先日行ってきました、長崎3泊4日ひとり旅。
長崎市街地周辺だけで3泊4日は長いかなー、持て余すかなー、と行く前は思っていたけれどなんのことはない。
むしろ、
わたしまだいけます!
いかせてください!
というぐらい楽しかった。
長崎、深い。
今日は1日目の記録。
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1日目:長崎の主要スポットを歩いて巡る日
09:50 新地中華街に到着
朝いちばんの飛行機で長崎に到着し、リムジンバスで長崎市街へ。
お腹が空いていたので、長崎駅よりも手前の新地中華街でリムジンバスを降り、中華街へ向かいます。
中華「街」じゃなくて、中華「横丁」って感じのコンパクトさで、かわいらしかった。
湯気がほこほこあがる角煮まんじゅうを食べて、長崎旅スタート。
10:15 唐人屋敷エリアを散策
新地中華街を出てオランダ坂へ向かおうと思っていたら、ちょっと行ったところに「唐人屋敷」への案内板が出ていたので、足を延ばしてみることに。
入り口の門付近の駐車場の奥に石垣のおもしろい風景があったので、撮ってみた。
実はこれがむかしの「唐人屋敷」エリアを囲む、外壁だったらしい。
いわゆる、鎖国時代の密貿易対策だよね…。すごく「長崎」を感じる。
土神堂。
土神堂の横からのびる階段のせまい道は、古ぼけた感じの町並みに唐突に銭湯があったりして、無秩序感がイイ感じ。
夕方とか、エモーい雰囲気になりそうな小路だな。
天后堂。
真っ赤で、関帝像なんかもあって、ものすごく中国風。
このエリア、どちらを向いても細い道があちこちに続いていて、探検気分になってくる。
細いみちが左右どころか階段で上下にものびていってて、あちこちからネコがのっそりと出てきては、よそ者のわたしをチラッと一瞥していく。
斜面に沿って高さ違いで何本も並行して走る路地には、それぞれ家がびっしり立ち並んでる。
階段をちょっと上がってきただけでこの光景。
長崎の街がよく金魚鉢に例えらえるというの、なんとなくわかるような気がする。
観音堂。
細い路地と階段と石垣がくねくねと続く、あてもなく歩くのがたのしいエリアだった。
11:20 オランダ坂エリア散策
唐人屋敷エリアを出て、東山手のオランダ坂へ。
唐人屋敷からものの10分ほどしか歩いてないのに、まちの雰囲気がまったくの別物になった。
東山手甲十三番館。
中にはカフェがあり、二階ではドレス姿で結婚式の前撮りをしているしあわせカップルの姿が。
建物の入り口脇には、緑のハート。
長崎はどうもハートが好きみたいで、この後もあちこちでハートモチーフをみかけたなあ…。
若い女性にはキャッチーだし喜んで拡散されるだろうから、いいアイデアなのかもね。
東山手十二番館。
東山手洋風住宅群。
東山手洋風住宅群のあたりの建物はどれも同じようなつくりのレトロな洋風建築で、いまは語学学校やコミュニティーセンター、写真資料館などとして使われているようだった。
ここも、斜面に沿って並行に走る路地何本かを階段が上下でつないでいて、長崎らしさを感じる町並みがたのしい。
ぐるっと歩いて、オランダ坂へ再度合流。
この先でオランダ坂を右に下りていったんだけど、このあたりでのオランダ坂の斜度がかなりエグかった。
石畳だし、雨が降ったら歩くだけでもおそろしそう。
長崎の坂、ほんとハンパない。
12:00 グラバー斜行エレベーターでグラバー園へ
オランダ坂を下って、地獄坂を見に行ってみようと歩き出したら。
あれ?ここ…?
もしかして…?
『ブラタモリ』の長崎回で、タモリさんが暗渠の下にもぐって石橋を見ていた場所では…?
と思っていたら、たまたまそこにいたご老人とお連れさんが「ほらココ、『ブラタモリ』の…」と話をしていて、やっぱりそうですよねー!となった。
路面電車の「石橋」停留所脇。
ここだったのか!
そこからさらに路地を入って行って、地獄坂へ向かう。
この辺の坂と階段もすごい。
買い物したものを持ってここを上がっていくの、ラクじゃないよねえ…。
地獄坂。
今回はのぼりません!確実に地獄を見ることになるので!見てみたかっただけ!
