先日、青森県の下北半島、恐山・大間へ行ってきました。
途中、現在家を出て一人暮らし中の息子も合流しての、4泊5日旅。
きょうは、2日目の記録。
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2日目:函館~大間~むつ市~恐山
09:30 津軽海峡フェリーで函館から大間へ
宿泊していた函館駅前のホテルをチェックアウトし、函館朝市をかるく散策。
前年に朝市を堪能していたし、今回の旅のメインはあくまでも青森のつもりなので、函館朝市で朝食をとるのはやめておいた。
08:15 函館駅前から津軽海峡フェリー函館ターミナルへ向かうシャトルバスに乗車(310円)。
30分ほどでターミナルに到着。
一年前に青森港から函館港までフェリーに乗った時はすでに夜で天気も悪かったので、この港からこんなにもきれいに函館山が見えるとは知らなかった。
函館山と港に停泊しているフェリーを眺めながら、函館駅前のハセストで買ってきたやきとり弁当の朝ごはん。
塩だれやきとり弁当、激ウマー!
09:30 大間行きフェリー、出航。
函館山を眺めながら、フェリーが港を出ていく。
天気がよくて船内にいるのがもったいなくて、ずっと甲板にいた。
函館山を津軽海峡側から見る。
去年歩いて行った立待岬が、右手側にはっきり見えた。
北海道と青森の真ん中にあたりそうなエリアで、波立って青色が濃くなって見えるラインがずーっと一直線に続いているのが見えた。
それぞれの陸地に打ち寄せる波がそれぞれ戻ってきて、真ん中でぶつかっている場所だったのかな?不思議な感じだった。
11:00、函館を出て1時間半で大間港へ到着。
あっという間だった。
11:57 むつバスターミナル行きバス乗車
大間でフェリーを下船する時、実はものすごく緊張していた。
というのも、フェリーを降りて恐山へ向かうにあたって、乗りたいバスがどこから出発しているのかが、事前に検索していてもいまいちよくわからなかったから。
そもそも今回の旅行はこの1週間前の予定で飛行機、宿、フェリー、レンタカーなどすべて予約していたのだけど、娘の帰省であわてて1週間延期。
本当なら明日からお出かけだったんだけど急遽リスケして娘の成人式の着物用意から当日のヘアメイク着付けの予約にその事前カウンセリングまで全て今回の娘帰省中に整えられたので自分を褒め称えている!←
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) August 31, 2022
(リスケしたらレンタカーの空きが皆無で取れてなくて、どうなるんだろ?とは思ってるけど😆) https://t.co/pmF7yQ4qWr
その時にはもう直前過ぎてレンタカーが予約いっぱいで調達できなかったので、青森に入ってからは路線バスで移動することになった。
まずは路線バスでむつ市へ向かい、むつ市のむつバスターミナルで恐山行きの路線バスに乗り換えることまではわかっていたけれど、まず大間からむつ市へ向かうバスに一体どこから乗ればいいのかが、検索してもちっともよくわからなくて…。
バス停は「大間」「大間崎」があるみたいだけど、どちらもフェリーターミナルからは結構離れてるような…。
フェリーターミナルからそのバス停まで歩けるんだろうか…?
そして、バスの時刻に間に合うんだろうか…?
このバスを逃したらこの日のうちに恐山に着くことはまず不可能になるので、緊張でオエっとなりそうになりながら下船。
とりあえずターミナルを出て周りを見回してみる。
…なんと、目の前にバス停があった!
勘違いだとこわいので、ターミナルの係員さんに「これはむつ市に向かう路線バスのバス停ですか?」と確認したら、確かにここからそのバスが出るとのこと。
11:57、大間フェリーターミナル発むつバスターミナル行きバスに無事乗車。
よかったああああああ!
