山歩きの時にお茶や食事のお湯沸しに使っているクッカーセットについて、まとめています。
前回は、旅館での食事でのかんたんな調理や保温に使われている固形燃料を使ったセットについてまとめました。
持ち運びしやすく、扱いが簡単で、一式持ち歩いても軽量なのが魅力。
今日は、燃料をアルコールに替えて持って行く時のギア一式についてまとめます。
こちらもだいぶ軽量で、しかも火をいじる楽しさも味わえるセットです。
トランギアのアルコールストーブを使った、お湯沸し専用セット一式(339g)
トランギアのアルコールストーブを使う場合の一式は、以下の通りです。
お湯沸し専用基本セット(170g)
固形燃料使用時と同じく、エバニューのチタンポットを中心とするこのセットを基本として使います。
チタンポット、折り畳みカップ、折り畳みフォーク、ライターの4点。
ケンエー燃料用アルコール
基本のセットに加える燃料はこれ。
薬局で買える燃料用アルコールを、ナルゲンの広口丸形60mlボトルに小分けにして持って行きます。
無風状態で20mlのアルコールで約6分ほど燃焼させることができるので、(現地での環境にも依りますが)この1本で数回の湯沸しができる想定です。
トランギア アルコールストーブ TR-B25
北欧スウェーデンで半世紀以上のロングセラーを誇るアルコールストーブ。
真鍮製の本体の中に燃料用アルコールを入れ、火を着けて使います。
シンプルなつくりなので壊れにくく、ガスバーナーのようにゴーゴーと大きな燃焼音を立てることもない。
コンパクトなのも魅力です。
チタン十字ゴトク
トランギアのアルコールストーブ上に直接ポットを置くと酸素不足で火は消えてしまうので、高さを出して酸素を供給し続けるための「ゴトク」が別途必要になります。
トランギアの上に、十字ゴトクをオン!
これでポットを載せて使うことができます。
このゴトクは2枚の板を切れ込みで十字に組み合わせるタイプなので、使わないときはバラしてコンパクトに収納することができます。
手持ちの物はもう古く、どこのメーカー製でどこで購入したかも記憶がありませんが、壊れることもなくずっと使用中。
いまなら、ポットと同じエバニューのチタン製ゴトクがいいかな。
T’s Stove「Titanium Windscreen」(23g)
風防は、ダイソーの固形燃料を使ったセットと共通。
アルコールストーブを実際に外で使おうと思ったら、ポットやクッカーの底部数センチ上のところまでしっかりカバーできる高さを持った風防は必須。
チタンの薄い板をポットの径にあわせて丸くし、ヘアピンで留めて、ポットを取り囲むようにして使っています。
風防でカバーしなければ燃焼効率は非常に悪くなるし、逆にポットにぴったり沿わせすぎても酸素不足で不完全燃焼してしまうので、1周ぐるりと1cm弱ぐらいの隙間が空くぐらいの大きさに調整して設置するようにしています。
スタッキングの様子
以上のものはすべて、エバニューのチタンポットの中にまとめて収納することができます。
- ポットの内側に、風防をぴったり沿わせつつ入れる
- トランギアのアルコールストーブに、燃料用アルコールをいれたナルゲンボトルを上下さかさまに差し込む(ぴったりはまります)
- その状態のままアルコールストーブをチタンポットに入れる
- ポットの中のすきまに分解したゴトク、折り畳みフォーク、ライターをいれる
- 上から、折りたたんだフォールドアカップをかぶせるようにしていれる
ダイソーの固形燃料を使った一式と同じく、これでチタンポットの蓋もきっちりしまります。
すべてがひとつにまとまって持ち運べ、すっきりです。
トランギアアルコールストーブを使うメリット
トランギアのアルコールストーブを使うメリットをまとめます。
コンパクト
アルコールストーブ自体がとてもコンパクトな上、燃料にするアルコールも小分けして持って行くことができるので、一式がコンパクトにまとまります。
燃料の入手がしやすい
燃料用アルコールはドラッグストアなどで入手ができます。
燃料用アルコールより高価にはなりますが、消毒用アルコールや無水エタノールも燃料として使うことができます。
使う分だけの燃料を持って行くことができる
ガスボンベと違って、アルコールは使う分(+α)だけを持って行くことができます。
家に使いかけで残量がよくわからないガスボンベがゴロゴロ…という鬱陶しいことになりにくいです。
火を扱う楽しさがある
個人的にいちばんのメリットはこれだと思っています。
火を近づけた時に聞える「ボッ」という着火の音や、うつくしくゆらめく青い静かな炎、そしてそれを自分の手で扱っている感覚がたまりません。
ちょっとめんどくさいことをしたくて、ライターではなくチタン製のフリント式イグナイターでわざわざ火花を散らして着火したりするときもあります。
トランギアアルコールストーブを使うデメリット
トランギアのアルコールストーブを使う時のデメリットをまとめます。
湯沸しに時間がかかる
ガスバーナーに比べると圧倒的に湯沸しに時間がかかります。
風や低温に弱い
強い炎ではないので、まず風防は必須。
それでもあまりに風が強かったり気温が低かったりすると、燃費はいちじるしく悪化します。
こぼしたりすると危険
液体である燃料アルコールに直接火を着けているので、万一アルコールストーブを倒すと、火が着いた状態でアルコールがこぼれてひろがっていきとても危険。
液体燃料ならではのそういった扱いにくさがあります。
おわりに
日帰りハイキングでひとり分の必要なお湯を沸かすとして、いちばん軽く済むのはダイソーの固形燃料を使ったセット(295g)。
次が、今回のトランギアのアルコールストーブを使ったセット(339g)となります。
一番重いのがガスバーナーとガス缶を持って行く場合で、使いかけのガスボンベでもトータル重量が580gになりました。
次回、比較のために、ガスバーナーの時のセットについてもまとめておきます。
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