そこから数分で、グラバー園方面へ上がっていく「グラバースカイロード斜行エレベーター」に到着。
この斜行エレベーター、住民のための交通手段として長崎市によって設置・運用されているもの。
斜行エレベーターは、徒歩しか手段のない斜面市街地において、交通弱者といわれる高齢者や障害者の方でも安全で快適に移動できる新しい交通手段として、これまでの道路機能を飛躍的に向上することにより、斜面地の再整備に大きな役割を果たすことができるものと期待されます。
長崎市HPより引用
この上にグラバー園があるため、観光客の利用も自由。しかも無料。
長崎、グラバースカイロード斜行エレベーター。https://t.co/UFBT1hZKsZ
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) May 21, 2022
ブラタモリで見て、行ってみた。
帰りは階段で降りてみたけど、このエレベーターがなかった頃は毎日ここを歩いて上り下りしてたんだろう長崎の人たち、ほんとすごいと思った💦。#長崎#ひとり旅 pic.twitter.com/waQwVnnMwn
エレベーターのおかげで、あっという間に丘の上。
さらにこの先で垂直エレベーター(いわゆる普通のエレベーター)に乗ってもう一段上にあがり、グラバー園の第二ゲートへなんなく到着してしまった。
グラバー園のアクセスは、本来なら南山手側にもっとアクセスしやすくて大きな第一ゲートがあるのでまあいいとして。
このあたりに住んでいる住民の方々は、この斜行エレベーターがなかったらそれはそれは大変だっただろうなあ…。
などと思いつつ、第二ゲートからグラバー園へ入場。
お昼過ぎて小腹が空いたので、園内の「旧自由亭」で長崎カステラとカフェオレ。
15時からはじまる無料の園内ガイドツアーまで、レトロな店内でゆったりとひとやすみできた。
15:00、第二ゲート横にある旧三菱第二ドックハウス前から、ガイドツアーがスタート。
ガイドさんの説明を聞きながら、旧リンガー邸、旧オルト邸、旧グラバー邸をめぐる1時間。
ガイドツアーに参加する前に自分一人でかるくあちこち見て回ったけど、ガイドさんと一緒に回るとやっぱり全然違う。
建築様式や歴史に関するエピソードだけでなく、福山雅治の生家があのあたりにあって~、とか、長崎港に大型船が入港する時の汽笛は山々に反射して13㎞離れた自分の自宅でも聞こえるんです~、とか、長崎の住宅はなかなか駐車場が作れないから外部に駐車場を借りてる人が多くて~、だから若い人はどんどん平地に行ってしまって丘の上の住宅の過疎化がどんどん進んでて~、年寄りももう不便で住めないと思ってもなかなか買い手がつかなくて~、建物を取り壊すにしても工事車両が入れる道路がないから工事費もものすごくかかって~、しかも取り壊すと今度は税金が4倍になって~、などなど、長崎のくらしの現状を知ることができたのがとっても面白かった。
最後、出口ちかくの「長崎伝統芸能館」で長崎くんちのコーナーを見学。
長崎くんちを紹介するビデオを見ると、山車をぐるぐるぐるぐる回している様子がものすごく勇壮で、それを見る人たちの表情も恍惚としてて、神にささげるまつりごととしてのエネルギーのうねりみたいなものに圧倒された。
17:00 大浦天主堂へ
グラバー園を出て、大浦天主堂へ向かう。
わたしはグラバースカイロード斜行エレベーターに乗ってみたかったから、あえて裏門的な第二ゲート側からグラバー園に入場したけれど、本来は大浦天主堂と並んだこちら側が表門的な第一ゲート。
こちら側は通り沿いにお土産屋さんやカフェがいっぱいあって、にぎわってた。
大浦天主堂。
長崎でのキリシタンの歴史がつまっているともいえる堂内は、カトリックらしく重厚で落ち着いた雰囲気。
1865年信徒発見のマリア像も、その姿そのままに見ることができる。
250年もの間、禁じられつつもひっそりとコミュニティーを維持して連綿と信仰を保ってきたって、すごいことだよなあ…。
なんでそこまで強く信じることができたんだろ…。
わたしだったらたぶん、日和っちゃうよ…。
敷地内にある「旧羅典神学校」「旧長崎大司教館」での展示は、長崎でのキリスト教をめぐる歴史がよくわかり、こちらも非常におもしろかった。
信じることの強さとか純粋さとか、でも、だからこその多方面からのある意味での利用されやすさとか。
頭の中でいろいろな考えをぐるぐるめぐらされるような場所。
18:00 祈りの三角ゾーン&祈念坂へ
大浦天主堂を出てそのまま大浦海岸通方面へ下ってバスなり路面電車なりで宿へ向かおうと思ったのだけど、「祈りの三角ゾーン」という看板が目に入ったので行ってみた。
ここ、おもしろい場所!
左から、神社(大浦諏訪神社)、教会(カトリック大浦教会)、お寺(妙行寺)。
魔法陣みたいだ…!
