2018年9月6日未明、北海道を震度7のおおきなおおきな地震が襲いました。
たった二日前には、関西地方を非常に強い勢力の台風21号が襲い、甚大な被害を出したばかり。
毎年、9月1日の防災の日にあわせて防災備蓄を自主的に見直しているのですが、そのさなかの度重なる災害にことばを失います。
きょうは、わが家の防災備蓄のなかでも年々重要性を増してきている、太陽光による発電&充電器「ソーラーチャージャー」について書いています。
災害時、スマホ充電スポットは大行列
北海道の地震ではなんと、295万戸が停電という大変な事態になりました。
当然、スマートフォンなどを充電できる公共施設や店舗などのスポットは大混雑。
実際に充電できる順番がくるまで数時間待ちは当たり前で、建物のそとまで列がぐるりと続いているようなところも多いようです。
でも、きょう数時間待って充電できたとして、もし翌日まだ電気が復旧しなかったら…。
スマホの使い方によっては翌日、また同じことを繰り返すことになります。
充電のために数時間の行列を、電力復旧完了の日まで。
ただでさえ災害の心労と疲労でくたくたのはず。
わたしはできればそんな事態は避けたいです。
すでに子どもたちが大きくなったわが家でもそう思うので、まして、目も手も離せない小さなお子さんがいるようなご家庭は余計にそうだと思います。
ソーラーチャージャー 「Goal Zero(ゴールゼロ)」を災害用に
カラになったスマホを握りしめ、充電のために何時間も列に並ぶような事態を避けたくて。
わが家では太陽光で発電し充電できるソーラーチャージャーを災害時用の避難袋にいれています。
避難セットには、ソーラーチャージャーを入れてます。
自ら情報収集するには、ラジオよりもスマホに圧倒的に分があるので、スマホだけは自力の及ぶ範囲で動かし続けたい。
充電の列に並ぶとか、大変なので。 pic.twitter.com/iw9nBIr3Pi
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) 2018年9月6日
災害復旧までに日数がかかる場合、あらかじめ充電しておいたモバイルバッテリーでも足りなくなってしまう日が来るかもしれない。
ソーラーチャージャーは、ちいさくてもいいから自力で電力を確保しつづけるために用意しているアイテムです。
手でグルグル回して発電するダイナモタイプもよく見かけますが、発電に適したスピードで長い時間回し続けなくてはならず、しかもそれでも発電量は非常に限られるケースが多い。
わが家にも懐中電灯と携帯充電が一緒になったものがありましたがしっかり充電できた試しがなく、また、携帯機器との接続のコードや端子も時代に合わなくなったものばかりだったので、すでに処分しています。
今回、袋から出したついでに、ソーラーチャージャーの動作確認してみました。
という事で、ソーラーチャージャーでエネループの充電を開始しました。
動作確認を兼ね、エネループの充電完了次第、そこからiPhoneに充電します。
これらを踏まえ、製品についてブログ記事にまとめるようにします! pic.twitter.com/6RrYoX0izy
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) 2018年9月6日
16:00 専用充電器+エネループへの充電がすでに完了しているのを確認。
16:08 専用充電器+エネループから、電池残量60%のiPhoneに充電開始。
16:20 iPhoneの電池残量が、73%に増加。
16: 55 iPhoneの電池残量が、98%に。
体感的には、1分毎に1%ずつ電池残量が増えていく感じ。かなり実用的です。 pic.twitter.com/RNkHvyFzvR
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) 2018年9月6日
- 14時ごろソーラーチャージャーでエネループに充電を開始。
- 16時にエネループ4本が充電完了しているのに気づきました。
- 満タンになったエネループから、こんどはiPhoneに充電開始。
- のこり60%だった電池残量が、40分強でほぼ100%になりました。
上記の充電状況は当然、天気や日照により大きく変わってくると思います。
でも、非常時に必要な情報収集にしぼってスマホを細々とでも使い続けるためということであれば、十分に目的にかなう働きをしてくれると期待しています。
ソーラーチャージャー選びのポイント3つ
ここまでご紹介してきたわが家のソーラーチャージャーは、「Goal Zero(ゴールゼロ)」社の「Nomad(ノマド)7」という製品。
この製品には、「Guide10plus(ガイド10プラス)」という、エネループなどに充電できる充電器がオプションでついてきました。
これがなかなかよくできていて、ソーラーチャージャーである「Nomad7」からUSBポート経由でスマホや別メーカーのモバイルバッテリーに充電するより、「Guide10plus」専用ポート経由で「Guide10plus」の中のエネループに充電するほうが圧倒的にはやい。
充電が終わったら、「Guide10plus」とエネループのセットで普通のモバイルバッテリーのように持ち歩いてスマホなどに充電することができますし、充電したエネループでこの充電器自体がLEDライトにもなる。
便利なのです。
なのですが…。
実はこの製品はすでに廃番扱いになっているようで、入手が難しくなっています。
ということで、現実的にいま購入できるソーラーチャージャーから、選ぶ時のポイントを3つ。
ソーラーチャージャーのパネルは大きいほど有利
充電効率自体は技術の進歩のスピードにあわせてしか大きくならないので、同じ時期に発売になった製品であればどうしても似たり寄ったりの数値にしかなりません。
ということは、充電できる量は、日光を受けるパネル面の大きさに依る面がある。
パネルが小さければ充電量は小さくなり、
パネルが大きければ充電量は大きくなる。
ソーラーパネルがついたキーホルダーのようなものもありますが、あのちいささでは受けられる日光に限りがあるので、当然充電量もごくごく少量。
