先日、富山県へ行ってきました。
今回の旅程はざっくり;
という感じ。
きょうは、3日目の記録。
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3日目:瑞龍寺(早朝坐禅会)、氷見漁港、藤子不二雄Aアートコレクション
4時15分、起床。
前日、高岡大仏の台座の回廊に貼ってあった案内で、高岡駅近くにある国宝瑞龍寺で毎日曜の早朝に坐禅会が開かれていると知ったので、行ってみる!
05:00 曹洞宗高岡山瑞龍寺
5時の10分ほど前に瑞龍寺総門前に到着。
早朝坐禅会
しばらくすると、お坊さんが中から出てきて門を開け、禅堂まで先導して下さる。
日曜早朝座禅会 @国宝 pic.twitter.com/WK3QTMDL1F
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) August 17, 2023
後について入ってみると、思っていたよりずっとひろびろと開放的な空間に法堂、仏殿、大庫裏などの大きな建物が整然と配置され、足元には青々としたきれいな芝生が広がっていて、意外な雰囲気にびっくりする。
地元の方らしき男性ふたり、駐車場に停まっていたワンボックスから出てきた親子連れ、地元の高齢女性ふたり、そしてわたしの計7名。
禅堂に入って座布を敷いて座ると、とくになんの案内も掛け声もないまま、1時間弱の坐禅スタート。
この時の坐禅
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) August 8, 2023
1時間ちょっとのあいだ最初から最後まで頭や背中にポタポタ、ツーっと滴る位大量に汗をかいて、こんなに汗かいて大丈夫なのかな、お水飲もうかな、どこか悪いのかな、死んじゃったりしないかな、息苦しい気がしてきた、って不安ばっかりぐるぐるしてどんどん引っ張られてすごい怖かった https://t.co/4HD2QxGziI
…いやあ、苦しかった…。
途中でもうやめて外に出ようかなと思うぐらい、苦しかった。
なんだったんでしょうね…?と思うまでもなく、自分はこうなんだな、迷い迷い恐れ恐れ煩悩煩悩、という感じ。
終わった時にはものすごくほっとした。
読経・祈祷
這う這うの体で禅堂の外へとぼとぼと歩いて出たら、同じく参禅されていた地元らしき年配女性が声をかけてくれた。
「これから法堂で読経とお祓いがあるので、よかったらご一緒どうですか?」
せっかくなので随いて行ってみよう。
本堂内で般若心経と観音経の読経、続いてひとりひとり前に進み出て転読大般若経の御祈祷を受ける。
ありがたやありがたや。
御詠歌練習会
いよいよお暇しようと思ったところへ、先ほどの女性がまた声をかけてくれる。
「このあと御詠歌の練習会があるんだけど、月に一回だけの機会だし、だれでも参加できるし、無料だし、よかったらいかがですか?」
おお…御詠歌ってちゃんと聴いたことない、行ってみよう。
奥の一室に通され、うつくしい布につつまれた楽器(チンとリン)、御詠歌集を手渡される。
歌詞の横に記号のようなものがずらーと並ぶ楽譜(梅花譜)を目で追いつつ、みなさんの節に合わせて声を出そうと思うのだけど、まったくちんぷんかんぷん…。
御詠歌と和讃、めためた難しかった
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) August 6, 2023
到底歌えないからせめて「チン」と「リン」だけ打とうと思っても、それすらワタワタした
チンとリンの楽譜だけは読み取れたのでせめて節に合わせて鳴らそうとしても、右手と左手でリズムをとるのが難しくておろおろしてしまう。
たっぷり1時間半ほどの練習会。
会もお開きになったので、誘ってくれた女性にお礼を言って席を立とうとすると、「もう次回は来られないの?」と聞かれる。
残念、さすがにちょっと…笑。
こんな野良旅行者のことをこんなにも気にかけていただいて、ほんとうにありがたかった。