それにしても、一か所で3つの宗教的建造物が同時に目に入ってくる場所なんて、なんと長崎らしいというか、日本らしい場所なのか。
そしてそのすぐそばから、大浦天主堂の横を抜けて丘の上へのびる祈念坂(きねんざか)。
上まであがると、大浦天主堂の尖塔越しの港の夕景が気持ちいい。
この坂、作家の遠藤周作氏がこよなく愛し、長崎に来るたびにここを散策していたという場所なのだそう。
グラバー園のガイドさんが、満面の笑みで祈念坂を歩く氏の写真を見せてくれた。
石畳や、壁にからまるツタも情緒があって、物語の中に出てきそうないい坂。
祈念坂を登りきったところから左手へ折れて歩いていくと、来た時に乗ったグラバースカイロード斜行エレベーターの横に出た。
せっかくだから、帰りは歩いて下りてみよう。
この斜面を歩いて上るのはほんとカンベンだけど、下るぐらいはね…。
とはいえ、下るだけでもなかなか骨の折れるような急な階段が延々と続くよ…。
この斜度よ。
斜行エレベーター沿いなので、時折、上り下りするエレベーターを丸窓越しに見ることができたり。
途中途中の展望スペースで、四方の丘の斜面にへばりつくように広がる長崎の街の景色を眺めつつ、ゆっくりゆっくり下りてきました。
上るときも思ったけど、このエレベーターがない時は住人の方たちはほんと大変だったんだろうな。
この「坂感」と「路地感」と「迷路感」と「信仰の街感」、ポルトガルに実によく似ていて、ヨーロッパの街を歩いているような気になる瞬間が多々あった。
19:00 Cafe&petit HOSTEL ROUTE へ
斜行エレベーターにほど近い石橋電停から、路面電車で長崎駅へ向かう。
途中、新地中華街電停で5系統から1系統へ乗り換えて、ものの15分程度で長崎駅に到着。
長崎の路面電車、ICで乗り降りすると乗り換えた後の路線分の乗車運賃が無料になるのがスゴイ。
140円で長崎駅まで移動できちゃった。
これに限らず、長崎の街ってもともとコンパクトだから歩こうと思えば結構歩けちゃう(坂はあるけど)範囲が広いし、観光施設による無料の送迎バスなんかも割とあれこれ走っていて、他の旅行先の都市に比べてあんまり交通費がかからなかったイメージ。
キャッシュレスでの支払いができるところも格段に多く、長崎が「観光都市」立国であることを強く感じる。
長崎駅前から、NHK長崎放送局の横の急坂をえっちらおっちら上っていく。
この坂が写真で見る以上に斜度がすごくて、毎日の上り下りが結構大変だった。
今回の長崎旅の宿、ROUTEに到着。
コンパクトな個別ブース的ドミトリーで、トイレ、シャワー、洗面所は共有。
Booking.comで探して前日に予約。
狭いけれど清潔で、2階のカフェで食べられる500円のサンドイッチセット朝食が最っ高で、散策用に電動自転車のレンタルもできて、長崎駅の近くであちこちのスポットへのアクセスもしやすくて、設備的にはミニマムだけれどとてもいい宿だった。
19:30 魚店亜紗で夕食、就寝
チェックイン時に、夕食を摂るのによいお店をいくつか教えてもらった中から、この日は「魚店亜紗(うおだなあさ)」へ。
地魚、地酒、美味しかった。
ほろ酔い気分で路面電車とバスが走り回るにぎやかな長崎駅前を歩きつつ、宿へ帰還。
この日の宿泊者は全4名。
旅慣れてる人ばかりだったのか、こういったドミトリーには珍しくみんなひっそりと静かで、シャワーやドライヤーにかかる音もおとなしく、過ごしやすかった。
おやすみなさい。
長崎3泊4日ひとり旅 1日目まとめ
長崎の街は、歩くのが楽しい。
観光スポットがというより、そのあいだあいだの道のつながりや地図だけでは見えにくい高低差が生む、「思わぬ発見」感がいい。
2日目は、電動自転車をレンタルして長崎の街を走り回ってみる予定。
おまけの話
東山手甲十二番館にあったグリーンの植栽のハートのように、グラバー園内には石畳のハートがかくれてた。
2つみつけると良いことがある、3つみつけると恋がかなう、らしい。
恋はもう特には必要ないので、2つだけ見つけてきました。
おかげさまで、良いこといっぱい。
▼旅にはコンパクトな財布がいい。長崎はかなりキャッシュレス対応が進んでいたけれど、旅ではまだまだ現金が必要な場面が多いです。
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