ほぼ期待できないと思います。
スマホ直充電より、モバイルバッテリー併用で
本当は、ソーラーチャージャーからスマホやタブレットに直接充電できるのがベストですが、これが、実際にやってみるとなかなか難しい面が多いです。
というのも、ソーラーチャージャーが受けられる日光はちょっとした雲のかげりや角度によって大きく揺らぐ不安定なもので、スマホやタブレットはこの不安定な揺らぎを受け止めることがとても苦手なのだそう。
実際、わたしが今回スマホを直接つないだとき、最初こそ好調に充電していたのですが、陽が陰った瞬間でもあったのかすぐに充電をストップさせてしまいました。
充電マークが出ているのですが、10分ぐらいで充電マークが消え、充電しなくなりました。
あー、そういえばこれ、ソーラーは出力不安定になりがちなので、
専用充電器にエネループを入れ、
充電されたエネループからiPhoneに充電、というワンクッションが必要、というのを思い出しました。 pic.twitter.com/kLstYjDHlj
— ヌー (@like_a_rhino) 2018年9月6日
その後、充電器をつかってエネループに充電し始めると、安定して稼働するようになりました。
充電はソーラーチャージャーからスマホに直接ではなく、充電のプロである(?)モバイルバッテリーにひとまず一任した方が安心。
よって、まどろっこしく見えますが、
- ソーラーチャージャーから一旦モバイルバッテリー等に蓄電し
- モバイルバッテリー等からスマホにチャージする
というツーステップで充電したほうが安定を得られる、と思っておいたほうがよさそうです。
モバイルバッテリーは純正がおすすめ
わが家のソーラーチャージャーで充電してみて感じるのですが、
Goal Zero Nomad7 + Guide10plus は、充電が早い。
でも、
Goal Zero Nomad7 + 別メーカーのモバイルバッテリー だと、かなり充電に時間がかる。
おそらく、同じメーカーの純正品同士(この場合だとGoal Zero社純正品)だと、ソーラーチャージャーと充電する側の双方が、お互いに対して最適化されやすいのだと思います。
もし今回、この機会にソーラーチャージャーと合わせてモバイルバッテリーも購入ということであれば、同じメーカー同士でえらばれることをおすすめします。
おすすめソーラーチャージャー
わが家が「Goal Zero(ゴールゼロ)」社の「Nomad(ノマド)7」を購入したのが2013年。
すでに5年も経っています。
以上を踏まえ、もし今わが家でソーラーチャージャーを買うとしたら、と考えた時の候補をご紹介します。
Goal Zero Nomad 7 Plus Guide 10 Plus Kit (ゴールゼロ ノマド7とガイド10プラスのセット)
わが家で今使っているものの後継にあたるセットです。
エネループに充電できる充電器「Guide10plus」が付属しています。
この充電器が、わが家にとってはとても使い勝手がいいのです。
ただ、…高い! 値段がとても高くなってます!
収納時23cm×16cm、広げた時の本体23cm×32cm。
収納時はiPad miniとほぼ同じサイズ感、広げた時はA4用紙と同じようなサイズ感です。
Goal Zero社のNomad7はもともと、長期間歩き続けるトレイルハイカーがバックパックの後ろにカラビナでぶらさげて充電しながら歩くような用途から生まれている製品なので、とにかくコンパクトさが売りです。
こんな方におすすめ
- とにかくコンパクトで有効なものがいい
- 日常的によくエネループを使っている
Anker PowerPort Solar(アンカー パワーポートソーラー)
モバイルバッテリーで信頼の厚いアンカー社のソーラーチャージャーです。
こちら、わが家にあるGoal ZeroのNomad7に比べて新しい製品ということもあり、出力は約3倍の21Wもあります。
そのかわり、収納時28cm×16cm、広げた時の本体は28cm×67cmと、Nomad7と比べるとその出力の大きさに比例してかなりの大きさになっています。
いっしょに使うモバイルバッテリーを同じアンカー社の純正でそろえることで、まったくの別メーカーのものと組み合わせた時よりも最適化を図れる可能性が高いと思います。
こんな方におすすめ
- サイズは大きくてもいい、コストパフォーマンス重視
- アンカーのモバイルバッテリーを使っている
おわりに:災害へ備えたい気持ちはみんな同じ
実は今回、前項に書いたアンカー社の「PowerPort Solar」を追加で購入してみました。
子どもたちが成長して家族全員がスマホを持つようになり、もうワンセット用意しておいてもいいかなと思ったためです。
なので、もう少しお待ちいただければ、ゴールゼロ社とアンカー社両方のソーラーチャージャーを使った感想をお伝えすることもできるかと思います。
が…。
今回この記事を書くにあたってあちこち連絡を取ってみたところ、ものすごい勢いでソーラーチャージャーが売れていることがわかりました。
実際、わが家にあるゴールゼロ社のセットの在庫を持っているショップもあったのですが、昨夜から注文が殺到し、今日には売り切れてしまったそうです。
本来、災害への備えは何も起きていない平常時にしておくのがベストです。
でも、ここまで災害がたび重なると、「何としてもいますぐ備えたい」という気持ちになるのも当然。
そして、みんな考えることは同じです。
もし、災害対策としてソーラーチャージャーをいますぐ購入!ということであれば、決定を急がれた方がいいかもしれません。
お待ちいただけるということであれば、(購入時期に5年もの差があること前提で)二つを比べてみた感想をお伝えできる時が来るかと思います。
今回のこの記事、わが家で使っているものはほぼ廃番に近い製品ですし、実際にいくつかを使ってみての比較ではないので難しい面もあります。
でも、購入を検討される際に、なにかひとつでも参考にしていただけることがあれば幸いです。
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