前日、高岡駅まで車で送ってくれた方もそうだったけど、高岡の人たち、すごく人懐っこくてあったかいんだよね。
たのしかったです。ありがとうございました。
09:43 JR氷見線で氷見へ
当初は、6時過ぎに坐禅が終わったらすぐに高岡駅からJR氷見線に乗って氷見へ行って、氷見の漁港で朝ごはんを食べよう!なんて思っていたのだけど、瑞龍寺の外へ出ると、もうとっくのとうにジリジリの暑い一日が始まっていた。
近くのお寺で日曜朝5時から座禅会があると聞いたので参禅させてもらってそれから漁港に朝ごはんを食べに行こうなどと考えてたんだけど坐禅後に親切なご婦人に読経に誘われて流れでお祓いまでしてもらいその後さらに御詠歌の練習会にまで参加させてもらって気がついたらこの時間
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) August 6, 2023
うん、でもこれがひとり気ままな旅の醍醐味。
09:43、高岡駅発、氷見へ向かう。
この日、富山湾から立山連峰が見えるようだったら、前日にも行った雨晴駅で途中下車してまた雨晴海岸へ行って景色を眺めてもいいかなと思っていたけど、この日もお山はもうすっかり雲の中だったので、そのまま終点の氷見駅まで直行。
10:12、氷見駅着
10:30 氷見漁港 魚市場食堂
氷見駅で降りたら、氷見市街地をめぐるコミュニティバス(ひみ番屋街線)がやって来た。
懐かしい、忍者ハットリくんや怪物くんのキャラクターでラッピングされた、かわいいバス。
氷見は、藤子不二雄A氏のふるさとなのだそう。
漁港まで歩こうと思っていたけれど、猛烈に暑いし、100円らしいので乗ってみる。
あっという間に漁港に到着。
食堂で、昆布締め定食の朝ごはん(1,380円)。
んー、おいしかったけど、期待したほどではなかったかな…。
初日に「魚人」ですっごくおいしいしめさばを頂いてしまったので、それと比べてしまうと、既製品感が強かった。
うん、お腹も満たされたところで、氷見のまちを歩いてみよう。
12:00 ひみ番屋街
駅から乗って来たコミュニティバスがまた回ってくるのを待つのも面倒なので、歩いちゃおう。
比美乃江大橋を渡って、比美乃江公園へ。
この展望台からの眺めが、すばらしかった。
気象条件がよければ、沖にぽかりと浮かぶ唐島越しにさぞ勇壮な立山連峰のやまなみが拝めるだろうロケーション。
美しいねえ。
大通りを渡るときの交差点の案内板に、前月に行った羽咋や七尾の地名が並んでいて、なんだか不思議な気分になった。
ひみ番屋街は、氷見の特産品が買えるお店やおみやげやさん、氷見産の食材を使った食べ物がたのしめるフードコートがずらっと並んでいて、こっちでご飯を食べてもよかったな…と思った。
つりやさんに日本酒の試飲自動販売機があったので、氷見高澤酒造の純米酒『曙』を試飲(200円)。
ふっくらとやわらかく、好みのお酒だった。
このお店、看板に「海の保存食」とあるだけに、薫製、干物、オイル漬け、昆布じめ、アンチョビなどがとてもおいしそうだった。
さて、また歩いちゃおう。
13:00 氷見市潮風ギャラリー藤子不二雄Aアートコレクション
ひみ番屋街から商店街へ向かって歩く。
上庄川を越える北の橋の四隅には、プロゴルファー猿、忍者ハットリくん、怪物くん、喪黒福造の像が並んでいた。
どれも、氷見出身だという藤子不二雄A氏の作品のキャラクターだよね。
せっかくだからこの先にある藤子不二雄A氏のアートギャラリーへ行ってみよう。
商店街のアーケードを歩くこと10分ほどで、氷見市潮風ギャラリー藤子不二雄Aアートコレクションへ。
氷見の藤子不二雄Aギャラリー
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) August 23, 2023
こじんまりとしてるんだけど、作者のバイオグラフィーがすごくよくわかる展示になってるし、ちょっと面白い写真が撮れる仕掛けがあったり、作品がずらりと並んだ書架スペースがあったりで、とても楽しかった
