました。
夫はすっかりウッドストーブでの火遊びにはまってしまい、朝から小枝を拾ってきては燃やし続けてる。
「ここにある枝が終わったらもうおしまい」と口では言いながら、終わりそうになるとふわっと出かけて行っては柴や小枝を拾ってきていました。
うんうん、わかる、たのしいんだよね、ウッドストーブ。
「千円札の裏の富士山」とリモートワーク
この日もこれ以上ないほどの好天で、管理棟の前からは「千円札の裏の富士山」そのものの景色がドカーンと見渡せました。
もう、どう撮っても合成写真にしか見えないほど、富士山がぴかぴかに光って見える。
わたしはここへ6~7年前にひとりで来たことがあるのですが、その時は天気がイマイチであまり富士山がきれいに見えなかったので、今回の好天はとても嬉しかったです。
夫は富士山を見ながらリモートワーク。
何件か会議や打ち合わせもしていたようですが、お相手はみんな、夫がどこで何をしているかは全く関知していないとのこと。
…すごい時代ですね…。
撤収&「さわやか」
デイキャンプを追加していたので17時まではいられるけれど、金曜日だったせいかどんどん人が入ってきては設営場所を探しているので、ちょっと早めに、15時ごろ撤収しました。
土日だったら、サイト争奪戦はさらに凄まじそうです。
キャンプ場を出て朝霧高原を抜けながら車で富士宮方面へ向かい、「さわやか」へ。
わたしは昨年夏のソログルキャン帰りに続いて二度目、夫ははじめての「さわやか」。
この値段でこのボリューム!と大喜びで食べ、帰路につきました。
お疲れ様&楽しかったねー!
浩庵キャンプ場での留意点まとめ
浩庵でキャンプするなら頭の隅に置いておいた方が良いと思うことを、ざっとまとめます。
- とにかく、管理棟の前から日本を代表する絶景(「千円札の裏側の富士山」)に出会える!
- 大人気漫画&アニメ&ドラマの『ゆるキャン△』効果(第1話のエピソードの場所になっている)で、以前に比べてもさらに人気が高まっている感じアリ
- 管理棟にはかわいい『ゆるキャン△』オリジナルアイテムがいっぱい売られている
- 管理棟では軽食や飲み物、キャンプに必要な物品はひととおり売られている
- もともとサイト予約ができないシステムなので、土日休日などは特に、実際に現地に行ってみるまで入れるかどうか不透明
- 湖畔サイトは石ゴロゴロ&傾斜アリ&風アリ
- 林間サイトは雑木があるため視界100%とはいかないが、木々の間から湖と富士山を眺めることができる
- トイレも水場もきれい
- チェックアウト時間(10時)よりもチェックイン時間(8時~)が早いため前日泊の人がまだサイトにいる時に翌日泊の人がインすることになるが、ユーザー間でのサイト利用可否確認の声掛け、打診や交渉は禁止されているため、絶対に不可!
特に⑨はとても重要なので、お気をつけください。
おわりに
わたしのキャンプは、自分一人でのソロがほとんど。
次いで娘とふたりで、息子と3人で、そして家族4人でと言った感じで、夫とふたりでキャンプへ行くのは初めてでした。
それでも、キャンプはとにかくのんびり「何にもしないをしに行く」、という感覚が完全に一致しているのがいいところ。
すばらしい環境のキャンプ場でいっしょに気持ちのいい時間を過ごすことができ、この次はふたりでどこに行こうかと楽しみにあれこれ話をしています。
▼家でも使っている、コンパクトですわり心地抜群のチェアはこちら。
▼ウッドストーブ、かわいいですよ。焚き火台とはまた全然ちがった楽しみがあります。
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