バスの車窓からはうつくしい海がずっと見えた。
こんなに明るく青いなんて、「津軽海峡」のイメージとはちょっと違って意外だった。
14:15 恐山行きバス乗車
美しい海沿いの道を走ること1時間半、13時半過ぎにむつバスターミナルに到着。
むつバスターミナルも、Googleマップ上では「廃業」の表示になっていて調べても調べても状況がよくわからず、実際に到着するまでものすごくドキドキした。
どうやら最近バスターミナルが廃止になり、この道路を挟んだスーパーとその向かい側のバス停がその役割を継いでいるよう。
恐山行きのバスまで少し時間があったので、スーパーの中のフードコーナー「Epic(エピック)」で軽食を。
大湊海軍コロッケ(300円)、ミニしらすめかぶ丼(250円)。
曜日&数量限定の「第25航空隊カレー(1,200円)」も食べたかったけど、量が多そうで、このあと恐山での食事が食べきれなくなるともったいないので断念した。残念。
14:15、恐山行き路線バスに乗車。
ううう…ここまできたら恐山に無事着けそう…よかった…。
14:45 恐山到着
バスで山道を登っていく。
緑がキラキラしていて、美しい。
30分ほど走ったところで、ぽっかりと宇曽利山湖と赤い橋があらわれた。
この橋が、「三途の川」を渡ってあの世とこの世を結ぶといわれる太鼓橋かあー。
14:45、恐山到着!
あああ、無事ここまで来られてよかったあああ!!!
入山料500円を支払い、山内へ。
宿泊を予約していた宿坊「吉祥閣」へチェックインし、ここでようやく、別途こちらへ向かってきていた息子と合流完了!
息子氏と合流完了!
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) September 9, 2022
道のりが長かった〜💦、けどたのしかった! pic.twitter.com/EhxiSnf131
お互い無事に着けてよかったね。
傾き始めた日の光の中、恐山の散策を開始。
ゴツゴツとした岩、シューシューと吹き出す硫黄の噴気と黄色に染まって流れていく小川、あちこちで積み重なる石積み、手に持ってみると意外なほどスカスカとかるい石、カラカラと回る色とりどりの風車、真っ白な砂がキラキラと光る砂浜、碧くしずかにおだやかに水をたたえる宇曽利山湖。
荒涼とした岩と静謐な湖の対比があまりにも鮮やかに美しく、鳥の鳴き声だけが響く湖畔で小一時間ぼーっと景色に見とれて座っていた。
まわりを見渡すと、恐山はぐるりと一周優し気な山々に囲まれていて、それがまるで蓮華の花の真ん中にひっそりとたたずんでいるようで、極楽浜の東屋に架けられていた大月桂月の歌
恐山
心と見ゆる湖を
囲める峰も
蓮華なりけり
に、この風景の心象がすべて詰まっている感じがした。
ほんと、こんなおだやかでうつくしい心持で生きていけたらいいね。
18:00 夕食、温泉、就寝
散策を終えて宿坊に戻り、18時に大食堂に全員集合して宿泊者全員で精進料理の夕食をいただく。
20時、宿坊内にある大浴場の温泉に入浴。
21時、山門が閉じられ、外部とは隔絶された夜の恐山をちょっとだけ散策。
コロナ禍の影響か、宿坊の宿泊者は全部で15名ほどと少なかったので、食事もお風呂も散策もゆったりできてとても癒された。
この日は朝から移動続きでくたびれていたので、部屋に戻ってあっという間に寝落ち。
おやすみなさい。
おわりに
友達に「今度恐山に行ってくるよ」と話した際、「変なもの背負って帰ってこないでね 笑」と返ってきて、そっかー恐山ってそういうイメージなんだねー、と思った。
実際行ってみた恐山はものすごく静かで穏やかで美しくて、昔々から「死ねばお山さ行ぐ」と言い継いできた人々の素朴な信仰が感じられる、とてもとても優し気な場所だった。
行ってみないと、自分の見え方感じ方ってわからないよね。
▼撥水性と軽い防風性があり、春から秋の旅行に持っていくと助けられることが多いフードジャケット。生地がやわらかくてコンパクトにまとまるので、荷物にならないのもいい。
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