気がつけば1時間以上、夢中になって『まんが道』を読んでた https://t.co/JaUeKlaWbs pic.twitter.com/8Pus35HPNS
2階でゆっくり『まんが道』を読む。
面白くて、没頭してしまった。
14:50、コミュニティバスひみ番屋街線で氷見駅へ戻る。
14:57、氷見駅着
15:15 べるもんた
15:15発の列車に乗るつもりで氷見駅へ戻って来てみたものの、この便は「べるもんた」という特別列車だったらしく、予約がないと乗車できなかった。
車内は沿線の伝統工芸「井波彫刻」の作品が展示され、井波彫刻や高岡銅器をイメージした吊り革、額縁風にデザインされた窓枠などで飾られた、ギャラリーのような空間になっているらしい。
車内ではお寿司やお酒もいただけるそう(要事前予約)。
何組かの外国人観光客もこの特別列車の存在を知らなかったらしく、なぜ乗れないのか、自由席はないのかなどを駅員さんに確認しているんだけど、お互い言語のやりとりがうまくいってない様子…。
駅員さんがタブレットを出してきて画面上で言語を選択してもらい、音声入力&翻訳機能を介してやっと意思疎通ができ、外国人観光客側が「Ah…(ナルホド)」と納得して引き下がる、という光景を二組見た。
便利な世の中だなあ。
(というか、外国人観光客と同じ轍を踏んでいるわたしって…。)
そんなこんなで特別列車にあぶれた人たちでいっぱいの待合室で小一時間過ごし、16:07、氷見線に乗車。
雨晴海岸を眺めつつ、16:40、高岡駅着。
17:00 らぁめん次元で富山ブラックラーメン
この日も高岡駅前は、高岡七夕まつりで大賑わい。
さっさと夕食を摂ることにする。
富山ブラックラーメンを食べに、高岡駅前のらぁめん次元へ。
富山名物、ブラックラーメン!
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) August 16, 2023
かなり濃厚につき、食べやすいマイルド版をと勧められたので、マイルド版で。
マイルド版でも十分濃厚な醤油味に、あらびきのブラックペッパー。
ブラックカレー同様、ブラックラーメンもちょっと独特の風味があって、クセになりそうな美味しさだった。
好き。 https://t.co/a8Pknlxz7W pic.twitter.com/oOokyJ5HJA
前日の富山ブラックカレーに続き、富山ブラックラーメンもおいしかった!
18:00 宿へ帰還、晩酌、就寝
まだまだ外は明るいし、高岡のまちはお祭りで盛り上がっているけれど、今朝は瑞龍寺での坐禅会に参加するために早起きしているので、もうすっかり一日が終わったような気分。
らぁめん次元で高岡名物だという高岡コロッケをひとつテイクアウトしてきたし、駅ビルで地酒や地元のお菓子をいくつか仕入れたので、宿に戻ってのんびり過ごそう。
お風呂に入ってさっぱり汗を流し、VODで『トップガンマーヴェリック』を観ながらちびちび晩酌。
地酒&名物コロッケ&『トップガン・マーヴェリック』 pic.twitter.com/gmg24zNBeY
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) August 6, 2023
洗面用にポーチに入れてきている小さな拭き漆のぐい呑みと、懐紙入れに入れてきている懐紙とお箸と菓子切りは、こういう時とても便利。
VODでテレビ番組を何本か観ているうちに寝落ちし始めたので、歯磨きして就寝。
おやすみなさい。
おわりに
瑞龍寺の早朝坐禅会は、前日たまたまその存在を知った。
翌日となるこの日がたまたま日曜日だったので思い立って行ってみたら、座禅会だけでなく、読経、祈祷、御詠歌練習会など、寺院内での日常的な営みの一端に触れるいい機会となった。
日曜日に高岡に滞在するなら、ぜひ。
たのしいです。
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